名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

算数は、絵で覚える!からくりを 絵で見破る!

2013-07-30 10:36:32 | 小学5~6年

前回の問題は、小学生の問題にしては

かなりハイレベルです。

中学生でも解けない人がいるでしょう

しかし、小学校で習う算数を使って解ける問題です。

中学の入試問題に出たものです。

最初は分からなくても、2回目は自分で解けるように

図を描いて 説明します。

 

問題は、

次の図のように、1辺が6kmの正六角形の道があります。

この道をPさんはAから反時計回りに 時速3kmで

Qさんは Dから反時計回りに時速2kmで 同時に出発します。

(1)Pさんと、Qさんが  はじめて出会うのは

    出発してから何時間後ですか?

でした。

実は、この図に描くという作業が一番むつかしいと思います。

逆に言えば、スラスラと図に描くことができれば、

初めて解く問題も、自力で解決できそうです!

PとQは、速さが違います。Pの方が早いですね。

ということは、PがQを 追いかけることと同じです。

Qは、Pより18km前にいますから、

Qに追いつくには何時間かかるのか?を考えます。

PとQの速さを見ますと、1時間で1kmの差がつきます。

1時間でPは、Qに1km近づく計算になります。

スタート時の距離差が18kmでしたから、これは1kmの18倍!

と言うことは、18時間でPは Qに 追いつくことになります。

 

もう一つの考え方:

PとQの速さの比は、同じ時間で移動できる距離の比でもあります。

PがQに 追いつくまでに移動した距離を 3 とすると

Qが移動した距離は 2 という比になります。

そして、その差が スタート時の距離差18kmです。

これよりPが移動した距離は、18×3=54 km

その時間は、54÷3(距離÷速さ)  で、 18時間  と分かります。

 

この問題が分からないというお友達に、

ささっと図を描いて、2通りの説明ができれば、完璧です!