土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

日本の心

2014-08-20 12:12:30 | この国を守るために

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

ぶしつけながら、皆様に質問です。
この質問は、日本の歴史を見ていく上で、私はいつも使わせていただいております。
侵略国家を理解するのに、大変に役立つ知識だからです。

動物社会で、一番強い生き物は何だと思いますか?
条件は、オスの固体で、一対一の勝負です。

ライオンでしょうか?
以外ですけれども、ライオンはベスト5には入っていません。

実は、カバだと言われています。
カバの住む地域では、「カバは見てはいけない。」と言われているそうです。

気が強く攻撃的で、強力なアゴとキバを持ち、
しかも、これも意外ですけれども、とても足が早いのです。

見つかれば、巨体で突進してくるので、姿が見えた段階で、もう相当危ない状況なのですね。
つまりカバは、「見れる距離にいたら、命が危ない。」くらい危険な動物だということです。

ですからもはや、カバに喧嘩を挑む動物は、自然社会では存在いたしません。

僅差で第2位にはゾウ、そして3位でサイが入るようです。

しかしカバ、ゾウ、サイの強さは、僅差でございますので、もはやどれが1位でも構いません。
東西の横綱と張り出し横綱の違い・・・とでも申しましょうか。

第4位以降は難しいのですが、キリンと大型のバッファローがその座に着くようですね。

それ以降、シロクマやライオンなどの、大型の肉食獣が入ります。
とても以外ですけれども、強い動物ランキングの上位は、すべて草食獣なのですね。

草食獣というのは、総じて体が大きいです。
体当たりされただけで、相手には相当のダメージがあります。

そして殺傷能力は余りありませんが、強力な歯とアゴを持ちますので、噛み付かれたら大怪我をします。

そして足が速いです。
つまり脚力が強いので、敵を蹴り倒すことができるわけです。

そしてここが重要なのですが、草食獣は怪我を余り恐れません。
恐らく彼らも、死ぬことには恐怖を覚えているはずです。
しかし怪我をしても飢えることはありません。
ですから死ぬことは恐れても、怪我をすることは、草食獣にとっては想定内なのです。

なぜならば、餌である草は、足元に生えているからです。
命さえあれば、彼らは食べることに困ることはありません。

実は、肉食獣というのは、身体能力的に言うと、草食獣より弱いのです。
なぜならば、彼らは総じて、草食獣より体格が小さいからです。

そしてここがとても重要なのですが、肉食獣は怪我を恐れます。
肉食獣が怪我をすれば、それはすなわち、餓死することを意味しているからです。
これが彼ら肉食獣を、用心深くするのですね。

健康体であっても、体が大きく、強い草食獣をしとめるのは大変です。
ましてや、怪我をした状態であれば、難しい狩りなどが、成功するはずもありません。

つまり肉食獣にとって、怪我=餓死なのです。
ですから肉食獣は、絶対に怪我をせず、確実に獲物にありつける戦略の元、狩りをしているのですね。

大抵の場合草食獣は、群れをなして生活をしております。
単体でも強い草食獣が、大勢の群れで生活しているのですから、
なおのこと、狩りは肉食獣にとっては大変です。

ですから肉食獣たちは、まず草食獣の群れの分断を図ります。
必ずこれを行います。
分断できなければ、狩りをやめます。

そして草食獣を逃げ惑わせ、老いたものや病気のもの、そして子供など、
逃げ切れなかった弱い固体を狙うのですね。

肉食獣にとって、狩りはビジネスです。
ですから、怪我をするリスクが少なく、できるだけ多くの利益が出るように、戦略の元行っているのです。

決して彼らは、自分たちより強い固体は狙わないのです。
怪我でもしたら、それ以降狩りができなくなり、餓死してしまうからです。

ですから草食獣が、肉食獣の群れ分断の仕掛けに惑わず、じっと徒党を組み、
敵の出方を伺っていれば、肉食獣は手出しができないのですね。

草食獣は逃げてしまえば、強力なアゴの力も使えません。
強力な足も、逃げるのに使ってしまえば、蹴り倒すことには使えないのです。
逃げている間は、巨体で体当たりもできません。

つまり、とにかくまずは、草食獣を逃げ惑わせることが、彼ら肉食獣の仕掛けなのです。

草食獣は強いです。
しかし彼らが戦うのは、群れの中での順位を決める以外は、防衛のみでしか戦いません。
なぜならば肉食獣のように、生きながらえるのに、他の命を奪う必要性がないからです。
餌である草は、いつも足元に生えているし、食べてもまた生えてくるからです。

日本は、古来より実り豊かな国でした。
今も世界の経済大国ですが、昔から食べ物が豊富な国で、国民も生産を重視する国民性でした。
いつも周辺諸国より、豊かな歴史であったのが日本です。

日本は今もそうですが、他国を侵略すると、相対的に貧しくなる歴史なのです。
日本の欲しいものなど、近隣諸国にはないのです。
つまり日本の歴史は、草食獣の歴史です。

しかし日本は、かつての戦いにおいて、戦勝国であるアメリカなどの連合国から、
「お前らは、肉食獣だった。」と吹き込まれているのです。

日本人に、肉食獣的な軍事の戦略性があったなら、まったく違う歴史を歩んでいます。
日本人は、肉食獣的な軍事の戦略性が、極端に弱いのです。
日本人は、動物社会に学ぶべきかもしれません。

侵略国家=肉食獣国家は、自分の弱いところを隠します。
そして強い振りをして、自分の強みの部分だけで、勝ちを狙いに来ます。

しかし、肉食獣的な侵略国家たちも、草食獣的な日本を、完全には理解はしていないようです。
草食獣は、防衛でしか戦わないのですから、親日的に友好的に侵略の戦略をめぐらされたら、
あっという間に内部から瓦解します。

そこが日本の、本当の弱点です。
つまり侵略的な意図、侵略者の考えること、これそのものが、日本人にはわからないということです。
それは、日本人が侵略ということそのものを考えない、草食獣的な発想をしているからです。

ここから、日本の幕末以来の、苦労の原因があったのです。

私が中国共産党幹部ならば、その日中友好戦法を使います。
しかし現時点で、恫喝や威嚇を絡めてくるのは、中国らが日本を、決して理解はできていない証拠だと思います。


草食獣は、防衛のためにしか戦わないのです。
自分たちの侵略のために、つまり他の生き物の命を奪うために戦うことが、草食獣には理解できないはずですよね。
なぜなら、いくら他の生き物たちを殺めても、それは自分たちのエサではないからです。

日本の歴史は、草食獣の歴史です。
日本にとって、侵略など無意味です。
海外を軍事攻略してかなえたい願いなど、日本にはないのです。

大富豪がスラム街に、強盗に行ったとしても、取ってくるものなどなにもないのです。
それは、過去の歴史の中でもそうだし、今現在もそうです。

歴史をつぶさに学べば、答えはおのずとそうなります。

戦前日本を孤立化させ、ABCD包囲網で資源を絶ち、弱らせてから日本に戦いを挑んだ列強諸国こそ、筋金入りの侵略国家です。
彼らは植民地大国であり、侵略で領土拡張をしてきた国々です。
侵略ビジネスの真髄を知っていたのは彼らであり、彼らの理論で、戦前日本を裁いたのです。

日本はそろそろ、歴史に目覚めましょう。

日本は良い国です。
今もそうですが、歴史の中の過去もそうでした。
今後も、そうあり続けましょう。

そのためには、歴史の目を開くことです。
日本の歴史の、真実の姿を見ることです。