名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

当たり前のことを むつかしく言うと 公式 になります~

2013-07-06 12:14:18 | 中学1年

前回の問題、四角形の中点をむすんだ図形は

中点連結の定理 という  むつかしそうな名前の定理を使うと解ける!

ということになっています。

ところが、このむつかしい定理は中学3年の中頃に出てきますので

現在ほとんどの中学生は、習っていないから解けないのか?と言いますと

そんなことはありませんでした。

小学生の方に、説明しましたら、見事に解けたのです。

その基本になったのが 次の図

△ABCの各辺の中点をDEFとしますと、ここにあらわれる4つの三角形は

どれも同じ物になります。と言うことは、

△ADE は、△ABC の 4分の1の面積になります。

(その人が持っている知識によっては、もう少し詳しい説明をしますが)

 

前回の問題を解くときに必要な知識は、これで充分!

 

さて、前回の問題

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四角形ABCDの 各辺の中点を

P  Q  R  S  と した場合、

△AQPと △QBR の面積の合計が  X 平方cm

△DPSと △SRC の面積の合計が  Y 平方cm  であった。

四角形ABCD の 面積は いくらか?

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これに補助線を引きますと

これを面積で考えますと

△AQP×4=△ABD=△ODA△OAB------------ア

△QBR×4=△ABC=△OAB△OBC------------イ

△DPS×4=△DAC=△ODA△OCD------------ウ

△SRC×4=△CDB=△OCD△OBC------------エ

 

△APQ+△QBR= X  、

△DPS+△SRC= Y    ですから

ア と イ と ウ と エ  を  足しますと、

4X  +  4Y  =2(△ODA△OAB△OBC△OCD)=2×□ABCD

要するに、四角形ABCDが2つ分になります。

これより

四角形ABCDの面積は、2( X + Y )平方cm  です。


この問題のように、特に四角形の条件が決められていない場合

一番分かりやすい四角形「正方形」で考えると、

分かりやすいですね~

では、正方形でない四角形の場合でも答えは同じなのか?

という疑問が出るかもしれませんが、

同じだから四角形の条件が付けられていないワケです。


これを、バラしてしまうと問題作成者には怒られるかもしれませんが

これも また 数学です。