goo blog サービス終了のお知らせ 

さまよいOKEIの気ままなブログ!!

ハイキング、ウォーキング、お散歩や趣味に

潮風トレイル(野田玉川鉱山からえぼし荘)

2022-11-24 | トレイル

みちのく潮風トレイルに3回目の挑戦。今年4月に浄土ヶ浜から田老、6月に蕪島から種差海岸。今回も岩手の野田村、譜代村、田野畑村を計画した。今日は八戸駅から高速バスで久慈に出て、久慈から三陸鉄道で野田玉川駅に。そこから野田玉川鉱山跡(マリンローズパーク)を見学して国民宿舎えぼし荘まで歩く。

野田村の北が久慈市で南が譜代村、田野畑村。その南に昭島市の姉妹都市の岩泉町。その南に宮古市。

7.2㎞、5時間45分、249/202mの散歩でした。

大宮7時57分の新幹線に乗り三鉄野田玉川駅に12時30分に着いた。この駅で降りた人間はサンコウさんと二人だけ。

野田玉川駅は何もない。雨の予報で昨日タクシーをと聞いたがタクシーは久慈駅しかないといわれて歩きを覚悟。流石に久慈から遠い。

傘をさすほどでなく助かった。ダラダラした登り。

駅から30分ほどで野田玉川鉱山に到着。別名マリンローズパークという。

左が葡萄酒工場、右が宝石展示と鉱山の入場券販売所。

入場料700円で鉱山に入る。

野田玉川鉱山はマンガン鉱の鉱山で月産3,4千トン産出したという。ハワイ沖で生成されたマンガン団鉱が太平洋プレートに乗り日本に運ばれ、地下に潜り、マグマの影響で変質し隆起したそうだ。今でも太平洋の海底にはマンガンが沢山転がっている。

非常にきれいな鉱山でヘルメット不要。別子銅山、菱刈金山、神岡鉛亜鉛鉱山、佐渡金山、釜石鉄鉱山の坑道を歩いたことがあるが、こんなきれいな鉱山は釜石鉱山に匹敵する。

展示してあったバッテリー機関車と鉱車。実にコンパクト。

鉱車に鉱石を乗せるローダー。この鉱山は1986年まで操業していたという。国内鉱山としては自由化に負けず長く稼働していた。

主婦が鉱石を手選で分ける。一目で鉱石の含有量を見分けるプロ。

マンガン含有量が多い順にテツマン、キミマン、テフロ、バラ(薔薇輝石)の4種類に分けたという。

マンガン鉱の用途は主に鉄の特殊鋼に使われる。平均品位が33%とはビックリ。金山の平均品位は5g/トン(0.0005%)

これは坑内作業の風景。鉱脈を探す人、坑木で支柱を作る人、風の流れを作る人、鉱内排水を行う人、坑内には色々な作業がある。

削岩機で発破用の穴をあけ、ダイナマイトを詰め爆破する。昔はマスクを使用せずに塵肺になる人が多かった。

立派な立て坑があった。シュリンケージ採掘とは下から上に採掘する方法。鉱石を下に落とし、その上に乗って上を採掘して行く。

この鉱山は10数層の横坑道に分かれていて総延長は28㎞。見学用の坑道は1㎞以上ありそう。坑道模型を見て鉱脈を想像するのは難しい。

薔薇輝石(ロードナイト)とはマンガン鉱床で産出し、宝飾品に加工される石。

ネットから拝借。海の見える鉱山で採掘されたバラ輝石なのでマリンローズと名付けたという。

山にトンネルを掘ると潰そうという力が働く。この盤圧で山ハネが起こりトンネルが崩壊する。これを防止するのが立派な丸太の抗木。ここはしっかりした岩盤だが断層地帯で使われたという。

鉱山の中は地下博物館になっている。鉱石などが並んでいた。

立派な菊花石です。

大きなアンモナイト。

水晶は余り価値がなさそう。

ルビー原石

エメラルド原石

1時間半かけてジックリ鉱山見学をしてきました。久しぶりに素晴らしい鉱山を見させていただき感謝です。事務所のわきはマリンローズ(ロードナイト)を使った宝飾品の展示室。地球の活動の凄さが実感できる鉱山でした。

野田玉川駅に戻り国民宿舎えぼし荘に向かう。現在15時、えぼし荘までまだ7㎞。宿に頼めば迎えに来てくれるが歩くことにした。

今日の海はかなり荒れている。

この辺りはみちのく潮風トレイルの標識が少ない。やっと出てきて安心。

西行屋敷の碑。ここまで西行が来たのでしょうか?…平安時代から隣の十府が浦は有名だったというから来たのかも~?…芭蕉は来ていない。

国道45号に出る。国道45号は仙台から八戸の三陸海岸沿いを走るが、今ではより内陸部を走る三陸復興道路に道を譲っているようだ。復興道路は高速道路かな?

潮風トレイルのコースは山に入っていくが薄暗くなり老人には危険。ショートカットして国道をトボトボと歩く。

16時25分にどうにか国民宿舎えぼし荘に到着して一安心。

ワラサ、キンメダイ、ホタテの釜めし、周利貝の椀。ヒラメの刺身が旨かった。今日は野田玉川鉱山をジックリ見られて満足。鉱山はよいものだね~!…男のロマンを感じます。

コメント    この記事についてブログを書く
« 昭和記念公園ライトアップ(22... | トップ | 潮風トレイル(えぼし荘から... »

コメントを投稿