「月曜から夜更かし」(日本テレビ系)
「家ついていってイイですか?」(テレ東系)など
最近、一般の人(いわゆる素人)がテレビに出る機会が増えました。
上記2番組については、MCなんかが「(ロケスタッフは)1日中声かけてる。9割断られている」などと発言している通り、
とにかく根気一本で取材対象を見つけているようです。
そんな中、異色の番組
フジテレビ系の日曜昼「ザ・ノンフィクション」
普段はテレビを見ない人も、
日曜ってこともあり、なんとなく見ているって人も多いのでは?
ま、日曜ってのもありますが、この番組の魅力は何と言っても
毎回、絶妙なくらい「ノンフィクションな人」が取り上げられるんですよね。笑
●妻の実家のサンダル屋に婿養子になって奮闘する旦那さんとか。
●処分される犬猫をすべて引き取る広島の救援団体とか、
●同性愛に生きる夫婦(?)とか、
●母親が自殺した、一人娘のダンサーとか。
対象は国内だけにとどまらず、
●ブータンで愛の告白をされる日本人と、別れの時
みたいな。
これらは、テキトーに探す、ってわけにもいかないでしょうし、
同じ密着取材系でも、情熱大陸のように第一線で活動している人とは違いますからね。
「それ、どうやって見つけてるの!?」
って気になります。
自分なんかは
「スタッフの日常をノンフィクションで密着してもらいたい」って思ってます。w
この絶妙な素人を、どうやって毎回見つけているのか。
色々聞いた話とか、おそらくこうであろうっていう自分の想像込みで紹介します。
(※よって事実とは必ずしも一致しないかもしれません。あしからず)
↑でもまあ、当たらずとも遠からずだとは思いますが。w
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1.まず大テーマを決める
⇒恋愛なら恋愛
⇒田舎暮らし・都会暮らし
⇒観光・宿泊
⇒病気・健康
各週、テーマが被ったらおもしろくないですからね。とりあえずその週の大枠を決めます。
2-1.中テーマを決める
例えば「観光」に絞ったとしましょう。
「お土産屋さんの若い伝統工芸の職人」「老舗旅館」「鉄子(女性の鉄道ファン)」などなど?
大テーマが決まると、なんとなく、テレビウケしそうな中テーマもいくつか出てきますね。
2-2.情報屋からの持ち込み企画
「2-1」と同時進行で、情報屋と呼ばれる人たちやフリーディレクターその他、関係者からの「持ち込み」なんかもあるんでしょうね。「こういう人いるんですけど、密着してみては?」みたいな。特に情熱大陸なんかはこの手の企画が多いと聞きました。事実、情熱大陸を手掛けたことのある制作会社って、めちゃめちゃ多いんだそうです(興味があったら調べてみてください)。色んなところから持ち込みされて、採用されると番組になる、ってのは結構あると思います。余談ですけど、新聞やテレビといったメディア関係のみならず、例えば警察なんかも、おかかえの「情報屋」がいるのはよく知られていますよね。闇組織の情報は、それに近い人から情報提供があるらしいですよ。場合によっては、内部からの裏切りとか?←
3.リサーチしたり、関係機関にコンタクト
ここが取材対象をみつける具体的な作業ですね。テレビ局(制作会社)がいきなり直で個人(取材対象)の連絡先を知る由もなく、
その前に1クッションあります
①リサーチ(リサーチ会社に依頼することも?)
②関係機関
①まずは検索エンジンやSNSなどで、調べます。これはどの番組でもおそらくおなじでしょう。『旅館 女将』とかで検索して、最上位ははずして、敢えて下の方に埋もれている人とかを見つけたりするんでしょう。そういうのを専門にするリサーチ会社に依頼する場合もあるかもしれません。もしくは、過去に新聞や雑誌で取り上げられたことのある人なら、ひとまず取材対象の候補には上がるでしょう。
②関係機関
実はここも大きな存在です。
僕の知人で、以前、発明協会?みたいなところの会員になってた人がいるんですが
その協会から「こんどバラエティー番組に出る、おもしろい発明家を紹介してってテレビ局から連絡あったけど、キミどう?」
って打診があったそうです。
あと、別の知り合いで動物病院勤務の知人は「動物系の番組でしょうかいする、ワンちゃんとオーナーさんを探しているので紹介してほしい」と動物病院に連絡があったそうです。
いきなりテレビ局から個人の連絡先など知るよしもないし、知り得たとしても直で連絡したら普通怖いですよね!笑
中間機関を通じて、馴染みの客、馴染みの患者、友人・知人のつてをかりて、取材対象を見つけるのが無難と言えば無難でしょう(色んな意味で)。
旅館なら観光協会とか?お店や個人商店なら、地域商店会。
若い男女なら婚活パーティー系の主催者や、サイト運営会社なども然り。
最近は、虫料理を食べるためのイベントサークルとか(なんですと!!??)、
ありとあらゆる協会や団体、サークルが存在します。
そういうところにまずは連絡をとるケースは結構多いようですよ。
まぁ、とは言え最近はSNSがありますからね。
地震や豪雨の写真や動画などは、SNSで直で『ニュース番組のスタッフです。あなたの写真を番組で使わせてもらえませんか?』
なんてやりとりよくやってます。個人のホームページやブログなんかも今は普通にみなさん持ってますから、『あなたのサイトを拝見して連絡しました』みたいな直接のやりとりも、あるかもしれません。(マツコの知らない世界とかは、おそらくこのタイプ。闇の深かそうな「エッジのきいたタイプの人」は、絶対その業界のブログやHP、SNSなどで話題です。)
4.数人にコンタクトをとって1人に絞る
「3」ではまだ決定ではありませんよ。むしろここからが「ノンフィクションな人」を決定づける真骨頂ともいえるでしょう。
「3」でおそらく、数人にコンタクトをとるはずです。
1人だけだと、断られる可能性があるというのもありますが、テレビ的におもしろい1人を選ぶという一番大事な作業があるからです。
自分もSNSやwebサイトをやっていますが、時折テレビ局のスタッフさんからコンタクトをいただきます。
「まだ企画段階で決定ではないのですが、あなたの動画(やコンテンツ)を番組で紹介させていただけませんか?」みたいな、「軽いジャブ」はよくあります。
『まだ企画段階』『決定ではない』がポイントですね。
これ、自分の経験上、3回に2回はついています。
「いいですよ」って了解のあった人と、おそらく何度かやりとりをするんでしょう、
条件の確認なども含め。
で、最終的にダイヤの原石1人に絞る
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以上。
多少ズレてるかもしれませんが、大枠はそんな感じだと思いますよ。
でもこれって、番組だけじゃなくて、あらゆる業種のサービスや開発のヒントになると思ったんです。
例えば、お笑い芸人のネタ作りだって、大枠を決めて少しずつ連想ゲームのようにAからB、BからCへと話をころころ変えていく。
全然話が飛びますけど、昨今盛んに言われている「アプリ開発」とかも同じです。
一口に「アプリ開発」つったって、広すぎるわけです。
だから、まずは大テーマを決める必要があります。
「ゲーム」なのか、「趣味」なのか、
健康とか運動とか「日常使う便利」的なものなのか。
大テーマが決まったら、中テーマです。
ゲームなら、「落ちゲー」なのか「RPG」なのか、「レース」とか「シューティング」とかそういうジャンルですね。
健康なら「体重」「たばこ」「カロリー計算」「歩数計」。などなど。
上記は既にアプリ化されているものもたくさんありますが、
「まだ手を付けられていない項目や切り口」を探すのもいいかもしれません。
そして設計してリリース、とこうなるわけです。
まあ、いわゆるブレーンストーミングと言われたらそうかもしれませんが!www
いきなり1つのものを見つけるのではなく、
「少しずつ絞っていく」と良い素材やアイデアに巡り合えるかもしれませんよ、ってお話でした。
人生は連想ゲームだ!(意味不明)
こんな写真も無料でダウンロード
商用可能なフリー素材、フリー素材ドットコム
http://free-materials.com/