京都南部から京都縦貫道路を終点まで走り切って,京都の北部に当たる丹後半島の西側へと一気にやってきた.青空と丹後半島の海の色が,とても素晴らしくて,まるで絵葉書の中にいる様だった.
今回はもちろん日帰りで,とりあえず丹後半島を西側から東側へと時計回りに周回する予定である.丹後半島の海岸線に出た途端に出迎えてくれたのは,海の目の前にある棚田だった.
田植えされた淡い緑色の棚田の先には,空と海だけが広がっていた.ため息が出るほどに美しい景観で,暫くの間,足止めを食らってしまうのだった.このペースでは,丹後半島を周回するには,早速に黄色信号が灯る始末であった.
自宅のある京都南部は,六月に入ってからじめじめとした暑さが続いており,快適とは言い難い時候に移ろっている.しかし,丹後半島は嘘のようにからりとしており,全身を爽やかな風が吹き抜けていくのだった.
この棚田の手前には民家が並んでいる.その前を国道178号線が走っているけれど,交通量はとても少なくて,のどかな風景となっている.まるで,時が止まってしまったように・・・.
ここに一日中いても飽きないくらいだけれど,丹後半島を周回する名目の元に,泣く泣くその場を後にすることにした.国道を走るライダーの数も徐々に増えてきたようで,絶好のツーリング日和に,この先に待っている景色へ期待は高まるのだった.
ツーリング中に突然やって来る抑揚感というものを,久しぶりに胸の内で感じたような気がした.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます