古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

掏摸の後遺症 預金解約

2010-08-04 14:51:51 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その67

7月30日(金)

ピカピカのパスポートを持って朝から中国銀行に行く。

パスポートが無いだけで両替も出来ないのだから、預金を下ろすのは大変だろうが、
しかし、今日は新しいパスポートがあるから大丈夫だ。

中国銀行成都錦江支行へ行く。
市内紅星四段にある大きな支店で中銀理財センターもある。
外貨の交換やTCの現金化なども出来る市内のセンター的な支店だ。

受付でパスポートと預金証書と旧パスポートの紛失証明書を出して案内を請う。

大堂経理(フロアマネージャー)はそれらの書類を持って窓口に行き頻りに話し込んでいる。
なかなか終わらない。
そして、小生も呼ばれて、今の住所は、電話番号はと聞かれて書類を作成する。

その窓口の担当者の後ろに四五人の行員が加わり、ああだ、こうだと言っている様だ。
なかなか話が進まない。
そして何処かと連絡を取っているようだ。

来店してから既に一時間は優に経っている。

窓口のオネーチャンが全ての書類を返して寄こす。
「没有」

中に立って色々と遣ってくれている大堂経理のオネーチャンが言うには、此処には原本が無いので預金した支行に行った方が好いと言う。

その預金した支店は閉鎖になっているんですがと言うと、近くの建設路支行が全ての事務引継ぎを行っていますので、其方で相談して下さいと言う。
何処かと聞けばタクシーで20元位、バスは#6か#65で建設路中だと言う。

二時間はたっぷりと掛かった。
そんな結論なら物の10分もあれば出せるだろうと思うが、これもまた現実の中国だ。

#65路のバスで移動する。30分ほどで目的の中国銀行成都建設路支行に着く。
以前の中国銀行成都新東方分理処から500mくらい離れている。

そこで、先ほどと同じ工程で事情を説明し、預金証書を出す。
こんどは一発でOKの様だ。
窓口で、パソコンのキーを打ち始めた。
そこに隣の行員が何やら話しかける。
おいおい、またかよ。先程と同じようにまた行員が集まり始めた。
またまた、四五人の行員がああだの、こうだの言っている。

頻りに説明しようとするが、中国語も、英語も良く理解できない。
多少の英語は解るのだが、中国独特の発音で一つ一つ確認しないと意味が取れない。
電話に出てくれと言う。ジャパニーズと言っている。
しかしそのジャパニーズはもっと理解が出来ない。

結論は古いパスポートは盗難に遭い紛失したと言う事は西寧市公安局出入境管理所発行の証明書で確認できます。
新しいパスポートは此処にあるので何の問題も無いが、古いパスポートの所持人と新しいパスポートの所持人が同一人だという証拠は何も無い。
よって、払い戻しは出来ませんと言う。

何故パスポートの番号が違うんですかと言う。
それは日本の大使館、領事館に聞いてよと言いたい。
日本の勝手でしょう。

建設路支行の結論は旧パスポートNo.の人物が現有のパスポートNo.の人物と同一人だという証明が無い限り換金は無理だという。

そして、少しだけ申し訳なさそうに、四川省分行に行ってみたらと言う。
そこは四川省の本店でそこでの結論を得られれば換金は可能だという。

矢張り、優に二時間は経った、

タライ廻しかよ。

もう14時を過ぎた。ダウンだ。
宿に戻る。

宿のオーナーに話しをすると先ほどの建設路支行に電話してくれる。
中国語での対応なのだが矢張り結論は同じようだ。
公式な文書に公式印判を押して持って来て下さいと言う。
何処の誰から貰う文書が必要なのだろう。
何も教えてくれない。

重慶の総領事館に電話し事情を説明する。
旧パスポートの人物と新しいパスポートの人物は同一人だという、領事館名で公式な証明書は発行出来ないが、領事個人の資格でそれに類するものは発行出来ますと言う。
盗難での再発行のパスポートではないが、以前に似たような事例があったと言う。
ただし、本人がパスポートを持参し面談して、そこで発行するという。
えええ、また重慶まで行かなければならないんですか。

途方に暮れるとはこのことだ。
コメント
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