前に国立劇場で文楽を初めて見たが自分には近寄り難いものと感じた。人気の歌舞伎も派手さは感じるがイマイチ興味が湧かない。
我慢して見れば良いのかもしれないが、何となくストーリーやリズム感がしっくりこない。
そんな訳でこの映画も見る気がなかったが、午前十時の映画祭が来年で終了すると聞き、このような映画も二度と見られなくなると思って見に行って来た。
1954年の作品で40歳台の長谷川一夫はムリだったが、若い時の香川京子はやはり美人だね~!…おふくろは大川橋蔵ファンだったことを思い出しました。命を懸けた悲恋物語で、このようなストーリーは日本人にとって堪らない人気があったのだろうと感じた映画だった。
近松門左衛門作の人形浄瑠璃『大経師昔暦』を川口松太郎が劇化し、それをもととして溝口健二が監督。出演者は長谷川一夫、香川京子、南田洋子、進藤英太郎など。
京烏丸四条の大経師内匠は、宮中の経巻表装を職とし、町人ながら名字帯刀も許され、御所の役人と同じ格式を持っていた。毎年の暦の刊行権を持ちその収入も大きかった。
当代の以春はその格式財力を鼻にかけて傲岸不遜の振舞が多かった。その二度目の若い妻おさんは、外見は幸福そうだったが何とか物足らぬ気持で日を送っていた。
おさんの兄道喜は借金の利子の支払いに困って、遂にその始末をおさんに泣きついた。金銭にきびしい以春に冷く断わられ、止むなくおさんは手代茂兵衛に相談した。彼の目当ては内証で主人の印判を用い、取引先から暫く借りておこうというのであった。だがそれが主手代の助右衛門に見つかった。彼はいさぎよく以春にわびたが、おさんのことは口に出さないため以春に追及された。ところがかねがね茂兵衛に思いを寄せていた女中のお玉が罪を買って出た。
だが以前からお玉を口説いていた以春の怒りは倍加して、茂兵衛を空屋に檻禁した。お玉はおさんに以春が夜になると寝所へ通ってくることを打明けた。憤慨したおさんは、その夜お玉と寝所をとりかえて寝た。ところが意外にもその夜その部屋にやって来たのは茂兵衛であった。彼はお玉へ一言礼を云いにきたのだが、思いも寄らずそこにおさんを見出し、而も運悪く助右衛門に見つけられて不義よ密通よと騒がれた。
遂に二人はそこを逃げ出した。琵琶湖畔で茂兵衛はおさんに激しい思慕を打明けここに二人は強く結ばれ、以後役人の手を逃れつつも愛情を深めて行った。以春は大経師の家を傷つけることを恐れて懸命におさんを探し求めた。だがおさんにはもう彼の家へ戻る気持はなかった。大経師の家は、こうして不義者を出したかどで取りつぶしになった。だが一方、罪に問われて刑場へと連れられるおさんと茂兵衛、しかしその表情の何と幸福そうなこと--。...
今の世の中だったら色々な手があったのにと~!
最近パソコンが不調。動作がおかしいのでパソコンショップで診断してもらったが、異常がないとのこと。結局老化現象という判断。
若返りの薬はないのかと聞いたが、長年のゴミが溜まっていてムリとのこと。パソコンも人間と同じだね~!
何時壊れるか…心配しながら使っています。
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