名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

採点者の都合で作られる 問題の 解答

2013-05-31 13:41:10 | 一般

大勢の人が一度に受けるテストの採点をするときに

答えが 簡単な数字であるほうが

採点の間違いが少なく、時間も短時間で採点できます。

よって、

大きなテストほど、答えはシンプル!

だから、計算問題を解いた後に、答えが割り切れなく

分数にしても分母が巨大になったりしたら

要注意です!その計算、どこかで間違ってるかも~

 

あと、数字やアルファベットの書き方で

採点者が読めなかった場合は、

答えがあっていても × となってしまいます。

たとえば、次の字はなんと読めますか?

本人は、379と書いたつもり

本人は、869bと書いたつもり

本人は 6xyと書いたつもり

 

でも、これらの解答はほとんど×に なっちゃうでしょうね~

 

回答欄に書く文字は、限りなく活字に近づけて

オーバーなくらい、きれいな活字を書いてくださいね。

それと、文字の大きさを揃えること!

 

文字を正確に書くと言うことは、

口を開いて正確に話すことと同じで

自分以外の人に正確に伝えることと同じです。


問題を作りかた の、 反対が 解き方!

2013-05-30 11:09:42 | 一般

算数・数学の問題を、どうやって作っているのか?

というお話は、あまり紹介されていません。

手の内を見せないのか?いやいや、そうではないと思いますが・・・

前回の文章問題の場合、どうやってこの問題を作ったのか?をばらしますと、

 

まず、連立方程式の 答えを設定します。

X=50、Y=30

この、X と Y を使って式を作ります

2X+5Y=3X+2Yと、ここまで書いて X,Yを代入してつじつまの合うように40を足します。

2X+5Y=3X+2Y+40= ここでもう一つの短い式を考えますと

2X+5Y=3X+2Y+40=5X   と書けます。

これは、

2X+5Y=5X  と

3X+2Y+40=5X  の2つに分けることができますので

連立方程式としての問題になります。上の2つの式を整理しますと

-3X+5Y=0

-2X+2Y=-40

となります。

上の式を2倍、下の式を5倍にして引き算をしますとXの値が計算できますね。

  -6X+10Y=0

-10X+10Y=-200

上の式-下の式より    4X=200    X=50

 

この最初の式 2X+5Y=3X+2Y+40=5X

を見て、式を文章に変えていく訳です。

ここにたくさんのクッキーがあります。

このクッキーをAグループの人に2個ずつ、

Bグループの人に5個ずつ配ると、残らず配れます。

また、Aグループの人に3個ずつ、

Bグループの人に2個ずつ配ると40個あまり、

Aグループの人だけに5個ずつ配るとあまりは出ません。

クッキーは全部で何個あったのでしょうか?



Xは、50 と計算できましたので、クッキーは

5×50=250   で、   250個

問題を解くというのは、問題作成者が考えた道筋の

反対方向から考えるということと同じですね。

ここで、クッキーの数をXとしてしまうと、

式は、かなり複雑になります。

ある程度回り道をするのも、早期解決の秘訣!

人生とおなじですな~


どうやって 式を作れば いいのでしょう?

2013-05-29 15:12:53 | 一般

文章問題というのは、とても苦手だ!

という人は、多いと思います。

計算問題なら、書かれてある式を解いていくだけなんですが

文章問題は、まず式を自分で書かなければならない!

ここが、最大の難関ですね。

 

次のような問題の場合、どうやって式を書けばいいのでしょうか?

===================================

ここにたくさんのクッキーがあります。

このクッキーをAグループの人に2個ずつ、

Bグループの人に5個ずつ配ると、残らず配れます。

また、Aグループの人に3個ずつ、

Bグループの人に2個ずつ配ると40個あまり、

Aグループの人だけに5個ずつ配るとあまりは出ません。

クッキーは全部で何個あったのでしょうか?

 

 

ここで分からないのは、クッキーの数、Aグループの人数、Bグループの人数

です。

うまく整理しないと、式が複雑になってしまいますね。

 


回したり、切ったり、貼ったり、・・・円は 不思議~

2013-05-28 12:20:49 | 小学5~6年

前回の問題

色の付いた部分の面積ですが、円の面積から中の正方形の面積を引けばいい!

ということになりますが、・・・

中の正方形の面積は?一辺の長さは?

というと、どうしましょう?

 

こうしましょう~ 円をぐるっと回してみると

このように、なります。(書いてある物は、回らないよ~)

(そういうときは、頭の中で想像するか、自分で書いてみてください)

中の正方形の一辺の長さは、小学生にはムツカシイのですが

面積だったら、外の正方形の半分だ!ってことは分かります。

(中の正方形の対角線を2本書いてみてください)

(ひし形と同じように考えれば、面積は縦×横÷2)

そうしますと、これはもうしめたもので、

円の半径5cm、円の面積は5×5×3.14

中の正方形の面積は、10×10÷2

よって色の付いた部分の面積は

5×5×3.14-10×10÷2=28.5     28.5平方センチメートル

 

 

もう一つの問題

この色の付いた部分の面積は?

もし、五角形がなければ、円が5つ分で計算はカンタンですね。

ところが、この五角形が円の一部の扇形を隠しているから

ややこしくなる~

こんな時は、全部まとめて考えましょう~

五角形が隠す扇形をすべて集めると、

円が何個分になるのか?を考えます。

これは、扇形の角度の合計が分かればいいので

五角形の内角の合計と同じになりますから

180°×3  (五角形は、三角形×3つで作れます。1つの頂点から対角線が2本引けます)

これは、半円が3つ分の角度ですね。

(ここで、180×3を計算してしまうと、後でまた割り算をすることになります)

と言うことは、円が1.5個。これを引けばいいので

色の付いた部分の面積は

円5個分-円1.5個分    円の半径は10cmでしたね

10×10×3.14×(5-1.5)=1099       1099平方センチメートル

 

今回の2つは、定番の問題ですから

考え方を覚えておけば、数値が変わっても大丈夫。

五角形が、四角形や三角形になっても大丈夫。

 

内角の和   と   外角の和

復習しておいてください~

 

 

 

 

 


小学校で 先送りした問題!

2013-05-27 12:14:10 | 小学5~6年

今回は、小学校6年で習う 問題です。

面積を求める問題です。

小学校の最後に習うため、学校によっては、

大急ぎですましてしまう時期に習うため、

じっくり取り組める時間がなく、分からなくても

先送りしてしまう可能性が高い問題です。

=================================

一辺が10cmの正方形にぴったり入る円があり

その円の中に ぴったり入る正方形があります。

次の図のように色の付いた部分の面積を求めなさい。

考え方が分かれば、計算の仕方はさほどむつかしくありません。

そして、次のような問題もありました。

=================================

半径10cmの円が5つあり、その中心を結んでできる五角形が

図のようになった場合、円の色の付いた部分の面積をあわせると

いくらになりますか。

さて~どうしたもんだか・・・

 

この問題の考え方を習った人には、カンタンなんですが

先送りされちゃった人には、ちょっとムツカシイかも?

 

ヒントは、五角形の内角の和   です。