ohanaブログ

地方自治、趣味の音楽やジョギング、そして日々感じるあれこれを思いつくままに綴っています。

「障害児者と人権 施設内虐待を考える」講演会

2007-02-19 23:57:34 | 子育て
今日は大磯町教育研究所と磯P主催の講演会に出かけた。

たいへん失礼かとは思うが、今日の教育研究所講演会は議員任期中で一番、
こころに残る講演会となった。

講師は茅ヶ崎リハビリテーション専門学校 社会福祉専攻科の教諭をされている
市川和彦氏。

施設内虐待の視点から、障害児者の人権について考えるという
それは濃密な内容だった。

虐待の種類にはどんなものがあるのか。
なぜ援助者は虐待に走るのか。
最後は施設利用者がどうしたら自分で自分の権利を守る事ができるか。

それぞれにわかりやすい解説とユーモア、手振りを混ぜた講演、
市川先生の人柄がにじみ出ていて、ファンになってしまった。

特に印象に残ったのは、力を持ったものが、劣った無力な人たちを前にしたときに、
いかに残虐性を呈しやすいかという実験を通して、
指導的立場にあるものは、「権威性に気づく必要がある」ということ。
私たち親は、そのことを心して子どもを育てる必要があると思う。
家庭内児童虐待も同じことだろう。
虐待しようと思ってしている人は少ないはず。

最後のメッセージは、誰でも虐待をしてしまう可能性がある、してしまった援助者を責め、排除するのではなく、
なぜ虐待に至ったのかを「振り返る機会」と「共に考える他者」が必要であるとのこと。

まだ漠然としているが、今日さらに私の心がある方向性に導かれた気がしてならない。