吉本のタレントの島田紳助さんが、面倒臭いことになっています。
同じ吉本の女性社員とモメて、手を出してしまい、告訴までされています。
現場にいたわけではないので、本当のところはわかりませんが、ぼくは個人的に紳助が好きなので、「面倒くさい奴を相手にしちまったもんだ」と少し同情してしまいます。
ただ、「相手の無礼に腹が立った」といっても、楽屋に引きずり込んで無理やり座らせ髪を掴み…というのは、やはりマズいです。
これはヤ○ザが事務所に連れ込んで…という「監禁」と構造が基本的に同じなので、紳助の「傲慢さ」が出ていますし、腹が立ったのなら、自分の権力の支配下である密室へは連れ込まずに、その場でやり込めるべきでした。
それでも、おそらく、この女子社員の態度が本当に気に障るもので、よほど腹に据えかねたのだろう、と思うけれども。
べつに好きだから紳助を庇うわけではありませんが、たぶん、この相手の女性の心の中に「自分は本社の人間。紳助なんて偉そうにはしているが、所詮は所属タレント」というオゴリの意識があり、それが顔や態度に出ていたのではないか、と思います。
こういう、わけのわからない優越感に浸っている人って多そうだし、こういう感情というのは、上手に隠しているつもりでも、何気ない言葉の端々とかに、ふと滲み出てしまうものです。
とくに芸人さんのように下積みから上がってきた人間というのは、ルサンチマンではなく自己防衛本能から、そういうものに対してとても敏感そうです。
だいたい、このような優越感は、組織の中だけに存在し通用するチンケなヒエラルキーに則った思考に過ぎず、いったん組織の外に出てしまえば何の意味もないのだけれども、吉本など芸能プロの場合、重役クラスはともかく、本社の一般的な事務方よりは所属タレントのほうが金を持っているので、そうとでも思っていないと、事務方の人はプライドを保てません。
最近のヨシモトは、昔のやすしさんと木村マネージャーのような「タレントと事務所が一緒になって…」という浪花節的な雰囲気が薄れ、「番組やタレントはコンテンツ」と割り切りドライになってきているように見えるし、東大卒や帰国子女の人を採用したり、ずいぶんスタイリッシュになってきている印象を受けるので、こういう意識の断絶は、この先深まるばかりだろうとは思います。
そしてこの構図は、プロ野球でも同じです。
だから「たかが選手が」というセリフが出てくるのだし、今回も女性の中に、タレントを自分より下に見るオゴリの意識がどこかにあって、それが紳助をカチンとさせたのではないか、と。
ヨシモトは確かに巨大で強いプロダクションだろうけれども、だからといって、その中の誰か個人が偉いわけではありません。
しかし、組織の中にいると、しばしばそういう錯覚を起こしがちです。
それでも、結局のところ、結果的には密室で暴力行為に及んでしまった紳助の分が悪いです。
しかし、お互いに相手の存在を認め合う、信頼感に裏打ちされた関係を構築しない限り、これからも同じようなことはいくらでも起きそうな気はします。
なので、昔から「喧嘩両成敗」というように、これも突き詰めれば「どっちもどっち」のような。
参照記事:Yahoo!ニュース
同じ吉本の女性社員とモメて、手を出してしまい、告訴までされています。
現場にいたわけではないので、本当のところはわかりませんが、ぼくは個人的に紳助が好きなので、「面倒くさい奴を相手にしちまったもんだ」と少し同情してしまいます。
ただ、「相手の無礼に腹が立った」といっても、楽屋に引きずり込んで無理やり座らせ髪を掴み…というのは、やはりマズいです。
これはヤ○ザが事務所に連れ込んで…という「監禁」と構造が基本的に同じなので、紳助の「傲慢さ」が出ていますし、腹が立ったのなら、自分の権力の支配下である密室へは連れ込まずに、その場でやり込めるべきでした。
それでも、おそらく、この女子社員の態度が本当に気に障るもので、よほど腹に据えかねたのだろう、と思うけれども。
べつに好きだから紳助を庇うわけではありませんが、たぶん、この相手の女性の心の中に「自分は本社の人間。紳助なんて偉そうにはしているが、所詮は所属タレント」というオゴリの意識があり、それが顔や態度に出ていたのではないか、と思います。
こういう、わけのわからない優越感に浸っている人って多そうだし、こういう感情というのは、上手に隠しているつもりでも、何気ない言葉の端々とかに、ふと滲み出てしまうものです。
とくに芸人さんのように下積みから上がってきた人間というのは、ルサンチマンではなく自己防衛本能から、そういうものに対してとても敏感そうです。
だいたい、このような優越感は、組織の中だけに存在し通用するチンケなヒエラルキーに則った思考に過ぎず、いったん組織の外に出てしまえば何の意味もないのだけれども、吉本など芸能プロの場合、重役クラスはともかく、本社の一般的な事務方よりは所属タレントのほうが金を持っているので、そうとでも思っていないと、事務方の人はプライドを保てません。
最近のヨシモトは、昔のやすしさんと木村マネージャーのような「タレントと事務所が一緒になって…」という浪花節的な雰囲気が薄れ、「番組やタレントはコンテンツ」と割り切りドライになってきているように見えるし、東大卒や帰国子女の人を採用したり、ずいぶんスタイリッシュになってきている印象を受けるので、こういう意識の断絶は、この先深まるばかりだろうとは思います。
そしてこの構図は、プロ野球でも同じです。
だから「たかが選手が」というセリフが出てくるのだし、今回も女性の中に、タレントを自分より下に見るオゴリの意識がどこかにあって、それが紳助をカチンとさせたのではないか、と。
ヨシモトは確かに巨大で強いプロダクションだろうけれども、だからといって、その中の誰か個人が偉いわけではありません。
しかし、組織の中にいると、しばしばそういう錯覚を起こしがちです。
それでも、結局のところ、結果的には密室で暴力行為に及んでしまった紳助の分が悪いです。
しかし、お互いに相手の存在を認め合う、信頼感に裏打ちされた関係を構築しない限り、これからも同じようなことはいくらでも起きそうな気はします。
なので、昔から「喧嘩両成敗」というように、これも突き詰めれば「どっちもどっち」のような。
参照記事:Yahoo!ニュース