今日は温泉小屋から尾瀬沼を巡って大清水に下りる16kmの長丁場。
大江湿原のニッコウキスゲを期待したがマルで惨めな姿。尾瀬沼は4回目だがこんな惨めなニッコウキスゲは初めて。VCの係員によると今年は10日ほど早かったそうだが花付きも情けない姿だったとか。異常気象が自然界にも大きく影響しているようだ。
温泉小屋6:55→見晴7:25/35→沼尻9:15/35→尾瀬沼VC(昼食)10:25/11:45→三平下12:05→三平峠12:25→一ノ瀬13:30→大清水14:30
6時半から朝食。山小屋の朝はこんなもの…。
出発前に温泉小屋前で。
30分ほどで見晴に着く。見晴には山小屋が6件あって、別名尾瀬銀座とも~?次回はここに泊まるだろう。
ウバユリ。
見晴から尾瀬ヶ原を後にして尾瀬沼に向かう。先ずは木道。
左に行くと燧ケ岳の見晴新道。ここから上がったことがないので歩いてみたい。今年中に行けるかな?
石ゴロの道に変わった。見晴から尾瀬沼は250mの登り。
木道と、
石ゴロの道を繰り返す。
西部劇ギャングスタイルのめんごチャペさん。登山用品店で売っているそうだが、この姿はチャペさん以外で見たことがない。
途中の白砂峠を見落としたまま白砂田代に出てしまった。前回も白砂峠を知らずに通り過ぎてしまったが…?ここまで来ると沼尻は近い。
食虫植物のモウセンゴケ。栄養のない場所で育つという。栄養は昆虫です。
見晴から1時間40分間休まずに歩いて沼尻の休憩所に着いた。3年前は通った前日に漏電火災で焼失し、現場検証が行われていた。3年ぶりに再建され、今日で開店10日目だと小屋番が話してくれた。
太陽光発電の電力で動いているという自販機。蓄電池は電気事故が怖いため使わないという。太陽が出てから冷えるまで3時間掛るそうだ。沼尻は地上より15度以上気温が低いそうで半袖では過ごせないという。確かに風が通る場所で涼しい。
何となく沼尻の水面の藻が目立つ。栄養過多かな?
沼尻平。尾瀬沼北岸は湿原が続いていて南岸より景色が良い。
ここを左に行くと昨年登った長英新道。
鹿除けのネットを通る。大江湿原をぐるっと鹿除けネットで囲んだためニッコウキスゲが復活してきたという。
大江湿原に出て、有名な三本カラマツ。いつもならニッコウキスゲで黄色く染まっているのだが!?
キスゲはチラホラ。マルで惨めな姿のキスゲでした。
湿原の看板前で。尾瀬沼は大清水から3時間近くかかるため日帰りはムリ。中々来られない所と、1時間半近い自由行動の休憩を取った。爽やかな風が吹き抜け、尾瀬の夏を満喫。
尾瀬沼ヒュッテにランチを食べに行ったら、ここはランチはないという。
オニユリ。
オトギリソウ。花の中の長いヒゲがユニーク。
カラマツソウ。この花も多かった。
色鮮やかなアザミ。「春は菜の花 秋には桔梗 そして あたしは いつも夜咲くアザミ~」…好きな中島みゆきの歌です。
見事なシシウドの群落。
ギボシよりサワギキョウの感じだが…?少し早いかな。
ヤナギラン。
ツリガネニンジン。キスゲはダメだったが、結構色々な花が咲いている。
尾瀬を守った長蔵小屋三代の墓
平野長蔵
初代主人。19歳の時尾瀬を開拓、燧ケ岳の登山道を開く。
「尾瀬沼ダム化計画」の反対を訴願し、天然記念物、国立公園、禁漁区などにして阻止線と各地を奔走。長蔵の訴えにより、自然保護がはじめて社会問題となった。
平野長英
登山ブームの中、現在の小屋の礎を築くそのかたわら、自然保護運動に尽力した。長英新道に名を残す。
父・長蔵の厳しさとは対局の静かな人柄で、歌人としての一面もあった。
平野長靖
京都大学文学部を卒業後、北海道新聞社勤務を経て小屋3代となる。
尾瀬の自然保護運動の最中、36才の若さで遭難死した。三平峠近くまで来ていたブルドーザーを尾瀬を壊すとストップさせた。
三平下に向かう途中の湿原。尾瀬沼のミズバショウや草紅葉も見事。
三平下の尾瀬沼山荘。ここで尾瀬沼にお別れです…!
100mほど登って三平峠。
三平峠から350mほど下って一ノ瀬に。昨年ここを登ってきた時、すれ違った多くのハイカーの激励を受けた場所。昔は楽に登ったのに…!
一ノ瀬休憩所。ここから大清水まで乗合タクシーが出ているが、3年前に整備された旧道(会津沼田街道)を歩く。
旧道は約3kmで歩くと60分。
大清水で旧道と車が通る林道が合流。
大清水の売店。乗合タクシーがフル回転している。一ノ瀬から歩かずに、乗合タクシーに乗るハイカーが殆どのようだ。
大清水から15時10分の高速バスに乗り、関越道川越的場で18時に降りた。そこからJR川越線的場駅まで徒歩15分。19時過ぎに自宅に帰ったが高速バスも便利だね。
アルコのメンバーに尾瀬を紹介したいと尾瀬の三大季節であるミズバショウ、草紅葉、ニッコウキスゲを取り上げた。これで尾瀬シリーズの予定は完了だが、三条ノ滝を見逃したのが心残りになっている。
尾瀬はいつ行っても何度行ってもよい所だと思う。次は見晴新道から燧が狙いだが~?
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