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汚物を素手で清掃=カースト呪縛、130万世帯-禁止法にも抜け道・インド

2014年01月19日 | 国際 アジア

汚物を素手で清掃=カースト呪縛、130万世帯-禁止法にも抜け道・インド

  
インドの首都ニューデリー近郊の村で、清掃作業で回収した汚物を頭上に載せて歩く女性=本文とは関係ありません、2012年8月撮影(AFP=時事)

 ラジュ・ラジョリアさん(45)は「私の手は汚れている」とつぶやいた。インド古来の身分制度カースト制の底辺「不可触民」出身で、父も祖父も代々、く み取り式トイレや下水管を素手で清掃する仕事が生業だった。1日の稼ぎは200ルピー(約320円)程度。ヒンズー教の神々の像に手を触れることすら許さ れず、貧困と差別にまみれて生きてきた。
 カースト制のどの階級からもはじき出された不可触民はインドの全人口12億人のうち約2億人とされる。身分差別廃止を定めた憲法施行から64年が過ぎた今も、その大半が過去の呪縛に縛られている。
 ◇「地獄」の悪臭
 「この地獄から抜け出したい」。午前7時、首都ニューデリー南部にある高級住宅地の大家から仕事の依頼が入る。ラジョリアさんの仕事道具は長さ約1.5メートルの鉄製の棒だけ。下水管の中で四つんばいになり、詰まりの原因になった汚物を取り除く。
 体に染みついた悪臭をぬぐい去ることはできず、仕事後は食事も喉を通らない。25年間、非衛生的な環境で働き続けたせいか「慢性的に体調が優れず、せきが止まらない」。仕事を終えてもコップ1杯の水すらもらえず、追い払われるように次の仕事場へ向かう。
 生活は苦しい。4人の子供には「公務員になってほしい」と願っていたが、次女(16)と次男(14)は、家計を助けるために同じ仕事を始めた。「これ以外ならどんな仕事でもしたいが、『汚れた者』にそんな機会はほとんどない」。ラジョリアさんは肩を落とす。
 ◇「写真撮らないで」
 インド国会は2013年9月、手作業によるトイレ・下水管清掃業の禁止と、それによって失業する職人の社会復帰を定めた法律を成立させた。同法はこうした職業を「非人道的」と断じ、「個人が尊厳を持って生活できるよう保証する」と規定した。
 ただ、「『防護装備』を提供した場合は規制の対象外」とも記している。専門家は「マスクや手袋など簡易装備を与えるだけで合法と認められる恐れがある」と批判する。
 11年の国勢調査によれば、代々手作業でトイレなどの清掃をしてきた職人の家庭は75万世帯。市民団体は、実際にはその数はもっと多く、130万世帯に上るとみている。
 ラジョリアさんは法律施行後もマスクや手袋なしで排せつ物を処理し続ける。「写真だけは撮らないでほしい」。自らを恥じるように丸めた背に、いまだ解けぬカーストの呪縛が見えた。(2014/01/19-15:37)


辺野古推進変わらず=米政府「手段はある」-普天間移設

2014年01月19日 | 国際

辺野古推進変わらず=米政府「手段はある」-普天間移設  

 【ワシントン時事】沖縄県名護市長選で、米軍普天間飛行場の同市辺野古への移設に反対する現職 の稲嶺進氏が再選されたことに、米政府は表立った反応を控えている。ただ、現行計画が普天間の固定化を回避する「唯一の解決策」との立場は変わらず、米政 府は日本政府とともに辺野古移設を着実に進める方針だ。
 「リアクションはしない。報道発表もない」。国防総省関係者は市長選の結果についてこう 語った。一方、ホワイトハウス当局者は投開票日直前、日本側関係者に「市長選に負けても手段はいろいろある」と伝達。選挙結果にかかわらず辺野古移設の進 展を目指す米政府の立場を明確にした。
 米政府が公式のコメントを控えている背景には、県民の反基地感情をあおりかねない言動は避け、影響を最小 限に食い止めたいとの思いがあるとみられる。佐々江賢一郎駐米大使は「(辺野古移設を)できるだけ早く実現するのが日米の共通の立場だ」と米側のスタンス を解説してみせた。 
 もっとも、米国内に辺野古移設への異論がないわけではない。今月上旬には映画監督のオリバー・ストーン、マイケル・ムーア両氏らが「辺野古移設は沖縄の植民地状態を拡大する」との声明を発表するなど、反対論もじわりと広がっている。
  元国務省職員でもあるジョンズ・ホプキンス大学のウィリアム・ブルックス非常勤教授は「再選を果たした稲嶺氏によって辺野古移設は妨害され、仲井真弘多知 事も窮地に陥るだろう」と計画の行き詰まりを予測。「辺野古に基地は不要だ」として、移設先の見直しも選択肢だと訴えている。(2014/01 /19-22:31)


反対派稲嶺氏が再選=辺野古移設に影響必至-政府、計画推進の構え・名護市長選

2014年01月19日 | 政治

反対派稲嶺氏が再選=辺野古移設に影響必至-政府、計画推進の構え・名護市長選

  
沖縄県名護市長選で再選を果たし、支持者らと万歳する稲嶺進氏(中央)=19日夜、沖縄県名護市

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設の是非が争点となった同県名護市長選は19日投開票され、受け入れに反対する現職の稲嶺進氏(68)=無所属、 共産、生活、社民、沖縄社会大衆推薦=が、移設推進を掲げた新人で前沖縄県議の末松文信氏(65)=同、自民推薦=を破り、再選を果たした。反対の民意が 示されたことで、早ければ2022年度に同市辺野古沿岸部での代替施設建設を終え、普天間を返還するとした日米両政府の現行計画に影響が出るのは確実だ。
  稲嶺氏は名護市内で記者団に対し、「(辺野古)埋め立てを前提としたいかなる手続き、申請、協議も全て断る」と移設に反対していく意向を改めて強調。「市 長として市民の安心、安全、財産をしっかり管理し、守る責任がある」と述べ、法令に基づく市長権限を使って工事を阻止する考えを示した。
 これに 対して政府は、仲井真弘多知事が埋め立てを承認したのを踏まえ、予定通り移設を推進する考えで、近く地質調査や新たな飛行場の設計に着手する方針。ただ、 稲嶺氏の再選を受けて県内の移設反対派の動きは激しさを増しそうだ。稲嶺氏の再選について、仲井真氏は19日、那覇市内で記者団に対し「有権者の意向なの で、大きなものがある」と指摘。「代替施設建設は、政府の仕事だ」と語った。
 市長選は稲嶺氏の任期満了に伴う。知事が昨年末に埋め立てを認めて以降、地元の民意が初めて問われた。 
 稲嶺、末松両陣営とも、推薦した政党が幹部を相次ぎ投入するなど、総力戦を展開した。稲嶺氏は「新しい基地は造らせない」と公約。普天間の県外移設を主張し、無党派層にも支持を広げた。
 一方の末松氏は、移設に伴う政府の米軍再編交付金などを財源とする街づくりを進めると訴えたが、保守系候補一本化の遅れなどが響いた。
 市長選の投票率は76.71%で、前回を0.25ポイント下回った。期日前投票者数は1万5835人で過去最多となり、有権者数(4万6582人)の約34%を占めた。
 名護市では1997年の住民投票で辺野古移設に反対する意見が過半数を占めたが、その後3回の市長選では容認派の候補が勝利。民主党政権が「県外移設」を模索する中で行われた10年の前回市長選で、初めて反対派が容認派に勝利した。
◇稲嶺進氏略歴
 稲嶺 進氏(いなみね・すすむ)琉球大法文卒。名護市収入役、同市教育長を経て10年2月市長。68歳。名護市出身。当選2回。
◇名護市長選確定得票
当 19839 稲嶺  進 無現
  15684 末松 文信 無新
(2014/01/19-23:08)


辺野古移設阻止へ権限行使 稲嶺氏、名護市長に再選

2014年01月19日 | 政治

辺野古移設阻止へ権限行使 稲嶺氏、名護市長に再選        

2014/1/19 22:38

 沖縄県の米軍普天間基地(宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設の是非が最大の争点となった名護市長選が19日に投開票され、移設に反対する無所 属で現職の稲嶺進氏(68)=共産、生活、社民など推薦=が、無所属新人で移設推進を掲げる前自民党県議の末松文信氏(65)=自民推薦=を破り再選を確 実にした。

 稲嶺氏は19日夜、記者団に「市民の生命・財産を守る市長として管理責任を全うする」と語り、移設阻止へ権限を行使する考えを示した。移設 作業に関わる漁港や道路の使用を許可しないことなどを想定しているとみられる。沿岸部の埋め立てへの反対運動が勢いを増す可能性もある。

 1996年に日米両政府が普天間基地の返還で合意して以降、名護市長選は今回が5回目。日本政府は2013年3月に辺野古沿岸部の埋め立て申請を沖縄県に提出し、仲井真弘多知事は同年12月に承認した。

 ただ県内移設に反対する県民世論は根強く、県議会は1月10日、「県外移設を掲げた知事選公約に違反する」として、知事に辞任を求める決議を賛成多数で可決した。


名護市長選 移設反対の稲嶺氏が再選

2014年01月19日 | 政治

名護市長選 移設反対の稲嶺氏が再選  

1月19日 22時49分

アメリカ軍普天間基地の移設計画の是非が最大の争点となった沖縄県名護市の市長選挙は、19日に投票が行われ、移設に反対している現職の稲嶺進氏が2回目の当選を果たしました。

名護市長選挙の開票は終了しました。
▽稲嶺進(無所属・現)、当選、1万9839票
▽末松文信(無所属・新)、1万5684票
共産党、生活の党、社民党、それに、地域政党の沖縄社会大衆党が推薦する現職の稲嶺氏が、自民党が推薦する前の沖縄県議会議員の末松氏を抑えて2回目の当選を果たしました。

稲嶺氏は68歳。
名護市の教育長などを務めたあと前回(4年前)の市長選挙で初当選しました。
今回の選挙では、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古沿岸部への移設計画の是非が最大の争点になりました。
選挙戦で稲嶺氏は移設に反対し、基地がもたらす振興策に頼らない経済政策をはじめ、教育や子育てに重点を置いたまちづくりを訴えました。
そして、推薦を受けた各党の支持層に加え、いわゆる無党派層からも幅広い支持を集め、2回目の当選を果たしました。

稲嶺氏「埋め立て前提の手続きなど断る」

稲嶺進氏は、「普天間基地の名護市辺野古への移設について、候補者の訴えが推進か反対かにはっきり分かれたことで、有権者にとって分かりやすい選挙になったと思う」と述べました。
そ のうえで、稲嶺氏は「今回の選挙結果によって市民の良識を示すことができた。県知事が埋め立て申請を承認したが、今後の手続きでは、私は市長の責任で市民 の安心安全を守っていく。埋め立てを前提としたいかなる手続きや申請、協議もすべて断っていく」と述べ、埋め立て工事に関係して市の協力を求められた場 合、応じない考えを示しました。


名護市長選、移設反対派の現職・稲嶺進氏が再選

2014年01月19日 | 政治

名護市長選、移設反対派の現職・稲嶺進氏が再選

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設受け入れの是非を最大の争点とした沖縄県名護市長選は19日投開票され、移設反対派の現職・稲嶺進氏 (68)(無=共産・生活・社民推薦)が、推進派の新人で前自民党県議・末松文信氏(65)(無=自民推薦)を破って再選を果たした。

 稲嶺氏は、工事に関連する市長の許認可権をもとに移設を阻止する構えだ。しかし、政府は、昨年末に仲井真弘多(ひろかず)知事が移設先の同市辺野古沿岸部の埋め立てを承認したことを踏まえ、近く着工に向けた調査に入る方針だ。

 選挙戦は、稲嶺氏と、末松氏の一騎打ちとなった。

 稲嶺氏は、知事による埋め立て承認で移設工事が動き出すことから、今回の市長選について「移設阻止に向けた最後の砦(とりで)になる」などと訴えた。受け入れに伴う米軍再編交付金や振興策に頼らなくても、市政の運営は可能と主張し、飛行場の県外移設を求める有権者に浸透した。

 稲嶺氏は当選後、名護市内の事務所前で記者団に対し、「辺野古移設は白紙に、県外・国外(移設)に戻す。辺野古埋め立てが前提の協議や申請はすべてお断りする」と語った。

 政府は今後、移設を進めるため、県や市とともに協議会を設置して安全対策や地域振興策などを話し合いたい考えだ。政府高官は19日夜、「移設作業は粛々と進めていく。市長選で末松氏が敗れた影響は全くない」と語った。

(2014年1月19日22時50分  読売新聞)
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名護市長選、稲嶺氏が再選 辺野古移設に反対

2014年01月19日 | 政治
 

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設計画への賛否が最大の争点となった沖縄県名護市長選は19日、投開票され、同市辺野古への移設に反対する 現職の稲嶺進氏(68)が、移設推進を掲げた新顔の前自民県議、末松文信(ぶんしん)氏(65)=いずれも無所属=を破り、再選を果たした。安倍政権は移 設方針を堅持する考えだが、反対派の勝利で道のりは険しくなった。

 当日有権者数は4万6582人。投票率は76・71%(前回76・96%)だった。両氏の差は4千票余りで、有権者の意思が明確に示された格好だ。

 安倍政権は、反対派の現職が再選する選挙結果に関わらず、辺野古への移設計画を進める方針だ。沖縄県の仲井真弘多(ひろかず)知事が昨年末に移設 先の埋め立てを承認したため、ただちに移設手続きの頓挫につながることはない、と判断しているからだ。菅義偉官房長官は14日の記者会見で「知事が埋め立 ての判断を下し、決定している」と述べ、選挙結果と移設作業を切り離して考える方針を示している。

 ただ選挙結果は、振興予算などで基地の受け入れを迫った政権に明確な反対を突きつけたことを意味する。今後の移設作業が遅れる可能性もある。港湾 や河川の管理権など移設工事に関わる市の権限があるとする稲嶺氏は19日夜、「埋め立て前提の手続き、協議はすべて断る」と表明した。

 移設の工期は全体で9年余りの予定で、防衛省は今年度内にも着工に向けた事前調査を始める。工事が本格化すれば、辺野古漁港に資材を置くための 「作業ヤード」建設や近くの河川の護岸工事などをめぐり、市長権限が関わる側面も出てくる見通し。工事に協力しないと公言する稲嶺氏の対応次第では、移設 作業が滞るとの指摘もある。

 また政権内には、反対派が工事に抵抗した場合の警備を懸念する声もある。移設に向けた作業が混乱すれば、日米関係に影響しかねない。

 名護市長選は、移設先に同市が浮上した1996年以降5度目で、初めて推進・反対を明確に主張する2氏の争いとなった。

 稲嶺氏は「未来の子どもたちを守るために新しい基地は造らせない」と強調した。埋め立てを承認した仲井真知事を「観光立県を打ち出しながら、自然を潰そうとしている」と批判。安倍政権や自民党が示した振興策も「札束で県民の心を買う手法は間違い」と訴えた。

 移設推進を訴えた末松氏は、国の振興策や交付金の活用を強調。自民党の石破茂幹事長や仲井真氏が応援に入ったが及ばなかった。移設推進を掲げて立候補を表明した前市長との一本化に時間がかかったうえ、公明党が事実上の自主投票になったことも響いた。

 自民党の河村建夫選挙対策委員長は19日夜、記者団に「残念だが、ひとつの市民の判断なので尊重しながら、沖縄の振興策、基地負担軽減に一層努力 しなければいけない」としつつ、辺野古移設については「方針が変わることはない」と語った。公明党の斉藤鉄夫選対委員長は、朝日新聞の取材に「結果は民意 として厳粛に受け止めたい」と語った


名護市長選:稲嶺氏が再選確実 普天間移設反対

2014年01月19日 | 政治

毎日新聞 2014年01月19日 20時20分(最終更新 01月19日 22時06分)

名護市長選で当選確実となり花束を受け取る稲嶺進氏(中央)=沖縄県名護市で2014年1月19日午後9時43分、和田大典撮影  
名護市長選  で当選確実となり花束を受け取る稲嶺進氏(中央)=沖縄県名護市で2014年1月19日午後9時43分、和田大典撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設の是非を最大争点とした同県名護市長選  が19日投開票され、日米両政府が進める名護市辺野古への移設に反対する現職の稲嶺進氏(68)が、移設推進を訴えた前自民党県議の末松文信氏(65)を破り、再選を確実にした。

 政府は計画通り辺野古に普天間の代替施設を建設する方針だが、地元首長の反対を押し切って着手すれば大きな反発を招くのは必至で、普天間移設の行方は混迷しそうだ。


名護市長に辺野古反対派 稲嶺氏再選、安倍政権に打撃

2014年01月19日 | 政治

 沖縄県名護市長選で、稲嶺進氏の再選確実を伝える号外を掲げる支持者=19日夜

写真

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設が最大の争点となった名護市長選は19日投開票の結果、移設反対を訴えた無所属現職の 稲嶺進氏(68)=共産、生活、社民、沖縄社大推薦=が、推進を掲げた無所属新人の前県議末松文信氏(65)=自民推薦=を破り、再選を果たした。

  昨年末の仲井真弘多知事による埋め立て承認を受けた政府の移設推進方針は地元の同意を得られず、安倍政権に大きな打撃となった。政府は移設計画に変更はな いとしているが、遅れが出るのは避けられない。現時点で9年を見込む工期が見直しに追い込まれる可能性もある。移設問題は引き続き難航必至だ。

(共同)

田母神元空自幕僚長に戦場ジャーナリストが噛みつく-本当の戦争の悲惨さ知らないネトウヨ親父は引退すべき

2014年01月19日 | 国際

田母神元空自幕僚長に戦場ジャーナリストが噛みつく-本当の戦争の悲惨さ知らないネトウヨ親父は引退すべき

志葉玲   | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)

  2014年1月13日 12時1分

 最初に断っておくが、今回書くのは記事というより、コラムだ。そう、イラク戦争やレバノン戦争、ガザ侵攻などのパレスチナ紛争etcといった、戦争取材を重ねてきた者としての、一意見である。

東京都知事選に田母神俊雄・元航空自衛隊幕僚長が出馬するという。保守政党からの支持も得られない泡沫候補であり、いちいち相手にするのも どうか、とも思うが、かつてナチスが台頭した際も、当時の知識人達は「まさかあんなバカ達が政権を取ることはないだろう」とタカをくくっていたというか ら、やはり発言しておくべきなのだろう。さて、私が言いたいことは、要約すれば、

「本当の戦争の悲惨さを知らないネトウヨ親父は大人しく引退しなさい」

ということだ。田母神氏は、元空自幕僚 長という経歴やその過激な発言から一部のネット右翼に人気であるようだが、本当の戦争というものを経験していないという点では、彼の支持層と同じ「ネトウ ヨ親父」にすぎない。血と膿と死臭の混じった吐き気のする臭い、降り注ぐ爆弾の下での阿鼻叫喚、いつ殺されるかわからない前線兵士の恐怖、罪の無い市民を 殺してしまったが故の兵士達の葛藤……私が戦争取材で実際に経験し、見聞きしてきたことのどれも、田母神氏は経験したことがなかろう。当然だ。彼も含め自衛隊は、戦争を禁じた平和憲法に守られ、直接の戦闘を経験しないで済んできたからである。それにもかかわらず、田母神氏が「集団的自衛権の行使を認めるべき」などを繰り返し主張しているのは、もはや滑稽にすら映る。集団的自衛権の行使」は、結局のところ「米国の戦争への巻き込まれ権」だ。米国が攻撃を受けた際、日本が攻撃を受けていなくても、米国と一緒になって戦闘行為を行う、ということである。私は自衛官や元自衛官達に取材したことがあるが、彼らは「日本の人々を守るために自衛官になった」と言う。断じて、米国の戦争の片棒担ぎをしたいわけではない。

田母神氏は自らの講演で「徴兵制こそ日本再生に必要」「男とは闘って女を守るもの」とも発言している。だが、勇ましい発言をする権力者らが 実際の有事の際には、自分たちのみ安全を確保しながら号令をかけ、若者たちをムザムザと無駄死にさせてきたのは、歴史の常である。そもそも田母神氏自身に 「闘って女を守る」覚悟があるかも疑わしい。2012年10月16日に在日米軍兵士による集団強姦事件が発生した際、田母神氏は自身のツイッターに

「沖縄女性暴行事件でテレビが連日米兵の危険性を訴えるが、この事 件が起きたのは朝の4時だそうです。平成7年の女子高生暴行事件も 朝の4時だったそうです。朝の4時ごろに街中をうろうろしている女性や女子高生は何をやっていたのでしょうか。でもテレビはこの時間については全く報道し ないのです」

出典:https://twitter.com/toshio_tamogami/status/259433401663246338  

と 投稿した(同月20日)。夜中に歩いていれば米兵にレイプされても仕方ないと言わんばかりの神経自体が噴飯ものだが、平成7年の沖縄米兵少女暴行事件の発 生時刻は朝4時ではなく夜8時であり、女子高生ではなく女子小学生である。当時、田母神氏には、「セカンドレイプの上にデマまで流すのか」などと批難が殺 到したが、田母神氏は未だ弁明も謝罪もしていない。田母神氏に是非聞きたいのだが、「男は闘って女を守る」のではなかったのか。それとも、沖縄の女性や子どもは例外で、米軍犯罪から守らなくても良いということなのか。こうした矛盾は、田母神氏の支持層にも共通する。口を開けば「愛国」「日本を守る」と息巻くくせに、いざ、米軍犯罪が発生すると、被害者よりも加害者に味方するのだ。何が「愛国」「日本を守る」なのか、全く意味不明である

政治家の資質として最も重要なことの一つは、持てる全ての能力を使って、戦争だけは絶対に避け、話し合いで解決するという姿勢の有無だ。 あまりに安易に戦争やその被害を語り、戦争を行うことを躊躇しないような人物は政治に関わるべきではない。というか、そういう政治家こそ、人々にとっての 最大の敵だ。戦争で傷つくのは、結局普通の人々、最も罪がなく、弱い立場の人々なのだ。だから、田母神氏には政界進出などという野望を持たず、大人しくご 隠居生活を送ることをオススメする。先の戦争に関する歴史認識から、事実上、懲戒処分されたにもかかわらず、7000万円もの退職金を得たのだから、それ 以上のことを望むべきではない。

そして、本稿をお読みの読者諸氏に警告しておきたい。田母神氏よりスマートな物言いをしているが、本質的に同類であるばかりか、権力者という点で比較にならない程危険であるのは、他でもない安倍晋三首相。安倍政権は「今年4月にも集団的自衛権についての憲法解釈見直しの素案をまとめる」としている。冗談でも比喩でもなく、リアルに「軍靴の音」はすぐ側まで迫っているのだ。

  
志葉玲  

フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)

パレスチナやイラクなどの紛争地取材、脱原発・自然エネルギー取材の他、米軍基地問題や反貧困、TPP問題なども取材、幅広く活動する反骨 系ジャーナリスト。「ジャーナリスト志葉玲のたたかう!メルマガ」 http://bit.ly/cN64Jj や、週刊SPA!等の雑誌で記事執筆、BS11等のテレビ局に映像を提供。著書に『たたかう!ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共編著に『原発依存国 家』『母親たちの脱被曝革命』(共に扶桑社新書)など。イラク戦争の検証を求めるネットワーク(http://iraqwar-inquiry.net )の事務局長。


国内問題として首相の靖国参拝を考える

2014年01月19日 | 政治

国内問題として首相の靖国参拝を考える  

江川 紹子   | ジャーナリスト

  2014年1月19日 12時19分

靖国神社に行ってきた。

靖国神社靖国神社

安倍首相の靖国参拝について改めて考えてみたい、と思ったからだ。

昨年末の参拝には、中国や韓国が激しく反発。米政府が「失望」を表明したほか、欧米のメディアも厳しく批判した。こうした海外の反応を受けて、国内でも外交や経済への影響を懸念する論評がある一方、逆に不当な干渉だと声高に反発する人たちもいる。

海外の視線に対して敏感であることは大切だろう。だが、靖国問題というと、外交的な側面ばかりが強調されすぎるような気がする。本当は、そ れ以上に、日本人自身が日本のこととして、この問題をもっと考える必要があるのではないか。そんな思いで靖国神社を訪ね、同神社の意義や価値観を示す遊就 館の展示を見直した。

祀られるのは天皇のために戦った軍人軍属

この神社の歴史は、幕末から明治維新にかけて功績のあった志士らを祀った東京招魂社に始まる。明治天皇の命で、1879(明治12)年に靖国神社と改名。以後、日中戦争・太平洋戦争に至る軍人・軍属らの戦没者の霊を祀っている。

祀られるのは、基本的に天皇のために戦って亡くなった人々。なので、幕末の志士である吉田松陰や坂本龍馬は祀られているが、維新に多大な功 績があったものの西南の役の指導者となった西郷隆盛は祀られていない。それどころか、遊就館には西郷の似顔絵が描かれた指名手配書が展示されている。他 方、西南の役での熊本城籠城の戦いは、高く評価されている。

昭和10年代の価値観が今も

靖国神社の遊就館靖国神社の遊就館

遊就館には、同神社の歴史観に則って様々な資料が展示されている。それは、日本が対外的に行った戦いはすべて正当である、という全肯定の精神に貫かれ、日中戦争は「支那事変」、太平洋戦争は「大東亜戦争」と戦時中の名称で呼ばれる。

靖国神社の価値観は、この遊就館で上映されている映画を見ると分かりやすい。次のようなことが語られている。

日本は満州に「五族協和の王道楽土」を築こうとし、軍事行動を慎んでいたのに、中国の「過激な排日 運動」や「テロ」「不当な攻撃」のために、やむなく「支那事変」に至った。そして、「日本民族の息の根を止めようとするアメリカ」に対する「自存自衛の戦 い」としての「大東亜戦争」があった。この日本の戦いは、白人たちの植民地支配を受けていた「アジアの国々に勇気と希望を与えた」…。

昭和の初めから戦時中にかけての政府・軍部の宣伝そのものだ。靖国神社では、先の大戦は今なお聖戦扱い。まるで時間が止まったように、戦前の価値観が支配している。

太平洋戦争においては、日本兵の多くが餓死・病死した。その数は死者の6割に上る、との指摘もある。だが、そう した武勇にそぐわない事実や戦争指導者の責任は、ここでは一切無視されている。「生きて虜囚の辱めを受けず」の戦陣訓のために、捕虜になって生還すること ができず、民間人まで「自決」せざるを得なかった理不尽さも記されない。戦争指導者に対して批判的な考えを記した学徒兵の手記なども、示されない。

映画では、「黒船以来の総決算の時が来た」との書き出しで始まる、高村光太郎の詩「鮮明な冬」が紹介されてい る。そこには日米開戦の時の高揚した気持ちと当時の一国民としての使命感が高らかにうたわれている。高村は、その後も勇ましい戦争賛美、戦意高揚の詩をい くつも書いた。しかし、遊就館の映画は、その後の高村については一切触れない。

高村光太郎「暗愚小伝」より高村光太郎「暗愚小伝」より

彼は終戦後、己の責任と真摯に向かい合いながら、岩手の山小屋で独居生活を送った。そして、戦前戦中の「おのれの暗愚」を見つめた「暗愚小伝」  を書いた。それには全く目を向けずに、「暗愚」の時代の作品だけが高らかに取り上げられ、今なお戦争賛美に使われていることは、泉下の高村の本意ではあるまい。

国民を戦争に動員するシステムの頂点にあった靖国神社

遊就館の展示 は、すべてこうした価値観の下にある。展示物を見ている限り、軍隊の上官はすべて部下思いであり、責任感に溢れ、一人ひとりの兵士は皆、国のために喜んで 命を投げ出したかのようである。中国においても、「厳正な軍紀、不法行為の絶無」が示達され、民間人の殺害など一切なかったかのようである。

過去の失敗や過ちから学ぶ視点は、まるでない。あるのは、国に命を捧げることへの称賛。しかも、国のために命がけで何かを成し遂げるというより、ただただ命を捨てる尊さが称えられている。

この点でも、靖国神社の時間は、昭和20年8月以前の段階で止まっているようだ。

国のために死ねば、靖国神社に祀られ、現人神である天皇陛下が参拝して下さる。それが日本国民として最高の名誉であり、喜びであるーー戦時中の国民に叩き込まれていた、この精神構造の頂上に、靖国神社は存在した。

少女時代に戦争を体験した作家の故上坂冬子さんは、『戦争を知らない人のための靖国問題』(文春新書)で、こう書いている。

〈死がこれほどまでに単純化されるのが、戦時体制なのだ。国家の為に命を捨てることに、まったく無抵抗にならなければ戦争などできるものではない。その意味で当時の日本は見事といえる体制を組んでいた。その頂点にあったのが、良くも悪くも靖国神社であ(った)〉

上坂さんは、A級戦犯の合祀や首相の靖国参拝に肯定的な論者だった。その方にして、同神社が国民を戦争に動員するシステムの頂点に位置したことは認めている。

感動を戦争肯定に導いて教化する

そのような仕組みが分かっていても、 遊就館での展示物を見ていると、いつの間にか心が引き込まれる。絶対国防圏と言われた南洋での戦いに敗れ、自決した司令官が最後に打った「我、身を以て太 平洋の防波堤たらん」との決別電。家族に対する愛情と国のために命を投げ出す覚悟を綴った兵士たちの手紙。そして、壁に貼られた九千枚以上の顔写真…。

国のために己を犠牲にするひたむきな心情に感動し、国を思う悲壮感には思わず居住まいを正さずにはいられない。その思いを否定したり押さえ込む必要はない、と思う。多くの犠牲に対して、私も自然と頭を垂れ、哀悼の思いを捧げた。

遊就館に入るとすぐに零戦の展示がある遊就館に入るとすぐに零戦の展示がある

ただ、そのような思いを、戦争やそれを招いた国策、戦争指導者への肯定に導いていこうとするところに、この神社の危うさがある。

戦後日本の体制づくりの土台には、戦争への反省があった。そのうえに、日本の復興があり、その後の発展があった。この土台を、靖国神社の価値観はそっくり否定してみせる。

反省する必要はない。あの戦いは間違っていなかった。国のために命を投げ出すことこそ尊いのだーーこのような価値観を、感動や感銘と共に心に注ぎ込み、人々の教化に努める。こうした機能を今なお維持している靖国神社は、慰霊のためだけの施設とは言えないだろう。

価値観の共鳴

それでも、遺族や個人が戦没者を偲んで参拝するのは、まったく自由である。しかし、日本政府のトップにいる首相が、同神社の価値観を全く否定せずに参拝したことは、国民にとってどういう意味を持つのかは、よく考えるべきだ。

「戦後レジームからの脱却」を目指す安倍首相の歴史観は、村山談話よりも、靖国神社の価値観と、共鳴し合ってい るように見える。また、安倍首相は憲法改正に意欲を示すが、自民党の「改憲草案」では、憲法の基本的な理念である「個人尊重」が消され、「国民の権利」よ り「公益及び公の秩序」が優越する。個より全体、個人より国が優先される考え方は、これもまた、国のために命を捧げることを称揚する靖国神社の精神と整合 する。

それでも安倍首相は、対外的な批判を気にしてか、参拝の目的の1つとして「二度と戦争の惨禍で人々が苦しむことがない時代をつくるとの誓いの決意をお伝えするため」と述べた。

ところが自民党は、今年の運動方針案の中で、「靖国神社の参拝を受け継ぐ」と決めた際、従来の文章から「不戦の 誓いと平和国家の理念を貫くことを決意」の一節を削除した。代わりに「日本の歴史、伝統、文化を尊重」を挿入。だが、我が国の長い歴史や伝統を考えれば、 明治以降の歴史しか持たない靖国神社が「日本の歴史、伝統、文化」を体現しているとは言い難い。それでも敢えて、靖国神社の価値観を「日本の歴史、伝統、 文化」にしようというのだろうか。

これには、自民党関係者からも不安の声が聞こえてくる。同党の衆院議員だった早川忠孝弁護士は、自身のブログで  「不戦の誓いをしないで、靖国参拝で何を祈ろうというのか」「靖国参拝から不戦の誓いを外してしまえば、うっかりすると必勝祈願になってしまいかねない」と書いている。

「快感」の虜にならないために

さらに早川氏は、こうした重要な決定が、党内で十分に議論されずに決まってしまう今の自民党について、こう述べている。

〈自民党には真正保守の人やリベラル色の強い人など色々な人がいて、全体としてバランスのとれた穏健保守の政党 だったはずなのに、段々リベラル色の強い国会議員の発言力が低下して、勇ましいラッパを吹く真正保守の人たちの声が大きくなっている、という証左だと思 う。実に危うい〉

危うい、と私も思う。とりわけ、このような状況に対して大きな批判が起こらず、むしろ喝采を送り批判者を罵る人たちが少なくない今の社会の空気が、実に危うい。

上坂さんは、先の本の中でこうも書いている。

〈国中が一丸となって突撃していた時代の一種の危険をはらんだ快感が、戦争という二文字の裏側にある〉

「勇ましいラッパ」を吹き鳴らすのも、それに喝采の声で応えるのにも、「快感」がありそうだ。この「快感」の先にあるのだろうか。

靖国神社の後、私は千鳥ヶ淵戦没者墓苑に向かった。ここには、身元が分からなかったり、引き取り手がない戦没者 の遺骨が納められている。その数、35万8253柱(昨年12年26日現在)。ふるさとに戻ることができなかった軍人・軍属たちだ。さらに、海外での戦没 者約240万人のうちの半数近くにあたる113万人の遺骨が、未だ日本に帰ることができないでいる、という。ちなみに、現在の新潟県の総人口は237万余 人、宮崎県が113万余人。海外戦没者と未帰還者の多さに、あらためて愕然とする。

こうした多くの犠牲があったことを忘れまい。そして、「快感」の誘惑には、精一杯抗いたい。勇ましいラッパに心を躍らせるのではなく、正確な知識と情報を得て冷静に考える努力をしたい。理性が本当に大切な時代になった、と思う。

 

(1月17日付熊本日日新聞に掲載された拙稿に大幅加筆しました)

千鳥ヶ淵戦没者墓苑千鳥ヶ淵戦没者墓苑
  
江川 紹子  

ジャーナリスト

神奈川新聞記者を経てフリーランス。司法、政治、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々です。


中国、日本と軍事衝突望まず 指導部認識、米介入阻止も

2014年01月19日 | 国際

 沖縄県・尖閣諸島。(手前から)南小島、北小島、魚釣島=2013年9月

写真

 【北京共同】中国共産党の習近平総書記ら最高指導部が、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本との対立に関し、日本との軍事衝突を望まず、米国の介入を阻止するとの基本的認識で一致していたことが18日、指導部に近い関係筋の話で分かった。

 基本認識は昨年12月末までに最高指導部の共産党政治局常務委員会で意思統一、安倍晋三首相の靖国神社参拝後も維持されている。

 習指導部は昨年10月、中国周辺約30カ国の大使を北京に集め、「周辺外交工作座談会」を開催。この座談会を踏まえ、最高指導部内で「中国は日本と戦う気はない。日本に戦う勇気はない。米国には介入させない」との認識で一致した。


10代も訴えたい 26日 渋谷・原宿 U-20デモ計画

2014年01月19日 | 政治

10代も訴えたい 26日 渋谷・原宿 U-20デモ計画  

2014年1月19日 朝刊

 理不尽な政治に十代も黙っていられない-。毎週金曜日に国会周辺で脱原発を訴える抗議活動の場で知り合った若者たちが、自らデモを企画している。 昨年十二月に成立した特定秘密保護法の問題点などを多くの同世代と共有しようと、若者でにぎわう渋谷と原宿両駅周辺で二十六日にシュプレヒコールをあげ る。 (上條憲也)

 十代主催のデモは、名付けて「秘密はいやだ! U-20(アンダー・トゥウェンティ)デモ」。都内の大学生や高校生ら男女六人が呼び掛けている。

 「まだ選挙権のない私たちだって言いたいことがある。未成年は政治に意見を(投票で)直接反映させることはできないけど、声をあげていきたい」

 代表を務める私立大一年の長島可純(かずみ)さん(19)=練馬区=はそう意気込む。長島さんは昨年から国会正門前近くのファミリーエリアと呼ばれる抗議活動に参加。集まった多くの老若男女を前に、毎週のように登壇して堂々と思いを語り、声援に包まれている。

 六人はファミリーエリアとツイッターを介して知り合った。都内の私立高二年の柴野風花(ふうか)さん(17)=武蔵野市=は以前からツイッターで政治や社会問題をつぶやいていた。抗議活動に参加していた柴野さんに昨夏、長島さんから話し掛け、意気投合したという。

 デモを決意したきっかけは昨年十二月の特定秘密保護法の成立。懸念する国民の声が無視されたと感じた。さらに安倍晋三首相がその翌日に「嵐が過ぎ去った感じがした」と語ったと知り「だったらもっと大きな嵐を起こそう」と決意した。

 二十六日は午後一時に代々木公園のケヤキ並木に集合し、午後一時半出発。渋谷、原宿両駅の周辺を歩く予定。同世代の参加を呼び掛けるが、年齢は問わない。長島さんは「私たちがデモをやることで、いずれ選挙権を持つ世代にも関心を持ってもらいやすいと思う」と期待する。

 
 

細川氏、安倍政権への懸念強調 都知事選で政見

2014年01月19日 | 政治

 東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に立候補する細川護熙元首相(76)は18日、原発再稼働などを進める安倍政権への懸念を強調すると ともに、都政の継続性に配慮を示すことを柱とした「政見」をまとめた。「東京が日本を変える」をキャッチフレーズに掲げる。原発の再稼働を認めないなど脱 原発を柱とする5項目の公約と併せ、22日の記者会見で発表する。

 細川氏の政見は、安倍政権が進める原発・エネルギー政策に加え、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加や集団的自衛権の行使容認、特定秘密保護法制定を批判。中韓両国との関係悪化も非難する。「都市間外交」の積極展開も打ち出す。

(共同)

中国:国産空母建造を初確認

2014年01月19日 | 国際 中国

毎日新聞 2014年01月19日 00時11分(最終更新 01月19日 01時10分)

ウクライナから購入した中国海軍の空母「遼寧」=新華社・共同  
ウクライナから購入した中国  海軍の空母「遼寧」=新華社・共同

 中国  系香港紙、大公報(電子版)によると、中国  遼寧省のトップ、王ミン共産党委員会書記は18日、中国初の国産空母を現在、同省大連市で建造中であることを明らかにした。同日開かれた同省人民代表大会(議会)の会合で明らかにした。中国当局者が、国産空母建造について公式の場で確認したのは初めてとみられる。

 国産空母をめぐっては、上海でも建造計画を本格化させているとみられるが、当局は確認していない。当局が建造を確認した大連での完成が先になる可能性がある。

 王氏は、国産空母建造の工期について「6年」との見通しを表明。(共同)