織内将男の山旅の記録

若かりし頃よりの山旅の記録です・・!!

金峰山の奇跡; ;第一部:登行編(11)

2010年04月20日 | 奥秩父・金峰山
【全文要旨】

鼓動が高鳴る“奇跡の体験”は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。 
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
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やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!

以下は本文へ・・、
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金峰山の奇跡; ;第一部:登行編(11)    


いつの間にやら五丈岩の周辺や山頂付近には、どこからともなく大勢の人々で賑わっていた。
この山がいかに人気が高いかが判る。

金峰山への登山ルートは、私が登ってきた金山から瑞がき山荘、富士見平の西側ルートの他に、東側の大弛峠から朝日岳を経るルート、南からは塩山、塩平から御室小屋経由のルートでこれは主に甲州側であるが、信州側として川上村の廻り目平コースがある。


五丈岩及び山頂を満喫し、周囲の大展望に酔う知れながら、そろそろ小屋へ向かおう。
途中のんびりしてきたせいもあって、時刻も夕刻が迫ってきている。
ここから金峰山小屋へは北側(信州川上村)の山頂直下にあり、距離にして4~500mで時間にして15分程度であろうか。 
這い松がビッシリ生茂る中、足場の悪いゴロ石を踏みながら暫らくすると人々の声が聞こえるようになり、蒲鉾型の屋根の山小屋へ到達した。 




小生が利用した「昭和時代」の金峰山小屋


写真:新旧山小屋

新装成った現在の山小屋



小屋のすぐ横には、これまた大きな岩がデンと居座っていた。 山頂の五丈岩ならぬ二丈岩位であろうか。 

既に、夕刻の16時を回っていたが、それにしても凄い人の数である。 
奥秩父でも最も人気があり、しかも連休の前半で天候にも恵まれていたため登山客が押寄せているようだ。 
入口の左側に「金峰山小屋」と立て看板が書かれてあり、引戸を開けて中へ入ると既に大勢の人々が寛いでいて、やはり混雑が予想される。
受付で・・、
「今夜、宜しくお願いします」 
「はい、どうぞ。 今夜はチョッと混雑しそうですけど、宜しいですか・・?、先ず、お茶一杯どうぞ」 
「はい、宜しく、 ところで自炊はどちらで・・?」 
「隣の自炊小屋でどうぞ」

ドラムに貯蔵してある貴重な水を必要分戴き、簡易コンロに火をつけて先ず、御飯を炊く。一方で、固形燃料で湯を沸かしながらインスタントの「ボンカレー」を温める。 
その他、缶詰に漬物、生野菜(とは言っても生胡瓜であるが)それにアルコール(缶ビール、日本酒、ウイスキーのいずれか)。 
これは小生の定番コースである。

すぐ後ろには賑やかな年配のグループ八人が、輪になって談笑している、中央にはボトルが数本並んでいた。 何れも剛の者らしく、既にメートルが上がっている人もいるようだ。 

隣は、チョッと気になる芳紀女性組み三人が賑やかな食材を囲んで語らっている。 
覗っ首(のぞっくび)をして料理の具合を見てみると、温かそうなシチューにコーヒーとパン食がメインディッシュ、それに合わせ物として缶詰、お漬物、果物と女性らしい配慮の献立であった。

「美味しそうですね」と気楽に声をかけると、
「有難うございます、少しですけどシチュウーをどうぞ」と御裾分けにあずかった。 
小生も恐縮しながら、昨夜仕込んでおいた胡瓜の浅漬けを分けてやった。

「名古屋弁のように聞こえましたが、 そちらから・・?」
「出身はそうですけど、現在は三人とも東京暮らしです」
名古屋同郷の同級生で、現在は三人とも東京の大学へ通っているらしく、インテリ女性達であった。 
三人とも何れ劣らぬ美人揃いであるが、中でも気軽に応答してくる一人(N嬢)は色白で面長のロングヘヤーの娘で、面を合わせるとハッとするような垢抜けた女性であった。

続きます・・、




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