土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
日本にとって、夏という季節は、とても複雑な心境になる季節です。
特に8月は、現代でも日本人は、総懺悔の月でありましょうね。
力及ばずで、とても残念なことではありますが。
8月がくれば、とたんにかつての戦争に関するネガティブな意見や、
その見解を基にしたテレビ放映などが、毎日特集されるます。
私は戦争は大嫌いです。
世界から戦争をなくしたいと、本気で願っています。
しかしそのためには、日本人は目覚めなければならないのです。
世界が、日本をお手本にしない限り、それは無理だからです。
なのになぜ、日本人は目覚めないのですか?
昭和20年の8月に原爆を落とされ、8月に終戦しましたけれども、
それでなぜ、日本人は反省を迫られるのですか?
なぜ原爆を落とされたのが、日本人の過ちなのですか?
明らかに、広島・長崎への原爆投下や、東京などの大都市空襲は、
非武装の市民の大量虐殺であり、明らかなアメリカの国際法違反です。
なのになぜ、それが日本人の過ちなのですか?
日本国民の皆様、日本人の深層心理には、
「戦争すれば、つらい生活が待っている。」というイメージが、心に焼きついていると思います。
これは、日本が経験した戦争の歴史を、市民レベルで体現したイメージでしょう。
しかし、それはとりもなおさず、日本が侵略戦争を経験していない、明らかな証拠なのです。
侵略戦争とは、軍事力を使ったビジネスです。
ですから、使える軍事予算の中でしか、戦闘行為をしないのが侵略戦争であり、
それを実際に実行するのが侵略国家なのです。
ですから、侵略国家というのは、案外大きな戦いをしないのです。
なぜならば、侵略行為という軍事行動が、ビジネスだからです。
ですが日本人は、「戦争すると生活がつらくなる。」と普通に考えます。
それは、日本が経験したかつての戦争が、すべて国防戦争であった証拠なのです。
侵略戦争ならば、戦局が危うくなれば、撤退すればそれで終わりです。
しかし国防戦争ならば、相手を追い払わない限り、戦闘行為を止めるわけにはいきません。
止めたら最後だからです。
日本がかつての戦争で、当時の国力を超えた戦いを行い、
そして国民の生活を犠牲にしてでも、戦闘行為を止められなかったのは、
一途にそれが、国防戦争だったからなのです。
その一連の、日本の戦争に関しての謎は、いくつかございます。
それは過去記事、「誇るべき日本の歴史」に記しておりますが、
日本人が知らなければならない重要な事実は、
日本と戦争となった国は、その後すべて親日的になる ということなのです。
薩英戦争というのが幕末にありました。
薩摩藩とイギリスが戦争しますけれども、その戦争直後から、
薩摩藩とイギリスは急速に仲良くなり、その後の日英同盟につながります。
日清戦争の相手国は清ですが、清王朝というのは、満州人の王朝なのですね。
満州はその後、日本国の後押しを受けて、満州帝国として復活しました。
満州人は、祖国復興の後ろ盾として、かつて戦った相手国の、日本を選んだのです。
日露戦争の相手国のロシアは、とても親日国であることが最近わかってきましたね。
日本には反ロシア意識が強いのですが、一方のロシアは、親日意識のとても強い国なのです。
日中戦争の相手は中華民国です。
現在の、中華人民共和国ではありません。
日中戦争の「中」は中華民国であり、現在の台湾政府なのです。
台湾は自由主義体制ですから、反日家もいるのですが、概ね親日国ですよね。
ちなみに、日本と現中国(中華人民共和国)とは、正式な交戦はありません。
当時相手はゲリラでしたから、駆逐したりはしていたかも知れませんが、
共産党軍は、日本軍から逃げてばっかりだったのです。(笑)
そしてアメリカですね。
アメリカとは、終戦後5年経過した後、日米同盟を結ぶ中になっています。
「日米同盟には、朝鮮戦争の勃発という、背景があるじゃないか。」とおっしゃる方もいるでしょう。しかしそれならばなぜ、日本を独立させ、自衛隊という実質軍を持たせましたか?
北朝鮮と朝鮮南部で対峙するアメリカから見れば、日本は背後にあたります。
背後を、長年戦ってきた日本に任せており、これは兵法的にいえば、挟み撃ちにされる可能性がありますから、信頼がなければ、こういう措置は取れません。
近代だけではありません。
古くは、奈良時代の天智天皇の時代の、白江村の戦い(はくこうそんのたたかい)で、
日本は百済(くだら)と連合し、唐と新羅(しらぎ)連合と戦いますけれども、
その後日本は、遣唐使を送る中になっていますね。
遣唐使というのは、遣隋使と同じで、事実上の対等外交なのです。
他国の皇帝を認めない歴代中国王朝としては、これは異例のことなのですね。
また、豊臣秀吉が朝鮮征伐を行いましたけれども、
その後江戸幕府と朝鮮王朝とは、お互い鎖国下ではありましたが、友好関係でした。
終戦から、たった6年後から友好関係が始まっています。
これらが示す、重要な事実は、
戦争になった経緯は様々なれど、こと戦闘行為の現場においては、
日本の兵士たちが、信義に篤い戦いをしていたいうことです。
これは、絶対にそうなのです。
これ以外、ありえないのです。
つまり、
歴史上の戦場での日本人兵士は、相手国からも一目置かれ、信頼される存在であった
ということなのです。
日本の兵士たちが、もしも非道な兵士であり、心から憎むべき存在であったなら、戦後すぐに、戦争相手と仲良くなるということは、絶対に絶対にありえないのです。
良いですか。
日本人が本質的にひどい民族であり、戦争の時はお構いなしで、
平気でひどいことをするような、ひどい人たちであったなら、
戦闘行為が終わった直後に、「いやぁ、これからは、お互い仲良くやっていこうじゃないか。」とは、戦闘相手に絶対に思ってはもらえないのですよ。
普通は、憎まれるのですよ。
日本の歴史は、逆になっているのですよ。
これは、日本では当たり前だけれども、世界史レベルで見たなら、凄いことなのです。
太平洋を又に駆け、4年に渡り日米は死闘を演じましたけれども、
日米同盟は、戦後5年後に結ばれているのです。
アメリカだって、40万人の戦死者を出しています。
アメリカは最近、イラクと戦争をしましたけれども、アメリカとイラクが同盟関係を結んでいますか?
アメリカとベトナムも戦争しましたけれども、アメリカとベトナムは、
中国という共通の敵がいるにもかかわらず、微妙な関係が続いていますよね。
ベトナムの方は、アメリカ人や韓国人を、いったいどう思っていますか?
「米韓とは、口も聞きたくない。」というのが、ベトナム国民感情なのではないですかね?
でも、それが普通の人としての感情なのです。
戦争したのは事実だし、その時点での判断は致し方ないところもあるでしょう。
しかし、その後にすべての国々が親日的になったり、血を流す誓いである、
「軍事同盟を結んでも良い。」という仲になるというのは、これは、
歴代の日本の兵士が、とてもとても、人間的に立派だったという、明らかな証拠なのです。
歴代の日本の兵士たちは、日本的な常識の下、戦場で戦っていただけなのでしょう。
しかしそれが、世界の人々にとっては、とっても凄い人たちに見えた・・・ということです。
だから、日本と戦った国々は、戦争が終わった後、親日的になるのです。
それしか、説明できない歴史なのですよ。
アメリカ人だって、日本と戦ったことで、少しマシな人たちになった・・・
世界の警察ができるくらいにまで、日本と戦ったから、人間的に成長できた・・・
こう見て良いと、私は考えています。
日本の常識というのは、これまでたくさんの世界の人々の、目のうろこを落としてきたのです。
日本国民のみなさん、もう少し日本の歴史や、日本人という民族性に、自信と誇りを持ちましょう。
でなければ、世界は真のお手本を、見出すことはできないですよ。
それはただ世界の人々に、迷いさまよいの時間を、多く経験させるだけなのではないでしょうか。