紅葉を求めて,全線において落石崩土注意の林道サンギリ線を恐る恐る進んでいくと,次第に山の木々が色付き始めてきた.アクセルを握る手に,自然と力がみなぎってくるのだった.
きれいな景色に見とれて走っていると,一瞬にして背筋がぞっとする光景に出くわした.道路の半分以上が崩落していた.慎重に通過してから,写真を撮ってみた.自動車の通行は,この幅員では困難な状況となっている.それでも通行止めにしていないのは,ライダーに対する思いやりなのだろうか.年甲斐もなく逃げるようにして,その場を後にした.
そして,やっとの思いで,サンギリトンネルに到着した.トンネルを抜けると,T字路になっている.今回は時間の都合で坂本ダム方面,すなわちR425へは向かわずに,反対側の林道橡谷西ノ谷線へと進むことにした.
林道橡谷西ノ谷線は,山をむりやり切り開いたような豪快な道だった.道幅も広く対向車の恐れも皆無で,艶やかな雰囲気の中を,ひらりひらりと気持ちよくコーナーを切り返して走っていくことができた.
しばらく走ると,山の稜線へと出た.世界遺産に登録されている修験道の聖地として有名な大峰山脈を望むことができる.東屋もあり,コーヒーを飲みながら休憩することにした.求めていた紅葉真っ盛りではなかったけれど,これだけの展望を拝めるとは思いもしなかった.
前回のツーリングでは,シートバッグが壊れて大変な思いもしたが,今回のキャンプツーリングでその苦労も大いに報われることになった.新調したシートバッグも噂通りの安定感で,荷崩れを心配する必要はなかった.
海あり山ありの二日間を思いっきり楽しむことができた.それなのに,帰路の途上で突然,日常の世界へと戻りつつある現実に対して,なんとも言えぬ寂しさが込み上げてくるのだった.
(・)
からの絶景
(*・ω・)
紅葉ドンピシャでしたね
( ̄▽ ̄)b
からの帰路…
何か…
昔、子供の頃に感じたことがあるような、なんとも言えない心情…
なんちゅうかほんちゅうか
(ーー)
また、ここに来れるよう、明日からまた頑張ろう…
みたいな
φ(-ω-。`)
なんて
( ̄▽ ̄;)
コメントありがとうございます.
サンギリトンネルを抜けたあとの景色はすばらしかったです.
楽しいときはあっという間で,辛いときほど時間が長く感じる.
でも,辛いときがあるからこそ,楽しいときがあるのかもしれないですね.
人間という生き物は,実にうまい具合にできてますね.