朝日朝刊連載 沢木耕太郎『春に散る』より、居酒屋『しおり』を訪ねて。

こんにちは。ナカジマブラシの中島謙一でございます。


中田春彌氏の挿絵から、主人公の広岡と『しおり』の女将

連載小説『春に散る』のなかで、主人公の広岡は日ノ出町２丁目あたりにある星の部屋を後にして、大岡川沿いを、京急黄金町駅と反対方向に向かいます。

そして大通りを渡り、ネオン街の舗道を歩き、『しおり』という小料理屋に入ります。昔、横浜港でバイトをした後、バイト先の社長にこの辺りで飲ませてもらった、とあるのできっとこの大通りは長者町の通りで、ネオン街は野毛なのでしょう。

というわけで、野毛に『しおり』というお店があるか検索したところ、宮川町２丁目にあったんですよ。但し、漢字で『栞』。


宮川町２丁目の『栞』さん

和服の女将がカウンターにいるかなと、仕事のついでに偵察をしてまいりましたら、こちらは焼き鳥系の立ち飲み居酒屋さんでした。ホットペッパーグルメの画像では、和服の女将はいらっしゃいませんですなぁ。

『栞』さんの店内。出典：ホットペッパーグルメ

いまどき、和服の女将がカウンターに一人いらっしゃるなんてぇ小料理屋は、残念ながらＴＶ番組はぐれ刑事純情派で真野あずささんがやってらっしゃる高級居酒屋くらいじゃないんですか？ナカジマブラシHP