あれから１０年

３．１１の大震災から１０年。

この孫の写真の日付は２０１１・３・１１・１４：４６
まさに地震の直前に撮った写真だ。
この時、１歳になったばかりの孫は今１１歳で小学５年生だ。
彼女の成長を見るとあっという間の１０年だ。



家が壊れるかと思う前代未聞の揺れは長く続き、生きた心地しなかった。

その後、何度も揺れる余震と停電

で震えた夜。
空を見上げると満点の星！
３歳の孫を抱いて空を見せると「お星さまいっぱい、きれい！」

この日、夫は出張でいなかった。
たまたま遊びに来ていた娘と孫２人がいてくれて心強かった。
１人だったらどんなにか心細かったことか。

ロウソクの灯りの下、ラジオから聴こえる「荒浜に２００体から３００体の遺体」
あんな大津波が襲ってきた事さえ知らない私には？？？の放送だった。

翌朝、新聞がきた！！！
通常の配達時間より遅かったが新聞が届いたのだ。
こんな状況下で新聞が来るなんて、感激だった。

それがこの河北新報。
「あの日を忘れないために、２０１１年３月１２日朝刊の紙面を改めて掲載します」

あの新聞が今朝も来た。


この津波の記事は衝撃的だった。
２日後に電気が通り、テレビ画面で見た津波の映像には言葉を失った。
これを見たら私の地震被害なんて無いに等しい。

そして、原発事故。
我が国最大のマグニチュード９・０震度７の大地震も津波と原発事故さえなければただの大地震で済んだのに・・・
その後の悲惨な状況は目を覆うばかりの毎日。
私の被害なんて物が壊れたり倒れたり、ガスや水が来ないくらいどうって事ない。

その数年後、日本はオリンピック誘致に必死。
「アンダーコントロール」
世界に向けて言った安倍首相の嘘にビックリ！！！
汚染水や除染された山積みの土の処理もできていない。
復興も進んでいないのに何言ってるんだか！

復興オリンピックですって？
完全に復興してからやってください。


また、福島の原発事故の事など無かったかの様に、宮城の知事は女川原発再稼働と言い出す。
何、考えてんだか・・・
放射能の恐怖を忘れたのかと言いたい。

先日も夜中に起きた地震は県南で震度６強。
仙台市内でも３・１１を思い出す大きな揺れだった。
また、いつ起きるかわからない地震の恐怖。

今日はヨドバシで買い物中に地震の起きた２時４６分になった。
店内の音楽、アナウンス全てを止めて従業員もお客も１分間の黙祷。
県庁や市内各地で献花台が設けられた仙台。
震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りする。

そして、大きな地震が起きない事を願うばかり。