ohanaブログ

地方自治、趣味の音楽やジョギング、そして日々感じるあれこれを思いつくままに綴っています。

越前市長の講演

2006-10-23 10:16:01 | 行政
10月21日、とある団体の講演会に足を運んだ。

講演者は福井県越前市長、奈良俊幸氏である。
夫と同郷で同年の市長ということもあり、とても楽しみにしていた。

講演の内容は、これからの越前市について。
財政状況や総合計画について幅広い内容であった。
時々、専門用語が出る。
夫が私に聞く。
「しょくいくってどんな漢字?」
「食育」と手のひらに書く。
そうだよね、行政の人っていつも使っている言葉って
他の人も知っているって当然って思うよね、
のちほど市長と懇談したときにその話しをお伝えしておいた。

市長が退席したのちに、講演を聞いた方の感想のなかに
「越前市は不審者情報より熊情報の方が多いのか。」と
話されていて、この話題が一番印象に残ったのだなと感じる。
ちょっと幅が広すぎて、市長のやりたい各事業についての印象が
残りにくかったのが残念だったかもしれない。

市長は若い。
この先の未来にも責任を持って仕事をしていきたいという
情熱のかんじられる熱い講演だった。

私はこの方がどんな主義主張を持っておられるのかは存じ上げないが、
子どもに説明のつく仕事の仕方をしている方は信用できると思っている。
そんなあったかい方であった。



「いじめ隠すな」について

2006-10-20 13:26:53 | 自殺総合対策
asahi.com: 「いじめ隠すな」 文科省、緊急会議で学校・教委に指示?-?教育

リンクが外れると困るので、
以下に記録しておきます。
………
いじめ隠すな」 文科省、緊急会議で学校・教委に指示
2006年10月19日19時43分


都道府県、指定市の生徒指導担当課長による緊急連絡会議が行われた=19日午後、東京都千代田区で
 北海道と福岡県で起きた児童生徒のいじめ自殺を受け、文部科学省は19日、都道府県・政令指定市教委の生徒指導担当者らを集めた緊急会議で、いじめにかんする指導体制の総点検を求めた。「いじめの重大性の認識が薄れてきている」としたうえで、「いじめを隠すな」と繰り返し訴えた。

 文科省が各教委を通じて集計するいじめ自殺は99年度から7年連続でゼロ件。いじめの誘因ともなる教員による子どもへの言動や、遺書をめぐる教委の対応のまずさを踏まえ、会議を開催した。

 今回の自殺に伴い、文科省は、各学校や教委が総点検をする際のチェック項目を11年ぶりに改定した。このなかで、学校と教委が守るべきこととして「いじめの事実を隠すな」という点を初めて明記した。

 会議では、文科省の児童生徒課長が、統計上の数字はいじめの発生件数ではなく「発見」件数であり、「多いのは決して恥ではない」と強調。きちんと把握して迅速に対処することが必要だ、と訴えた。

 また、北海道と福岡県の両教委の担当者が、自殺の経緯や教委の対応などについて説明した。
(asahi.com)

……

文部科学省が各教委を通じて集計するいじめ自殺は99年度から7年連続でゼロ件、ゼロ件ですよ!
驚きましたね!!
教育は誰のためにあるのかという基本が、忘れ去られている。
誰を守らなければならないのか。
いじめられている子も守らなくてはならないし、いじめている子にも気づかせてあげなくてはならない。
大人がそのことを放置してきたと言わざるを得ない。

いじめで自殺をする子どもは突如として現れて来たのではないですよ。
私の知人のお嬢さんもいじめで自殺をし、学校に対して情報開示を求めて裁判も起こされたことがあります。
それも何十年も前の話しです。

私たち保護者が出来ることは何でしょうか?

多くの方に校内安全ボランティアに参加いただき、
学校の様子をその目で見て、
決してうわさ話には踊らされずに、
学校の先生、子どもたちと直接話しをすることを、
お願いしたいと思います。

先生にお願いしたいこと、それは山ほどあります、が、
ヤンキー先生の義家さんがおっしゃるように、教育委員会が機能するようにする仕組みを考えなければならないと思います。


談合と選挙(ふたたび浅野史郎氏のメッセージから)

2006-10-15 07:23:33 | 浅野史郎氏関連
先日のNHK「クローズアップ現代」で、福島県の談合事件のことを特集していた。
まえにこのブログで、談合事件、とくに首長の絡む事件が報道されるたびに、私は浅野史郎前宮城県知事からのメッセージを思い出すと書いた。そうしたら、なんとコメンテーターに浅野氏が登場して驚いたと同時にとても嬉しくなった。NHKさん、やっぱりここは浅野氏のコメントですよね~とうなづいてしまう。
残念だったのは、非常にコメント時間が短くて、浅野氏が何を言いたいかが視聴者に届いたのだろうかという心配であった。私が心配するというのも余計なお世話かもしれないが、浅野氏の考え方にこころから同感している私には物足りない。

そこで、浅野氏のHPから私がとても共鳴しているメッセージをここに引用させていただくことにする。
しがらみを断ち切ることは容易ではないだろう。
ましてや知事だ。
私とは背景がまったく違うと思う。
しかし、自らが任期をどのように行動していけるかは、選挙をどのように闘って来たかに尽きると私は身を以て知っている。
当選するかどうかよりも、任期をどう行動できるかのほうが、はるかに私には重要だ。

以下引用

浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

 



河北新報2006.2.9
疾走12年から 第3回

選挙

「無党派」で常識覆す

あり得ない光景

 知事に就任して4年経ち、再選を目指しての選挙を迎えた。この選挙では、政党の推薦も団体の推薦も受けないでやろうと考えた。「一人ひとりが主役の選挙」を実現するためには、候補者と有権者が直接向かい合う形をとらなければならない。当選後に、しがらみのない県政を作りたいとの思いも強かった。

 (仙台市地下鉄)泉中央駅近くで選挙演説をしている時に、私の周りにほとんど人がいない。現職知事が再選を目指す選挙では、絶対にあり得ない光景である。「今、自分は誰もできないような選挙をしているのかもしれない」との感慨を覚えたのを思い出す。

 その光景を見ていた人たちの中に、「自民党、新進党にかつがれた相手候補に比べて、なんと非力なんだろう。これでは、シローちゃん負けちゃう」という危機感が生まれた。そこから「私も選挙にかかわりたい」との思いが発生し、百円カンパ、青い旗作戦、勝手連、車座集会が全県に広がっていったのだろう。

 これが無党派選挙の原型だと私は思っている。政党の推薦を受けないという形だけではない。素人でも選挙にかかわっていい。そのことが、すんなりと受け入れられる選挙であった。選挙が終わってお礼を申し上げる私に対して、「こちらこそありがとう」の言葉を返す支援者が多かったのも、生まれて初めて選挙応援したことが、忘れがたい体験になったからかもしれない。

土壌に貸し借り 

  組織を固め、地域を固めて票を積み上げていくこれまでの選挙手法を「ブロック積み上げ型」とすれば、無党派選挙はつかみどころがない。気仙沼の夏祭りにちなんだ「はまらいんや型」と呼んでもいい。選挙は専門の関係者だけがするものという常識が覆された。その結果が62万票対31万票で大勝だったことも含めて、私にとっては会心の選挙であった。

 政党からの推薦をお断りするのは、大変な作業であった。「なぜだ」「生意気だ」「政党がからまない選挙などあり得ない」などなど、非難続出。政党には一歩退いてもらって、一般県民が入り込むすき間を作ってほしいということなのだが、なかなかご理解いただけなかった面もある。

 団体の推薦を受けないことは、大きな意味を持つ。ゼネコン汚職を生んだ土壌は、選挙での貸し借りを通じて作られていく。腐った土壌に咲くあだ花になりたくなければ、土壌改良事業が必要である。

 そんな危機感もあって、有力団体とは距離を置くことにした。当選後は、選挙での借りがないので、圧力とは無縁の自由な立場で県政を進めることができるという意味で、ありがたかった。

県民が主体的に  

選挙でどう戦うかが、その後4年間の知事としてのあり方を決める。いい知事になりたいと願うところから逆算して、選挙の図式を決めていったのが、再選を目指しての知事選挙の位置づけであった。「選挙は敵よりも味方が怖い」、「選挙の借りは選挙で返す」、「選挙を通じて知事になっていく」。こういった言葉も信奉している。たった3回しか選挙はやっていないが、その限られた経験からも、感じるところは少なくない。

 それもこれも含めて、選挙は大事。一方で、選挙は楽しいし、やりがいがあるとも思っている。初めての選挙で、選挙カーから手を振った私に、手を振り返してくれた人の姿は、今でも忘れることができない。あの瞬間から、選挙大好き人間になってしまった。そんな大事な選挙には、県民は主体的にかかわっていくべきもの。知事を辞めた今も、そんなことだけは願っている。




わが町のふところ具合は、どうなっているの?

2006-10-10 07:16:14 | 市民運動
昨日9日の午後から6時間に渡る「自治体財政学習会」に参加した。
平塚、茅ヶ崎、小田原、大磯などに住む、住民、議員、行政職員など40人近くの方々が、熱心に自分の町の財政の仕組みを学習した。
あらかじめ自分の町の決算概況(決算カードとよばれる一枚の紙に財政状況が書かれているもの)を準備し、大和田一紘先生からわかりやすく解説していただきながら、数字を穴埋めして分析書を作っていくという作業をした。
とっつきにくい財政用語やずらっと並んだ数字が、徐々に解きほぐされていく。

なぜ、このような作業を私たちがするのか。
それは、行政からの「お金がない」に対抗するためだ、との指摘があった。
大磯町では学校教育費が年々削られていくが、お金がないというのは、何が原因なのか、
いつから無いのか、それはどのようなことにお金を使ったからないのか、
わが町だけの問題なのか、
それらはみずから作業をし、明らかにすることによってのみ、獲得できる「答え」なのかもしれない。

この日は一般会計のみであったが、私の課題は特別会計と土地開発公社の問題も含むと考える。
今後もこの学習会は続く。

ぜひ多くの住民に参加していただきたい。

大磯町でも学習会を開けるようにしていきたい。

町立大磯幼稚園 入園説明会傍聴記

2006-10-03 20:08:47 | 公立幼稚園改革
今日は大磯幼稚園 19年度入園予定児の保護者説明会があり、傍聴してきた。

昨年度の説明会では、小磯幼稚園が大磯幼稚園に統合される計画が19年度から21年度に延期になったので、
18年度小磯幼稚園に入園する三歳児(年少)が卒園するまでは、統廃合しないことが説明されていた。

今年の説明会では、園区内にマンション計画が多数あり、園児数の動向が未知なので、今後の園児数を見極めながら慎重に対応するということだった。
また、19年度に入園する3歳児は小磯幼稚園を卒園できるということであった。

これは、小磯幼稚園の近くに住まわれて、小磯幼稚園に入園させたいと思っていた保護者には朗報であろう。
しかし、またも悩みを抱えることになった家族もある。
19年に3歳とその下2歳、1歳、の子どもがいるとしよう。
上の子は小磯幼稚園を卒園できるから入園させたとする。
しかし、下の子たちは年中、年長のときに大磯幼稚園に転園しないといけない。
ならば始めからみんな一緒の幼稚園に通えるようしておこうか、と悩むことになる。

ほかにも問題がある。

毎年延期すべきか慎重にすすめることは良いだろう。
しかし、小磯幼稚園の園舎は古いので、
いろいろと直したいところが出てくる。
抜本的に改修したくても町は予算を捻出できるのか。
それから教員だ。
今は正規職員を採用していない。
臨時職員がクラス担任として働いているクラスもある。
この場合、予算は年度当初に決まっているので突発的に残業せざるを得ない場合、
それはかなわないことになる。
補正予算を組んで対応してくれればまだ良いが、
私はそもそもクラス担任には、子どもに対する責任とモチベーション維持のためにも
正規職員としての給与と保障があってしかるべきと思う。
いまは統廃合すれば町立幼稚園の総クラス数が減るので採用しないのだ。
しかし統廃合の見通しが立たない今、職員採用は控えたままで良いのか?

今後建設されるマンションの住人が小磯幼稚園を選択する保障はない。
財政健全化計画を立てるときに使った人口動態予測は、
果たして有効なのだろうかと心配になる。
これは不測の事態なのかもしれないが。

小磯幼稚園の民営化も視野に入れながら検討しないと、
統廃合はいつまでも出来ないのではないだろうか。

あくまでも子どもたちのことを優先に考え、
どうすれば財政も健全化され、教育環境も充実するのか
住民とともに知恵を出し合わなくてはならない。

説明会のあと、何人かの保護者と話しをしたら
臨時職員の問題や保育園の民営化など、まったく知らないとおっしゃる方がおられた。
長年大磯に住んでいるのに、である。

届かなければならないところに情報が届いていないことを痛感し、
今後のohanaの課題となった。

ところで、別な所で「月京幼稚園が大地震で倒壊の危険性がある」という論がある。
大地震とは何か。
阪神淡路大震災よりも大きな大きな地震であったなら、
それは倒壊の危険もあるかもしれないが、
月京幼稚園は昨年度、耐震診断をしている。(大磯町の学校施設は100%の耐震診断率である)
結果は、一番低い値がIs値0.75であった。
耐震改修促進法に基づき定められた構造耐震指標でのIs値で、
0.3以上0.6未満は危険性がある、0.6以上は危険性が低いとなっている。
それならば、倒壊の危険性は低いとみてよいと思うのだが。

常々思うことだが、意見の違いはあって良い。
ただ、論拠を示した建設的な議論にしてほしいと願う。

「佐賀のがばいばあちゃん課」を作った市、行ってみたい。

2006-10-02 11:36:57 | Weblog
武雄市:テレビドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」第1次武雄ロケ終了

「佐賀のがばいばあちゃん」
私がこの原作本を知ったのはいつだったか?
(読んだわけではないのですが、新聞書評だったかな)

80年代の漫才ブームで活躍した「B&B」の島田洋七が
たしかビートたけしに、自身の祖母との体験を話したところ、
それはおもしろい!本を書いてみれば?と誘われ、
書いたと聞いたような。

この「がばいばあちゃん」とんでもなく豪快でいっぺんに好きになった。
とくにこのセリフ。
「ばあちゃ~ん、はらへった。」
「気のせいや。」
いや~このセリフを子どもに言ってみたらうけるうける!(笑)

その後、吉行和子主演の映画を見た。

今度はドラマ化されるらしい。

ここで驚いたというか、見事!というか。
佐賀市のとなりの武雄市がロケ地となり、
全国最年少の市長が、「がばいばあちゃん課」を作ったのには驚いた!
ボランティア、エキストラなど
1000人体制の協力により、町おこしにつなげようというものらしい。

これって、参加した人々にとって
とっても強いつながりができると思うな。

まっさきに手を挙げようと行動に移す武雄市に行ってみたい。