ohanaブログ

地方自治、趣味の音楽やジョギング、そして日々感じるあれこれを思いつくままに綴っています。

町立大磯幼稚園 入園説明会傍聴記

2006-10-03 20:08:47 | 公立幼稚園改革
今日は大磯幼稚園 19年度入園予定児の保護者説明会があり、傍聴してきた。

昨年度の説明会では、小磯幼稚園が大磯幼稚園に統合される計画が19年度から21年度に延期になったので、
18年度小磯幼稚園に入園する三歳児(年少)が卒園するまでは、統廃合しないことが説明されていた。

今年の説明会では、園区内にマンション計画が多数あり、園児数の動向が未知なので、今後の園児数を見極めながら慎重に対応するということだった。
また、19年度に入園する3歳児は小磯幼稚園を卒園できるということであった。

これは、小磯幼稚園の近くに住まわれて、小磯幼稚園に入園させたいと思っていた保護者には朗報であろう。
しかし、またも悩みを抱えることになった家族もある。
19年に3歳とその下2歳、1歳、の子どもがいるとしよう。
上の子は小磯幼稚園を卒園できるから入園させたとする。
しかし、下の子たちは年中、年長のときに大磯幼稚園に転園しないといけない。
ならば始めからみんな一緒の幼稚園に通えるようしておこうか、と悩むことになる。

ほかにも問題がある。

毎年延期すべきか慎重にすすめることは良いだろう。
しかし、小磯幼稚園の園舎は古いので、
いろいろと直したいところが出てくる。
抜本的に改修したくても町は予算を捻出できるのか。
それから教員だ。
今は正規職員を採用していない。
臨時職員がクラス担任として働いているクラスもある。
この場合、予算は年度当初に決まっているので突発的に残業せざるを得ない場合、
それはかなわないことになる。
補正予算を組んで対応してくれればまだ良いが、
私はそもそもクラス担任には、子どもに対する責任とモチベーション維持のためにも
正規職員としての給与と保障があってしかるべきと思う。
いまは統廃合すれば町立幼稚園の総クラス数が減るので採用しないのだ。
しかし統廃合の見通しが立たない今、職員採用は控えたままで良いのか?

今後建設されるマンションの住人が小磯幼稚園を選択する保障はない。
財政健全化計画を立てるときに使った人口動態予測は、
果たして有効なのだろうかと心配になる。
これは不測の事態なのかもしれないが。

小磯幼稚園の民営化も視野に入れながら検討しないと、
統廃合はいつまでも出来ないのではないだろうか。

あくまでも子どもたちのことを優先に考え、
どうすれば財政も健全化され、教育環境も充実するのか
住民とともに知恵を出し合わなくてはならない。

説明会のあと、何人かの保護者と話しをしたら
臨時職員の問題や保育園の民営化など、まったく知らないとおっしゃる方がおられた。
長年大磯に住んでいるのに、である。

届かなければならないところに情報が届いていないことを痛感し、
今後のohanaの課題となった。

ところで、別な所で「月京幼稚園が大地震で倒壊の危険性がある」という論がある。
大地震とは何か。
阪神淡路大震災よりも大きな大きな地震であったなら、
それは倒壊の危険もあるかもしれないが、
月京幼稚園は昨年度、耐震診断をしている。(大磯町の学校施設は100%の耐震診断率である)
結果は、一番低い値がIs値0.75であった。
耐震改修促進法に基づき定められた構造耐震指標でのIs値で、
0.3以上0.6未満は危険性がある、0.6以上は危険性が低いとなっている。
それならば、倒壊の危険性は低いとみてよいと思うのだが。

常々思うことだが、意見の違いはあって良い。
ただ、論拠を示した建設的な議論にしてほしいと願う。