サンコウさんと直前打ち合わせを行ったとき、6日間の内、今日のコースが最大の問題になった。昨年パスした鷲羽岳経由で黒部五郎まで歩くとCTが7時間半。1.5倍してトータル11時間半を予想すると、黒部五郎小屋は17時を過ぎてしまう。3000m級の山で累積標高1000mを登ることが出来るか、途中でダウンすることも考えられる。
鷲羽を諦め、岩苔乗越から昨年歩いた源流コースで三俣山荘に出て、黒部五郎に向うか、それでもダメなら昨年のように三俣に泊まり、双六から新穂高に下りるか、チェックポイントのタイム作成をサンコウさんにお願いした。妙高山が大きなトラウマになっている。
結果的には鷲羽を登り、三俣蓮華の巻道を通って黒部五郎小屋に辿り着いたが、三俣山荘から黒部五郎小屋までの道が小さなアップダウンでキツく、ヘトヘトになって山小屋に着いた。若い人が羨ましい~!
高天原山荘5:05→水晶池6:15/30→岩苔乗越9:20/35→ワリモ岳10:30→鷲羽岳(昼食)11:30/55→三俣山荘13:15/30→分岐15:25→黒部五郎小屋17:00
標高:高天原山荘2125、水晶池2320、岩苔乗越2730、ワリモ岳2882、鷲羽岳2924、三俣山荘2545、分岐2667、黒部五郎小屋2345
ヤマレコ:CT450分、9.6km、1035/816m
今日は行程が長いので朝食をパスして5時に小屋を出た。昨日見えなかった小屋前の水晶岳が幻想的。
朝霧でしょうか~?…ここも幻想的な風景。
ここを左に岩苔乗越に向かう。真直ぐ行くと昨日の高天原峠。
今日も苦手なガレバ歩きかな~?
1時間ほど歩いて水晶池分岐に出る。10分程で水晶池というので立ち寄ることにした。
水晶岳が水晶池の…
波一つない湖面に映る…見事な逆さ水晶です。
分岐に戻り沢沿いを登り続ける。
遠くに見えるのは岩苔乗越でしょうか?
何度か渡渉を繰り返す。流石源流で水量は少ない。
振り返ると薬師岳がどど~んと見える。
小屋を出て3時間半。ソロソロ岩苔乗越に近付いたかな?
ウメバチソウが咲き誇っていた。この辺りは8月初めには見事なお花畑になるようだ。
最後のキツイ登りだが雲ノ平から高天原の道より遥かに歩き易い。背景は堂々とした薬師岳。
ここが岩苔乗越、右から登って来た。正面は祖父岳で雲ノ平に。左は昨年歩いた源流コース。黒部の源流はここから始まる。9時半で高天原から水晶池の時間を入れるとほぼCT並みで歩いて来た。鷲羽に向かうことにした。
乗越から30分ほど登ってワレモ北分岐。昨年は左に水晶岳に向かったが、今年は右に鷲羽岳に向かう。
昨年歩いた水晶岳の道を眺めるが、思い出深い。右は野口五郎岳。
右端に槍ヶ岳が見えた。北アルプスで槍ヶ岳を見ると何故かホッとした気持ちになる。登れなかったな~ア!
目の前はワリモ岳。
ここがワリモ岳山頂標識。
鷲羽岳に向かう。一度下りてから急登かな?
ここから登り出すが、何となく登りが足に堪えるようになる。
乗越から2時間掛って鷲羽岳に着いた。CTは70分なのに、3000m級の登りは矢張り息が続かず、辛い。
山頂から槍ヶ岳の下に鷲羽池が見えた。赤い硫黄尾根もマッチして最高な景色が眺められた。
昼食後、鞍部の三俣山荘に向けて下山する。対面は三俣蓮華岳。黒部五郎に向かう巻道もハッキリ見えるが、上の雪渓を渡るようだ。かなり登る感じ。
鷲羽の下りはガレバの急坂。よく滑る。ここの登りは辛いね~!
1時間半ほど掛って下山したが、ガレバの下りは実に苦手。今13時半で黒部五郎小屋までCT2時間なら16時前後に着きそう。予定通り黒部五郎に向かうことにした。
山荘のスタッフに聞いたら、一般の人なら三俣蓮華岳はCT40分でなく1時間半。黒部五郎の巻道は2時間でなく3時間といわれた。慌てて巻道を選んで出発。
眼下が岩苔乗越から黒部源流の流れ。右は手前から鷲羽、ワレモ、遠くに水晶。黒部川は祖父岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳の水を集めてスタートする。
鷲羽岳は三俣山荘から眺めると確かに鷲の姿に似てカッコ良い。でもやはりキツイ山だった。
ガレバが続く。巻道と行ってもダラダラの登りが続く。巻道らしくない。
雪渓を渡る。もうソロソロ初雪が降りそうな季節だが?
雄大な景色だが登ったり下ったり。かなり足が辛くなる。
沢沿いを歩く。この水も黒部川源流の一部になる。
三俣蓮華の尾根に向かって登る。尾根とぶつかる所が巻道の分岐。あの尾根筋かな?
15時半にやっと分岐に着いた。CT1時間の所2時間掛った。小屋まであと1時間だが17時まで着くか不安になってきた。
あれが黒部五郎岳かな。小屋までどのくらいかかるのかな?…少し不安。
山小屋が見えてホッとした。今16時20分で20分位で着くと思ったが甘かった。
苦手なガレバの急坂が小屋まで続きく。一歩一歩ユックリと下りる。
小屋の裏から出て来たが思いの外立派な山小屋。丁度17時に到着。今日は12時間歩いたことになる。よく歩いた。
こちらが正面。北アルプスの最深部にある山小屋だが、予想以上のハイカーが泊まっていた。今日も食欲がなく、結局別注文でラーメンを頼んだが、本格的な中華そばで美味かった。山小屋のラーメンはカップラーメンを覚悟していたのだが…!
今日の行程はキツカッタ。特に最後の三俣山荘から黒部五郎小屋はアップダウンが足に来た。このコースは60歳台までで歩くコースと思った。明日も辛いコースだが、ここまで来たら歩く以外にない。どうなることやら?
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