古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

峨眉山 盂蘭盆会

2010-08-21 00:01:01 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その71

2010年 8月16日(月)

中国の四大仏教聖山の一つ、峨眉山に行って来た。

住めば都と言う諺がある。
だが、同じ様に住めば色々な軋轢、支障、障害等が生じてくる。
住むという事は難しい。定住者と、旅人との違いはあるが何れにしても障害や軋轢は何処に居ても有るものだと思う。
定住者はそうはいかないが旅人は簡単だ。
朝に旅立てば良いだけのことだ。

さて何処に行こうか。
放浪者の最大の悩みだ。そして最高の贅沢な時なのだ。

パスポートもビザも手に入ったが、今回はどうも気が重い。
何となく全てに億劫な感じがする。多少の軋轢や障害は我慢しようかとも思う。
動く意欲が無いのだ。

異国の空に在ってひどく故郷が懐かしい。
盂蘭盆会なのかもしれない。そんな気がする。
故郷の花火大会を思い出してしまった。

Mと見上げた花火大会を想い出した。
そんなに楽しかった訳では無いが、今となっては確かな過去の情景だ。
だが、Mに如何しても会いたい、情を交わしたいという訳でもない。
もう過去の事だし、Mは今、幸せに暮らしてるはずだ。
そう信じる事しか出来ない。

Kと言えばもっと遠い昔になる。
彼女には思いの丈は一言も話していない。
片想いの恋だったのか。
いや、解っていてくれる筈だと思っている。
いや、もう50年もの昔だ。
そうだ、高校生だったんだ。十五の春だったのだ。
年数からだけ言えばもう化石だ。

さて、如何しようか。
全ての煩悩を振り払うことなど出来はしない相談だ。
まだ悩み苦しみを味合わなければ為らないのだ。
さて、如何しよう。

もうビールを五本も飲んでしまった。
頭だけはシッカリしている筈だ。身体はもう沈もうとしている。

祖霊を祭る盂蘭盆会は残酷だ。
コメント
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