名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

2次方程式の定番問題~

2013-09-30 15:34:24 | 中学3年

数学の問題には、ここは はずせないよねって言う定番問題があります。

公式や定理を 理解しているかどうかの 確かめ問題ですから

あまりむつかしい物はないのですが、

ここで間違えちゃうと もったいない~

今回は、そんな問題。

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縦8cm、横12cmの長方形がある。この長方形の縦と横を

同じ長さだけ短くした長方形をつくったら、元の長方形の面積より

36㎠だけ小さくなった。

元の長方形の縦と横の長さを何cm短くしたか。

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2次方程式を解くタイプの問題になれたら

次は、このような文章問題です。

自分で2次方程式を作って解きます。

式を作ることが、課題なんですね。

 

分からなくなったら、図を描いて考えてみましょう。


整理と 推理 組み合わせ方と 可能性・・・ (-_-)

2013-09-28 12:04:43 | 中学3年

算数・数学の問題の中には

式を解いてすぐ答えが出るタイプ と

式を解いてもすぐ答えが出ないタイプ があります。

前回の問題は  後のタイプ。

1~9までの自然数が書かれた 9枚のカードがあります。

田中さん、佐藤さん、鈴木さん、山本さんが その中から1枚づつとり

それらのカードに書かれた数字を見ますと 大きい順に

佐藤さん>田中さん>山本さん>鈴木さん  となりました。

また、佐藤さんと鈴木さんの数字を足すと 田中さんと山本さんの数字の合計と同じになり

佐藤さんと田中さんの数字を足した数から 山本さんと鈴木さんの数字をかけた数を引くと5になり

佐藤さんと鈴木さんの数字をかけた数から 田中さんと山本さんの数字を足した数を引くと7になりました。

4人のカードに書かれた数字は、それぞれいくらでしょう?

数字の大きい順に カードにA,B,C,D  と 名前をつけますと

9≧A>B>C>D≧1     A、B、C、D は自然数

A+D=B+C  ・・・・・①

A+B-C×D=5・・・・②

A×D-(B+C)=7・・・・③

と書けます。(えらい短くなりました)

①と③より

A×D-(A+D)=7  とすれば 未知数は2種類。

Aの可能性は、9、8、7、6、5、4 のうちのどれか。

Aが4の場合は残りの3つの数字は決まってしまいDは1

これは、違いますね。

それでは Aが5ならば、Dは1か2ですが、

これを代入しても 合いません。

それでは Aが6ならば、Dは1か2か3ですが、これらもダメ。

Aが7ならば、8ならば・・と探していきますと

Aが9で、Dが2のときのみ、代入してぴったり合いますので

A=9、D=2  で決定!

残るは、BとCです。

これは、①の式にA=9、D=2を代入して

B+C=11  

B、C の可能性は  8,3  または  7,4  または  6,5

そして②の式にA=9、D=2を代入して

9+B-2C=5   これが成立するB,Cの組み合わせは

B=6、C=5    となります。

答え  佐藤さん9、田中さん6、山田さん5、鈴木さん2   

 

こういう問題は、考え方や計算の仕方は一通りだとは限りません。

ユニークな解き方が潜んでいるものが多いので

それらを探し出すのも数学の楽しみのひとつです。

 


年齢制限 なし! の 問題 -- カード編 --

2013-09-27 12:04:36 | 一般

今の世の中、よく分からないのが

社員募集

性別にこだわったり、年齢に制限があったり、・・・

本来は、なにかの仕事があって その仕事をするひとを募集するはずなのですが

経験や実績よりも  見かけを重視する求人。

人を差別してはいけないと  学校で教わり

学校を卒業して 社会に出たとたん 様々な差別に遭遇する。

 

こんな矛盾だらけの社会の中で、子供達は けなげに勉強をしております。

 

今回は、大人のみなさんにも 出題!

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1~9までの自然数が書かれた 9枚のカードがあります。

田中さん、佐藤さん、鈴木さん、山本さんが その中から1枚づつとり

それらのカードに書かれた数字を見ますと 大きい順に

佐藤さん>田中さん>山本さん>鈴木さん  となりました。

また、佐藤さんと鈴木さんの数字を足すと 田中さんと山本さんの数字の合計と同じになり

佐藤さんと田中さんの数字を足した数から 山本さんと鈴木さんの数字をかけた数を引くと5になり

佐藤さんと鈴木さんの数字をかけた数から 田中さんと山本さんの数字を足した数を引くと7になりました。

4人のカードに書かれた数字は、それぞれいくらでしょう?

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式で書くとカンタンになるのですが、わざと分かりにくい文章で表現しました。

これが、文章問題っていうやつですね。

本音が分かりにくい表現です。

この問題を解く人の条件に 年齢制限も性別制限も 国籍や人種差別もありません

そんなことは 当たり前じゃないか~と思われましたか?

たしかに この国ではそうですが、当たり前でない国もある

他のくにでは当たり前の無制限が、この国では違っていたりもする

 

すべてを平等にする。

この当たり前のことが、早く実現しますように。

 

 

 

 

 

 


平行と 角度 の 問題 補助線の引き方は・・・・・

2013-09-26 11:27:28 | 中学2年

話し合いは続くが、両者一歩も譲らず・・・と言うような場合

話は平行線をたどり・・・などと 表現されます。

そんな、いつまでたっても仲良くなれない  なのに離れていかない

そんな平行線の問題は、  ある意味

同位角(同意 各) と 錯角(錯覚) が 解決の糸口であるように思えます~

 

さて、前回の問題

この X の角度を どのように計算していくのか?ですが

次のような、赤い補助線を書いて 外角、同位角、錯角などを

上からと、下から 順番に調べますと

このように、求めたいXを 2つに分けて計算できます。

補助線は、問題の中に 角ができる点に注目し、

L、M と平行で それらの点を通る線を 引きます。

そうしますと、あちらこちらに錯角やら同位角があらわれ、

図の中に現れるすべての角度が計算できます。


この考え方と、計算の仕方は

ほとんどの平行線と角度の問題で使える万能薬!


覚えてね!

 

 

 

 

 

 


平行線と 角 (>_<) ヒントの補助線は、平行~

2013-09-25 12:11:18 | 中学2年

平行線、って  どう説明すればいいんでしょうね?

どこまで行っても交わらない線?

いやいや、これだけだと 正確ではないのですね~

でも、分かりやすく言うと、

どこまで行っても、同じ距離だけ離れている線が、平行線。

 

平行な線が出てきますと、それらを横切る線が現れ、

その交点に角ができます。その角は何度か?という問題が出るのです~

 

たとえば、次のような問題

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 L、M が 平行であるとき、Xの角度を求めましょう。

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さて、この問題を解くときに 必要な知識として

同位角、錯角 の事があります。

赤い印の角は、同じ角度です。

覚えてますか?

そして、同位角 錯角を利用して解くために、L、Mに 平行な補助線を引く!

ということも、大事です。