大好き森の人

オランウータンの赤ちゃん大好き、かわいいもの大好き、おいしいもの大好き、おしゃべり大好き、Happyな毎日。

悲しい歴史!!

2013-10-05 09:25:48 | ボルネオ・いのちをつなぐ旅2013

 良質な森です。

専門家でもない私が言うのも何ですけれど・・・

高木の枝葉が茂る太陽の光を直接受ける「林冠」と

林冠部に太陽の光が遮られ、光が届きにくい「林床」と

二つの世界がそろった熱帯雨林です。

オランウータンもネストを作りやすいでしょう。

オランウータンのことをそれほど考えていなかった頃

(れいなちゃんに出会う前・・・)

土地に、何でもいいから植物が生えいることが大事だと思っていました。

今は、外来種による悪影響も

原生林と二次林の違いも知りました。

二次林であっても、オランウータンが生きていける森を

残して行かなければいけないとみんなに叫んでいる毎日です。

熱帯雨林の植物の葉は、

先がとがっていて、水滴が落ちやすく、大量の雨に対応できるようになっています。

また、熱帯雨林では落ち葉が降り積もってできているため表土が浅く、

木の根は地中に深く根を伸ばすことができません。

それに、大木になるので、地中の根だけでは支えきれません。

それで、根が板のようになっている木をよく見ました。

 「To Merbau Tree」と明記されている木がありました。

 「メルバウ」は、マメ科の広葉樹です。

太平洋鉄木とも呼ばれ、

耐久性・保存性・シロアリに強いということで

建材としてとても人気があるようです。

なぜこの木だけ特別に、

 「To Merbau Tree」と書かれているのでしょう。

この木には悲しい歴史がありました。

第二次世界大戦時、この地でも戦いがありました。

この「Merbau」の木には、穴があいており、

日本軍に襲われた村の娘たちがこの木の中に逃げ隠れたと聞きました。

戦争は、人の心を変えてしまいます。

戦争は、何一ついいことはないのです。

この豊かな熱帯雨林を尊いと思わない人はいないでしょう。

みんなで守っていきたいと思いました。



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