「山」に関する過去の雑記、メモを整理しながらブログに投稿しております。お茶など出ませんが、同じ趣味、興味のある方は立寄って御覧ください・・、現在と比較しながら眺めるのも一興でしょう・・。
「八ヶ岳:越年登山」(4)
赤岳鉱泉の現況について述べておこう・・。
バス停の美濃戸口から2時間30分ぐらい歩いて辿りつくのが赤岳鉱泉であり、南八ヶ岳の登山基地として標高2,300mに位置する宿である。
山の宿・「赤岳鉱泉」は、硫黄岳や横岳の荒々しい岩峰を眼前にする山の基地であり、通常のシーズンは家族づれ、高年齢の方でも最適な山小屋であるのは勿論、冬山のベースキャンプ地として賑わいを見せるところである。
昔は近くの河原でも硫黄臭がした・・?ように、鉱泉の沸かし湯であったらしいが、現在はそうではないらしい。 それでも、山の宿で風呂に入れるのは有り難い。
収容250名、テント200張、一泊二食で9,000円 素泊まり 6,000円・・通年営業。
山に入る前に予約しておくと安心であろう、南八ヶ岳で唯一通年営業しています。
電話090-4824-9986
昭和44年12月31日・・、大晦日の日が快晴で明けた。
それにしても寒い・・!!、夜中も余りの寒さで目が覚め、あわてて持参してきたものを全て着込んだものであった。 宿の主人に聞いたら、「放射冷却もあってマイナス17、8度くらいまでは下がったんじゃないかな・・、普段はセイゼイ10度止まりなんだが・・」と・・。
午前6時少々過ぎであったが、悴む(かじかむ)手で慌てて、先ずは暖かいコーヒーを沸かしパン類を千切って口に放り込む・・、快晴なので一刻も早く出立したいのである。
それにしても昨日にまして眺めが素晴らしい、特に荒々しい横岳の姿がいい。たっぷりと雪のついた大同心も小同心も、横岳本峰も、とにかく荒々しく美しく、惚れ惚れする眺めである。
準備を急ぐ・・、
オーバーヤッケにスパッツ、アイゼン、ピッケルと一応の服装を整えて出発したのがそれでも7時半頃であった。
先ずは、「八つ」の主峰・赤岳を目指す。行者小屋から赤岳、横岳の稜線の道は、この鉱泉の裏手から続いていた。
鉱泉から行者小屋間は、丁度中間にある「中山乗越」という小さな峠を越えるようになる。先ずは殆ど平坦な道であるが、次第に緩やかな登りとなる。
昨夜は、夜中に寒さで起きはしたが、アルコール分のちからを借りて就寝時間は、たっぷり8時間はとれたろう・・、お蔭で体調はいたって快調のようである。それでもペースを乱さないよう気をつけながらジックリと歩と進める。
さすがに今頃の時期は小鳥の声も聞こえず、ただ、雪を掻き分けるサクッ、サクッとした足音のみの「寂」の世界であった。
登りで凡そ40分もかかったであろうか、中山乗越の峠に辿りついたようである。
赤岳鉱泉から見る横岳大同心は巨大な岩坊主のような姿だったが、ここから見る大同心は岩壁を垂直にそそり立たせた鋭い姿に変る。角度によって山の姿がだんだん変ってくるのも面白い。眼前に赤岳の圧倒的な迫力が迫り、阿弥陀岳も見えてくる。 快晴無風の抜けるような晴天は、いやがおうにも意欲を駆り立てる。
横岳・「大同心」
行者小屋と背後は横岳・大同心
下りは、30分もかからんで行者小屋についた。
ここでしばし体を休ませ、水分、食料を補給する。 水分は、今朝沸かした薄いコーヒーをポリタンに詰めてきたもんでであるが、因みに、水は凍る恐れもあるので持参してない、喉が渇けば雪をしゃぶれば良いと思っている・・、自炊の水も雪である。(小屋に水が無い場合)。 食料と言ってもチョコを少々齧っただけであるが・・。
それにしても行者小屋周辺は鉱泉小屋に比べて原っぱが大きく広くがっているせいで小屋前からの景色が良い。 特に、端正な姿であった「赤岳」が、すっかり高く、荒々しくなっているのが印象的である。
こちらも鉱泉小屋同様、色とりどりのテントが賑やかである。 やはり、年末年始の永い休日を利用しての愛好者が大勢入山しているようである。
さて、行者小屋から主峰である「赤岳」へのルートは、正面の地蔵尾根コースと右側の文三郎道に分かれる。
一般コース的には地蔵尾根コース、健脚向きには文三郎道といわれるが、いずれも山頂直下に出るコースで所要時間もほぼ同様のようである。
文三郎道は赤岳の山頂直下に出るコースと、途中から中岳のコルへ出るコース(中岳道)とがあるようで、右に聳える「阿弥陀岳」をねらうには中岳道が良さそうである。
我等は、冬山でもあるし時間的にも「地蔵尾根コース」を取ることにしている。
次回に続きます・・、
「八ヶ岳:越年登山」(4)
赤岳鉱泉の現況について述べておこう・・。
バス停の美濃戸口から2時間30分ぐらい歩いて辿りつくのが赤岳鉱泉であり、南八ヶ岳の登山基地として標高2,300mに位置する宿である。
山の宿・「赤岳鉱泉」は、硫黄岳や横岳の荒々しい岩峰を眼前にする山の基地であり、通常のシーズンは家族づれ、高年齢の方でも最適な山小屋であるのは勿論、冬山のベースキャンプ地として賑わいを見せるところである。
昔は近くの河原でも硫黄臭がした・・?ように、鉱泉の沸かし湯であったらしいが、現在はそうではないらしい。 それでも、山の宿で風呂に入れるのは有り難い。
収容250名、テント200張、一泊二食で9,000円 素泊まり 6,000円・・通年営業。
山に入る前に予約しておくと安心であろう、南八ヶ岳で唯一通年営業しています。
電話090-4824-9986
昭和44年12月31日・・、大晦日の日が快晴で明けた。
それにしても寒い・・!!、夜中も余りの寒さで目が覚め、あわてて持参してきたものを全て着込んだものであった。 宿の主人に聞いたら、「放射冷却もあってマイナス17、8度くらいまでは下がったんじゃないかな・・、普段はセイゼイ10度止まりなんだが・・」と・・。
午前6時少々過ぎであったが、悴む(かじかむ)手で慌てて、先ずは暖かいコーヒーを沸かしパン類を千切って口に放り込む・・、快晴なので一刻も早く出立したいのである。
それにしても昨日にまして眺めが素晴らしい、特に荒々しい横岳の姿がいい。たっぷりと雪のついた大同心も小同心も、横岳本峰も、とにかく荒々しく美しく、惚れ惚れする眺めである。
準備を急ぐ・・、
オーバーヤッケにスパッツ、アイゼン、ピッケルと一応の服装を整えて出発したのがそれでも7時半頃であった。
先ずは、「八つ」の主峰・赤岳を目指す。行者小屋から赤岳、横岳の稜線の道は、この鉱泉の裏手から続いていた。
鉱泉から行者小屋間は、丁度中間にある「中山乗越」という小さな峠を越えるようになる。先ずは殆ど平坦な道であるが、次第に緩やかな登りとなる。
昨夜は、夜中に寒さで起きはしたが、アルコール分のちからを借りて就寝時間は、たっぷり8時間はとれたろう・・、お蔭で体調はいたって快調のようである。それでもペースを乱さないよう気をつけながらジックリと歩と進める。
さすがに今頃の時期は小鳥の声も聞こえず、ただ、雪を掻き分けるサクッ、サクッとした足音のみの「寂」の世界であった。
登りで凡そ40分もかかったであろうか、中山乗越の峠に辿りついたようである。
赤岳鉱泉から見る横岳大同心は巨大な岩坊主のような姿だったが、ここから見る大同心は岩壁を垂直にそそり立たせた鋭い姿に変る。角度によって山の姿がだんだん変ってくるのも面白い。眼前に赤岳の圧倒的な迫力が迫り、阿弥陀岳も見えてくる。 快晴無風の抜けるような晴天は、いやがおうにも意欲を駆り立てる。
横岳・「大同心」
行者小屋と背後は横岳・大同心
下りは、30分もかからんで行者小屋についた。
ここでしばし体を休ませ、水分、食料を補給する。 水分は、今朝沸かした薄いコーヒーをポリタンに詰めてきたもんでであるが、因みに、水は凍る恐れもあるので持参してない、喉が渇けば雪をしゃぶれば良いと思っている・・、自炊の水も雪である。(小屋に水が無い場合)。 食料と言ってもチョコを少々齧っただけであるが・・。
それにしても行者小屋周辺は鉱泉小屋に比べて原っぱが大きく広くがっているせいで小屋前からの景色が良い。 特に、端正な姿であった「赤岳」が、すっかり高く、荒々しくなっているのが印象的である。
こちらも鉱泉小屋同様、色とりどりのテントが賑やかである。 やはり、年末年始の永い休日を利用しての愛好者が大勢入山しているようである。
さて、行者小屋から主峰である「赤岳」へのルートは、正面の地蔵尾根コースと右側の文三郎道に分かれる。
一般コース的には地蔵尾根コース、健脚向きには文三郎道といわれるが、いずれも山頂直下に出るコースで所要時間もほぼ同様のようである。
文三郎道は赤岳の山頂直下に出るコースと、途中から中岳のコルへ出るコース(中岳道)とがあるようで、右に聳える「阿弥陀岳」をねらうには中岳道が良さそうである。
我等は、冬山でもあるし時間的にも「地蔵尾根コース」を取ることにしている。
次回に続きます・・、
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