日立ハイテクが大牟田に新会社

「日立製作所グループの日立ハイテクノロジーズ（東京）は２９日、医療関連分析装置やバイオ関連機器を開発・製造する新会社を９月１日に福岡県大牟田市手鎌に設立すると発表した。同所に２０１２年開設した工場を活用して生産能力を４倍程度に拡大、２０年までに地元から約１００人を新規採用する計画。
　新会社は、同社１００％出資の『日立ハイテク九州』（資本金８千万円）。１０月に関連会社からバイオ・メディカル事業の一部譲渡を受け、製品開発を強化する。
　日立ハイテクノロジーズの製造拠点は茨城県ひたちなか市にあるが、１１年の東日本大震災で被災。リスク分散のため一部拠点を大牟田市に移し、現在は約７０人が働いている。新会社設立に伴う工場増設などはないが、１６年度は下期のみで６億円、１７年度は２２億円の売り上げを見込んでいる。
　同社は『バイオ・ヘルスケア分野はわが社が最も力を入れており、これを機会に製品開発の迅速化、技術開発力の強化を図りたい』としている。」
（下：２０１６年３月１日西日本新聞・長野利一「日立ハイテクが新会社　大牟田市　新規雇用１００人計画」全文より）