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穂高岳登山(9) 「重太郎新道;カモシカの立場」

dh21 カモシカの立場

dh22 カモシカの立場展望
この時期になって、遂に頬に冷たいものが当たりはじまった。
雨だ・・!!
無常なもので、悪い所でやってきたもんである。
ハシゴを終わって一登りしたところで、或るピークに着いた。
今にも朽ちそうな看板が立っていて、「カモシカの止まり場」(カモシカの立場)と記してあった。
カモシカもこれ以上は進めなかったので、その名が付いたのだろうか・・?。
もしかしたら、今田重太郎氏は、ここまでカモシカを追ってきて遂にこれを捕らえたのだろうか・・?!。
因みに、後で調べてみたことだが岳沢ヒュッテから紀美子平(前穂の山腹:吊尾根部)までの距離は約2370mとあり、カモシカの立場は距離的には重太郎新道の中間地点に当たるらしい。
但し、高低差は重太郎新道のみだと凡そ740mあり・・!、 基点からカモシカの立場までは、まだ340mしか稼いでないので、残りの距離で高低差400mを稼がなければならない。
つまり、カモシカの立場から紀美子平までの区間が、尚、相当キツイ勾配という事になる。
従って、カモシカの立場までは体力的にも余力を充分残し、これは想像してより楽勝に行けるのではないか・・?と甘い考えを持つことは禁物であろう。
更に、恐らく勾配が更にキツイなる上に、標高が2500m以上にもなので空気がやや薄くなり、疲労度にも影響してくるのである。
いずれにしても、ここから1100mの距離を標高にして400mもあるので、実際の勝負はこれからである。
小さな尾根の向こう側から、冷たい風雨が吹き上げてくる。
今では想像するしか仕方がないが、この辺りは奥穂高から延びている吊尾根の大岩壁が、間のあたりに眺められ筈である。
全く残念である。
このことは、ほぼ10年前に「槍・穂高縦走」( http://orimasa.kan-suke.com/index.htm )
を試み、この岳沢・重太郎新道を下った当時の記憶でもある。
時計を見ると10時半を回っていた。
岳沢ヒュッテから1時間少々で、ほぼ地図上の歩行時間と合っているようである。
次回へ続く・・、
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「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
《スキー履歴》
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因みに、後で調べてみたことだが岳沢ヒュッテから紀美子平(前穂の山腹:吊尾根部)までの距離は約2370mとあり、カモシカの立場は距離的には重太郎新道の中間地点に当たるらしい。
但し、高低差は重太郎新道のみだと凡そ740mあり・・!、 基点からカモシカの立場までは、まだ340mしか稼いでないので、残りの距離で高低差400mを稼がなければならない。
つまり、カモシカの立場から紀美子平までの区間が、尚、相当キツイ勾配という事になる。
従って、カモシカの立場までは体力的にも余力を充分残し、これは想像してより楽勝に行けるのではないか・・?と甘い考えを持つことは禁物であろう。
更に、恐らく勾配が更にキツイなる上に、標高が2500m以上にもなので空気がやや薄くなり、疲労度にも影響してくるのである。
いずれにしても、ここから1100mの距離を標高にして400mもあるので、実際の勝負はこれからである。
小さな尾根の向こう側から、冷たい風雨が吹き上げてくる。
今では想像するしか仕方がないが、この辺りは奥穂高から延びている吊尾根の大岩壁が、間のあたりに眺められ筈である。
全く残念である。
このことは、ほぼ10年前に「槍・穂高縦走」( http://orimasa.kan-suke.com/index.htm )
を試み、この岳沢・重太郎新道を下った当時の記憶でもある。
時計を見ると10時半を回っていた。
岳沢ヒュッテから1時間少々で、ほぼ地図上の歩行時間と合っているようである。
次回へ続く・・、
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