大好き森の人

オランウータンの赤ちゃん大好き、かわいいもの大好き、おいしいもの大好き、おしゃべり大好き、Happyな毎日。

ボルネオ保全講演会

2008-11-14 22:49:23 | BCTJ



 東農大学園祭パネル展で
午後1時から、講演会がありました。

 第一部は、
『国内動物園の飼育下オランウータンの現状と保全における動物園の役割』
と題して、市川動植物園の水品飼育員さんのお話でした。

市川動植物園には、スマトラオランウータンの
「イーバン」オス20歳、「スーミー」メス20歳と
その子「ウータン」オス5歳の三人がいます。

私は、豊橋総合動植物園のスマトラオランウータンの「ウラン」ちゃん3歳の相手は、
絶対「ウータン」だと勝手に思っているのですが・・・。



水品さんのお話は、私が今まで聞いたいろいろな話と
視点が違って、とってもおもしろかったです。

野生のスマトラオランウータンは、寿命が少なく見積もってもオスで58歳以上
メスで53歳以上と言われているそうですが、
動物園では、多摩ZOOの「モリー」さん56歳、「ジプシー」さん53歳がいるにしても、
(二人とも、ボルネオオランウータン)
寿命年齢まで生きられない子が多いという話です。

25歳までに、半数が亡くなり・・・、
40歳までに、一気に数は10%以下になってしまう・・・。

それは、どうしてなのかということなのです。
今まで、「モリー」さんや「ジプシー」さんが特別長生きなのだということばかりに
目を向けてきましたが、
それは、オランウータンが順調に過ごせていれば当たり前のことで、
みんなが、そうならないのは何故なのかなんて思ってもみませんでした。

水品さんの見解として、
保全と直結した未来の動物園像とは・・・
飼育数が0二つ増やせるといいということでした。



 第二部は、ボルネオ保全トラストの 坪内さんの
『かわいそうだけでは、生態保全はできない』でした。

坪内さんの話を聞くのは、
4回目になります。



「ボルネオ保全トラスト」では、緑の回廊をつくろうとしています。
自国でない場所で、活動を続けるのは大変なことです。

坪内さんは、どうしてそれができるのか・・・。
アフリカ、アジア、南米、オーストラリアで活動してきたのだそうです。
だからできるんだぁ~と納得しました。

日本では、スーパーやコンビニなどで安い製品が氾濫しています。
その裏にはカラクリがあって、
現在、歴史上もっとも多くの奴隷が働いているということです。

安く大量に供給されるものが原因で、熱帯雨林が減少しています。
私たちは、命を食べていることを自覚しながら、
生活しなければいけないと思いました。

 第三部は、参加者も交えたパネルディスカッションでした。

今回も、充実した講演会でした。
たくさんの話の中から、私が新しく知った話や考えたことを
中心に書きました。




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2 コメント

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毎度のことながら (どんこ)
2008-11-16 22:38:20
克明なレポートに感動しました。
orangutansmomoさんとブログでお会いして以降
今まで全然関心も興味も抱かなかった
オランウータンやチンパンジーなどに、
目が向くようになりました。

またいろんなことを学んでいきたいと思います。
返信する
大型類人猿 (orangutansmomo)
2008-11-17 20:12:59
どんこさんへ
ありがとうございます。
野生動物は、類人猿だけではありませんが
一転突破すれば何とかなるかと・・・。
今後もよろしくお願いします。
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