ohanaブログ

地方自治、趣味の音楽やジョギング、そして日々感じるあれこれを思いつくままに綴っています。

旧吉田茂邸焼失

2009-03-26 17:40:23 | 政治
平成21年3月22日 大磯町にある旧吉田茂邸が全焼してしまった。

喪が明けるその日、東京マラソンの日。

今日は26日なんだけれど、ショックが大きくて今日まで書けなかった。
未だに信じられない気持ち。
昔から吉田邸を知っている方々の落胆はどれほどなのだろう。越して来て10年ほどの私がこれだけショックなのだから、その方々のかなしみの深さは計り知れない。

翌23日の午前中、太平洋岸自転車道から旧吉田邸に抜ける道往復7キロをジョギングした。あたりは焦げ臭いのだけれど、吉田茂像はいつもと変わらず、サンフランシスコ方面を仰ぎ見ている。かすかに見える母屋は真黒であった。

議員時代の平成17年頃、所有者の西武鉄道がこのままだと手放さざるを得ないというような状況になり、
それから保存に向けてほんとうにたくさんの方々のご尽力により、結果、神奈川県が敷地を購入し(たしか建物は寄付していただき国の補助もあったような)、県立公園として整備することが決まった。購入整備費が盛り込まれた県の予算の採決2日前だったかと思う。


議会で保存活用を検討することになり、旧吉田邸へ初めて訪れたのも、平成17年の秋頃だっただろうか。そのときにこの目で見た蒋介石から贈られた屏風や官邸ホットライン電話などの写真をどうして撮っておかなかったのだろうかと悔やまれる。家屋が取り壊されるかもしれないという恐れはあっても、焼失してしまうかもしれないなんて、誰が想像しただろう。

ちゃんと記録していてくださった方がいたことを思い出した。
町がほんの数日間、旧吉田邸の一般公開(庭園のみ当選者のみ)を始めて数ヶ月経った頃、JANJANにこの記事が掲載されていた。検索していたらたどり着けた。
町のHPに邸宅内の写真がいくつかあったが、この記事の記者さんが撮られた写真には、私がいくら検索しても見つけられなかった『官邸とのホットライン黒電話』の写真があった。小さな襖の奥に隠され置かれていたのだ。

この記事にも掲載されなかった『船の形の湯船』の写真、どこかにないだろうか。私が探せないだけできっとあるに違いないと思うのだが。この湯船、見た瞬間、巨大な舟盛り刺身用のなんというのだろう、あれに似ていて、想像してしまったことを思い出す。この記者さんのような優雅な発想ができないことにちょっとがっかり。
もう二度とお目にかかる事ができない貴重な調度品の写真を、こうして残してくださったことに感謝したい。

記録しておくことは大切だと今更ながらつくづく思う。


鹿児島県阿久根市の事例で気になったこと

2009-01-28 14:10:48 | 政治
告示後のブログ更新、鹿児島県阿久根市長への告発状受理 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

鹿児島県阿久根市で、何が起こっているのだろう。
首長と議会が対立しているだけのことなのだろうか。

地方議会人として働かせていただいた経験を持つものとして、この騒動で感じたことを記録しておきたいと思った。あくまで現時点での感想ではあるが。

ブログに記録する前段として、阿久根市の決算カード(総務省HPより)、市長のブログ市議会だより(阿久根市HP)をざっと読んでみた。

財政状況はやはり厳しい。歳入は地方交付税交付金頼みであるし、歳出は経常的な経費でいっぱいいっぱいの状況だ。

ブログや議会だよりからは、市長の言っていることもわかるし、議会が意思決定した議決内容は、良い悪いはともかくそれが決定事項なのだということもよくわかる。
新聞やテレビなどで、おもしろおかしく取り上げられているが、もっと他にやる仕事は山ほどあると思うのだが、それはよそ者の私には解り得ないのだろう。


私が気になった点は以下ふたつ。(阿久根市に限ったことではなくて)

○議員定数を削減するための条例改正案を、首長が提案することの是非。
○公職選挙法で規定されていないブログの更新について、起訴するのだろうか、裁判所はどうするのだろうか。

議員定数を削減するかしないかなんて、議会が提案して決めることだと思い込んでいた。しかし、首長から提案しようと思えば出来ないことはない。議会がしないから首長がする。そんなことが実際にあったことに驚いた。(ほかにもあるのかもしれないが)個人的な感想だが、いくら議会と対等な立場だと言っても、首長には強大な権限がある。監視される側が監視する人数を減らしたいのは、心情的に当たり前ではないのか。いくら選挙で信を問うたからといっても、4年間の任期中、公約に従って思いどおりにやってよいというお墨付きをもらったと思ってもらっては困る。市民側から議員定数を減らせという要請があったり、議会内で増やせ減らせの議論をしたうえで、議員定数を決めるべきではないのだろうか。阿久根市では今後も市長提案されるようで、それは事情をよく知らないから何とも言えないが、一般論として議員提案されるべきだと思った。もししないとしてもそれが市民の選んだ議会である。市長を選ぶのも議員を選ぶのも同じ市民である。

次にブログの更新について。

私は自分の選挙時、告示前にHPやブログの更新を停止した。
なぜか。
法律違反かどうかわからないからである。
あきらかにこれは違反ではないと確信できていたら、更新していただろう。
ここは専門家の間でも、違反だ違反じゃないとわかれている。
これまでも公職選挙法に抵触するすると言われ続けて来たが、起訴されたことはないんじゃないか?とすれば、起訴されるのか?そして裁判所はどう判断するのか。

本当なら早く法改正すべきだったのに、してこなかった。できなかった。

結論が先に出るのか、法改正が先か。

目が離せない。

やっぱり『がばいよか!』佐賀県武雄市

2008-12-30 08:17:06 | 政治
ザ・選挙/武雄市長選挙(佐賀県) 前市長の民間移譲を信任、リコール派は敗退

上記はJANJANの記事。


武雄市長の樋渡啓祐さんから、このブログへコメントをいただいたことがある。
こちら

もう2年くらい前になる。
『佐賀のがばいばあちゃん課』を作られ、映画撮影が終わって、その後すっかりご無沙汰していた。

最近になって、市民病院の民営化に伴う市長のリコール運動が巻き起こったことを、なにかの新聞で読んだ。

ブログに書こうかどうしようか悩んだが(応援メッセージ)、今回は書かない事に決めた。
武雄市の有権者のみなさんがどう判断されるのか。
きっと、樋渡さんのブログをずっと読まれていたなら大丈夫なんじゃないか。
でも、選挙期間中、どれだけの有権者の方に、この民営化問題の本質がどこにあるかをわかっていただけるか。

公立病院の存続問題は多くの自治体が抱えている課題である。
国の方針が変われば、自治体単独での答えを出すのも難しくなる。
難題であってもあえて自らの判断の是非を有権者に問うことにした樋渡さんの英断、やはりすごい方なんだとあらためて思った。
それと同時に武雄市民のみなさんもやっぱり『がばいよか方々』であったとわかった。

よそ者からの余計なお世話ではあるが、この際『がばいよか武雄市民』が一丸となって、病院問題だけでなく、数々の難局を乗り越えていただければと思う。
市民みんなの幸せを願う気持ちは、たとえ誰を応援したとしても変わらないはずだから。

本当に必要な人が政治のチカラを使えるように働く議員!

2008-09-29 16:31:43 | 政治
ネコのあくび:政治と障害者 - 毎日jp(毎日新聞)

この記事は、茅ヶ崎地区自閉症児・者親の会(茅ヶ崎・寒川やまびこ)の方から教えていただいたもの。
シンポジウムは残念ながら、他に用事があって行く事ができなかった。
江口友子さんは、以前、知的障害者の親の組織「手をつなぐ育成会」の機関誌「手をつなぐ」で、障害のあるかたと政治家との座談会もされていたので、今回のシンポもきっと盛り上がったんじゃないかなあ、と想像していたのだけれど、やっぱり盛り上がったようだ。

いちばん必要なところで使われなくてはいけないチカラが、ほんとうの政治のチカラなんじゃないかな。そのことをよくわかっている議員かそうでないかは、触れてみなくちゃわからない。
議員って、質問するのが仕事なんだけれど、実は質問されたことにまともに答えるのは苦手。はぐらかすのはうまいんだけれど。
障害のある方の素直な直球の質問に、はぐらかさずに真正面から答えられるかどうかって、議員の本質をさらけだすことができるんじゃないか。

このブログの読者のかたならもうおわかりでしょうね。
記事を書かれた方は、野沢和弘さん。
11月1日には茅ヶ崎市で野沢さんの講演会が行われます。

追記:タイトル議員お三方を野沢さん、浅野さんにご紹介してから一年が経つんだなあ。横須賀、茅ヶ崎、平塚のまちが確実に変わったと実感するのですが、いかがですか?


かねがえ洋子さんに大きなエールを送る!

2008-06-22 16:19:47 | 政治
愛媛県久万高原町。20数年ぶりらしい町長選は、8月31日投開票。

きっとかねがえさん(鐘ヶ江さん)が、茅ヶ崎市から久万高原町に越されなかったら、私はこの地のことを知る事はなかったんじゃないだろうか。
そういえば、昨年から今年にかけてのNHK「ゆく年くる年」にこの久万高原町から中継があったような気がした。これもかねがえさんが越されたからこそ、気づく事であった。

茅ヶ崎市議を4期務められた、かねがえ洋子さんとは、「かながわ市民派議員会議」で最初にお目にかかったのだが、運命の赤い糸?は、その前から繋がっていた。
私が議員に当選してすぐ、同じく赤い糸で結ばれている?三井マリ子さんと出会い、三井さんから「全国フェミニスト議員連盟」入会のパンフレットをいただき、そして、かねがえさんからも後日同じパンフレットをいただいた。(しかし私は入会していない)だから何ということはないのだけれど、どこかで何かで繋がっている予感というものをこのおふたりから感じるのは、私の気のせいではないと思う。「かねがえさんを応援したい」という気持ちがどこから来るのかを言語化するのは難しい。これも「やむにやまれぬ心のうごき」であろう。
その後、かねがえさんとは「地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会」でもご一緒させていただいたり、かねがえさんからのお誘いでフェミ議連のシンポジウムにもパネラーとして参加させていただいた。

かねがえさんのこれまでの政治家としての姿勢には、揺るぎが無い。
たった4年間しか私は間近で拝見してはいないけれども、常に生活者の視点に立ち、筋を通す姿は、私にどれだけ勇気を与えてくださったかしれない。

そのかねがえさんが、立つという。久万高原町をゆるやかに変革させるために。
立つということは、背負うものもたくさんある。
それは、実際に立った者にしかわからない苦しみである。

久万高原町と大磯町と夕張市の決算カード(平成18年度版)を総務省のHPで見比べてみた。
久万高原町は人口約11,000人。歳入のほとんどが地方交付税でまかなわれ、地方債もかなりの額を占める。歳出は、投資的経費がかなりある。人件費も、町の大きさの割に職員数が多いのでやっぱり多い。この決算カードだけでは、公営企業会計(特別会計)がわからないので、町のHPを覗いてみると、企業会計の種類の多いこと!特に目立つのが簡易水道事業への繰出金と借金だ。

ざっと見渡しただけなので、詳しく調べてみないとわからないことが多いけれど、私がパッと見た限り、前例踏襲でやっていては未来が明るいとはいえない。
ここをかねがえさんなら改革してくださる。

住民のみなさんには町の将来をどうするか、真剣に考える機会がやってきたと受け止めていただきたい。

かねがえ洋子さんを応援する勝手連のHPを勝手にリンクさせていただきます。
こちら

ザ・選挙」に久万高原町の選挙データがなかったのは残念であるが、データがそもそもないのかもしれない。なにしろ20数年ぶりの選挙になるかどうかというのだから。

橋下知事、35人学級「廃止」を撤回。

2008-06-05 18:32:48 | 政治
asahi.com:橋下知事、35人学級「廃止」を撤回 来年度も教員加配 - 橋下知事の日々

上記はasahi.comの記事。(ちょっと古い)

これだけだとちょっとよくわからないけれど、
40人学級に戻すことはやめたということのようだ。
橋下知事にもの申しておいてよかったのかどうだか、わからないけれど。
なぜやめたのか、どこかに理由が書いてあるところがあったら、教えてください。

今日、財政再建案を発表されたようだ。

何度も書くが、大阪府の実情に合わせた施策を考えるべきである。

「カット」をする場合に、反対意見が出るものであるが、
無関心のほうがもっとよろしくないと思う。
これだけ関心を集めたということ、それだけでもすごいことだと思う。

これから議会で予算案を審議することになるのだろう。
なぜ反対なのか、それなら、財政再建策の対案は何か、
そういう議論に期待して、注目していきたい。



橋下知事へもの申す。

2008-05-19 20:34:02 | 政治
asahi.com:橋下知事、PT案では“廃止”の35人学級視察 - 関西

上記はAsahi.comの記事。

大阪府の橋下知事が「小学校35人学級の廃止」を検討しているらしいという記事。

あまりにびっくりしたので、ちょっと書いておきたいと思った。

大阪府は自治をやっているのだから、大阪府の実情にあった施策を考えれば良いとは思う。
しかし、だ。
そんなに違うだろうか。大磯町と違うだろうか?

財政難で、40人学級に戻すことを検討しているとは、いったいどういうことなのか。
記事だけで判断してはいけないとは思うが、たとえばこういったやりとりがあったらしい。「習熟度別の少人数授業でもやっていけるのでは?」と。

授業はそうかもしれない。

しかし、学校の実情をどこまで理解しての言い分なのか。

小学校は授業で教えるだけの場ではない。いまの社会の流れのなかで、とまどう子どもたちが増えているなかで、学級というのは授業をするだけのところではないはずだ。生活面でのケアも、友達との関係つくりも、家庭の抱える問題も、すべて担任にのしかかってくる。担任が40人の家庭訪問をするのだ。少人数指導教諭やT.T(チーム・ティーチング)教諭はそんなことはしない。だから少人数授業ではなく少人数学級が必要なんじゃないか?

先生の数を増やせば、どんな問題も解決できるとは思っていない。
けれども、財政難を克服するために削るところは、順番があるだろう。

今回の視察は、現場の状況を把握するための視察であって、
いままでの認識を変える場にするためのものであってほしいと思う。


女性議員過半数議会の謎解きその2

2007-09-06 16:15:08 | 政治
9月5日

午後、東海大学湘南校舎へ伺った。
車で来てもよいとのことだったので、構内を初めてドライブした。
数年前の行政書士試験の受験会場だったので、迷わないと思っていたら、
3号館に入ったつもりが14号館だったりして、焦った。
このおもしろい建物は3号館の階段のようだ。

2年半くらい前だろうか、
私はここ東海大学の大山教授のインタビューを受けた。
女性と政治について研究しておられる先生は、
町議に立候補したいきさつや普段の政治活動など聞きたいと、
自宅へお越しいただき、長時間話し込んでしまったように記憶する。
今回、私が落選したことについてや女性議員が過半数になったことなど、
話しが聞きたいとおっしゃっていただき、
今度は私が先生の研究室にお邪魔することになったのだ。

久しぶりにお目にかかるといっても、
メールでやりとりを続けていたこともあってか、
つい先日もお会いしているような、
そんなざっくばらんな雰囲気のなかで、2時間半もぶっ続けてしゃべっていた。

先生は国際ジェンダー学会の会長も務めておられるほどのお方ではあるが、
私は先生には何でも話せてしまう。
それは、先生には「壁」がないからだと思う。
フェミニズムやジェンダーについて、考え方がほんの少しでも違ったりすると排除してしまうというような雰囲気の方とはどうも構えてしまったり、本音を話せなかったりするけれど、先生にそういう雰囲気はない。
私はジェンダー論について、それほど突き詰めて考えてきていないので、
感覚でしか自分の考えを伝えられないが、
居心地よい研究室であった。

ここでの話しのなかでいくつか発見したことがあった。
漠然と思っていたことが、実は検証してみたらそうであったということになりそうな予感がする。まだ詳しくブログに書けないが、データを集めて実証してみたい。
これは、秋学期の私の演説に使えるぞと、大収穫の午後であった。

大山先生、ありがとうございました。
またお邪魔いたします。


女性議員を増やす方法ワークショップ

2007-09-03 08:08:47 | 政治
9月1日(土)
国立女性教育会館(ヌエック)で開催された
「男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム(長い!)」
のワークショップ「女性議員を増やす方法」(全国フェミニスト議員連盟主催)に、パネラーのひとりとして参加した。

パネラーは、
私のほかに、
三鷹市議の野村羊子さん
江東区議の中村まさ子さん
     前田かおるさん
の4人。

私以外は、みなさん今回の統一地方選で当選を勝ち取られた方々。

20人程度の参加者を見込まれ、パネラーからの報告のあと、
グループに分かれて討議を行う予定だったのだが、
席が足りずに途中で追加するほどの盛況で、グループ討議ができない(部屋がぎゅうぎゅう)状況であった。
入り口に今日のワークショップの議題が掲げてあったのだが、
書いてある私の演題が「女性議員が過半数になった大磯町からの報告」。
これに目を留めて、「えーーーーーーーっ!ほんとなの?」と、
廊下から声が上がる。
続々と入って来られる方々の姿を見て、ほんとは悩んだけれど来て良かったと心からそう思えた。
何をお話しよう、時間ぴったりに話せないとアサノ師匠に怒られるなと思いながら、それでも話し足りずに終わってしまった。
結局、どうして女性議員が同数、過半数と推移していったかという点は、やはり女性立候補者数が多いということが一番大きい。でも、地域性なのか、たまたまなのかは、やはりわからない。
ただ、女性議員が半数になったことで、議会改革がスムーズにいったとは思う。生活者の視点で考えたらこのやりかたではやっぱりおかしいでしょう、という判断に結びつく。費用弁償を廃止することや情報公開をすすめていくことなど、異論がでなかったことがその証だろう。
ただ問題は「質」だ。
女性議員を増やすことが大事かどうか、今回ちょぴり「そうかもしれない」と思った。でもやはり議員は質だ。まだまだ考察していきたい。

ワークショップに遠く秋田や沖縄から参加してくださった方々と知り合いになれたことは私の大きな宝物である。
また、フェミ議連のみなさんがこれほどフレンドリーでおもしろくて、あたたかい方々ばかりだということがわかったことは、大収穫。ありがとうございました。

出会いを大切に、また今日から精進しよう。