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織内将男の山旅の記録

若かりし頃よりの山旅の記録です・・!!

霊峰・日光の山々(14) 「霧降高原・霧降滝」

2012年12月06日 | 霊峰・日光の山々
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霊峰・日光の山々(14) 「霧降高原・霧降滝」 .




日光霧降滝



霧降滝は、華厳滝、裏見滝とともに日光三名瀑の一つに数えられる霧降滝は、滝壺から真近に 見ると(現在は道の崩落で滝壺に降りる事ができません)落差、水量ともに 堂々たる滝で、周囲に広がる霧降の森は神秘的なこの滝の印象をさらに際立たせている。 

観瀑台からもそのスケールと森林の美しさが十分に観察する事ができる。



霧降川の源流域の清流には、イワナなどの渓流魚はちろん、多くの水生生物が潜んでいる。
樹上に産卵するモリアオガエルや森の中を歩き回るアズマヒキガエル、水中の 小石の下に潜むトウホクサンショウウオなどの両生類や、美しい声のミソサ ザイ、瑠璃色に輝くオオルリ、清流の中で餌を探すカワガラス類などたくさんの野鳥たちは、清流と森の豊かさの証明する。

バッコヤナギと真っ赤なフサザクラの花で渓流の春は始まり、ダンコウバイ、キブシ、フジ、ウツギ、エゴノキ、ホウノキ、ヤマボウシなどが素朴な花を楽しませてくれる。

丁字滝、玉簾滝、マックラ滝の周辺ではカタクリやコンロンソウ の群落が迎えてくれるでしょう。


又、霧降滝は、奥日光三大名瀑の一つ(華厳滝・裏見滝・霧降滝)で、日光と今市市の境の板穴川にかかる滝で、上下二段に分れている。 

上滝は25m、下滝は26mで、全長は75mとなり、頂部の幅は約3mだが、下部では約15mにも広がる。 南側に設置された観瀑台からは滝壺へ下りる道があり、往復で約40分、滝は葛飾北斎も描いたという名瀑布である。
日本の滝百選にも選ばれている。


岩で砕けた水しぶきが霧のように見えることから霧降滝と名が付いたといいい、原生林の中を縫うように落ちる滝は、紅葉の季節が一番美しいが、新緑の頃もまた森林浴をしながら楽しめる。
昔は(2008年頃)、滝の近くまで行けたそうであるが、現在は崩落があり滝への道は封鎖されているらしい。



次回、 「霧降高原・丸山コース






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霊峰・日光の山々(13) 「霧降高原」

2012年12月05日 | 霊峰・日光の山々
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霊峰・日光の山々(13) 「霧降高原」 .





キスゲ平より望む霧降高原




日光連山の一つ女峰山から長く険しい尾根を東に目を向けると、霧降高原の主峰赤薙山(標高2010m)が聳えている。

山頂の東斜面にキスゲ平の笹原が遠目にもよく分かり、この峰々から鳴沢川と霧降川がいくつもの滝を抱えな がら流れ下り、その両側には広大な霧降の森が大谷川まで続く。
赤薙山の山麓地域が霧降高原である。

霧降高原は、キスゲ平とその周辺のピーク(赤薙山、焼石金剛、丸山、大 山)で構成される山岳エリアと、日光三名瀑の一つ霧降滝をはじめ多く 美しい滝に彩られた鳴沢川、霧降川周辺の渓流エリア、それに、生き物たちが暮らす広大な森林エリア、の三つに分ける事ができる。

標高1300mのキスゲ平から小丸山を経て丸山、あるいは焼石金剛に至るルートが山岳エリアの中心である。

冬場は、霧降高原スキー場として親しまれているキスゲ平は、初夏にはニッコウキスゲの群生で有名であるが、カタクリやカラマツソウの群落、リンドウやギボウシなどた くさんの山の花、ヤマツツジやレンゲツツジはもちろんコメツツジ、ホツツジ、ヤ シオツツジ、ドウダンツツジなどツツジの群落など、花咲き競う美しい高原である。

霧降高原は、日光連山の東端に位置し南面、東面、北面への眺望は見事で、春から夏には ビンズイ、ノビタキ、イワヒバリ、カッコウ、ツツドリ、アマツバメなどの野鳥に出会える。

渓流エリアは、霧降滝から霧降川に沿って丁字滝、玉簾滝、マックラ滝を廻るルートが代表である。
華厳滝、裏見滝とともに日光三名瀑の一つに数えられる霧降滝は、滝壺から真近に 見ると(現在は道の崩落で滝壺に降りる事ができません)落差、水量ともに 堂々たる滝で、周囲に広がる霧降の森は神秘的なこの滝の印象をさらに際立たせている。 
観瀑台からもそのスケールと森林の美しさが十分に観察する事ができる。



次回、 「霧降高原・霧降滝





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霊峰・日光の山々(12) 「鳴虫山周辺」

2012年12月01日 | 霊峰・日光の山々
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 霊峰・日光の山々(12) 「鳴虫山周辺」  .




慈雲寺本堂



慈雲寺は、承応3(1654)年に晃海上人が創建したもので、当時の建物は明治35(1902)年の洪水で流失したらしい。

現在の本堂は昭和48(1973)年に復元されたものという。
晃海上人は、天海僧正の弟子であり、初代の上野寛永寺の執当でもあった。 



天海大僧正(慈眼大師)が東照宮を日光に祀った時、付近(現在の日光山内)一体は、一山(僧侶)の墓地だったらしく、それで、天海は弟子の晃海に「墓地を何れかに移転するよう」依頼して死んだという。

その命に従って晃海が選んだ地が大谷川の対岸、現在の含満ヶ淵だったのである。
晃海はこの地に慈雲寺を建立し、阿弥陀如来と慈眼大師(天海)をその本堂に祀った。




明治35年(1902)9月の台風による洪水で、この辺りの人工施設は全て押し流されたといい、慈雲寺も例外ではなくその時に流失した。

現在の本堂は昭和48(1973)年に復元されたもので、その一年前には、この霊域の入口にふさわしい山門も再建された。
7月14日には、輪王寺一山の僧侶により、孟蘭盆会の法要が営まれる。



写;慈雲寺墓地群


お地蔵さんの左から崖上に通じる細い道があり、登りきると老杉に囲まれた静寂な地に墓地が広がっている。
江戸期からの輪王寺支院住職の墓で、墓石の形も僧侶独特のものである。






写真;化け地蔵


この地は、別名で、「憾満ヶ淵」とも呼ばれるが、その右岸にある百地蔵は、俗に「化地蔵」とよばれ、約70体の阿弥陀如来の石像が並んでおり、どれも同じ姿なので往きと帰りに、これを数えると途中で間違えるところからきている。

この地蔵群には、「化地蔵」、「並地蔵」、「百地蔵」などの呼び名もあり、化地蔵の名前の由来は、みんな似たような姿なので何回数えても数が合わないからという説がある。  



大谷川を挟んで、地蔵群の対岸には日光植物園があり、春の新緑に始まり秋の紅葉、そして地蔵たちが雪をかぶるまで、美しい風光を楽しむことができる。

日光の自然探勝の中でも隠れた場所ともされ、この石仏群をお参りしながら、右側にある大谷川の素晴らしい清流を鑑賞探索するというのも、まことに結構なことなのである。



鳴虫山登山・コースタイム

日光駅⇒20分(20分)⇒志渡淵川⇒50分(30分)⇒神ノ主山-⇒1時間(40分)⇒鳴虫山⇒15分(20分)⇒合峰――⇒30分(50分)⇒独標⇒40分(50分)⇒憾満ガ淵――⇒30分(30分)⇒総合会館  ( )は逆コース




次回、 「日光・霧降高原





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