(内容)
顔も知らない父親に、事故死した幼い娘に、片思いしていたあの人に、もしも会えるなら。一生に一度だけの死者との再会を叶える使者「ツナグ」。長年に亘って務めを果たした最愛の祖母から歩美は使者としての役目を引き継いだ。7年経ち、会社員として働きながら依頼を受ける彼の元に、亡き人との面会を望む人々が訪れる。依頼者たちは、誰にも言えぬ想いを胸に秘めていてー。
顔も知らない父親に、事故死した幼い娘に、片思いしていたあの人に、もしも会えるなら。一生に一度だけの死者との再会を叶える使者「ツナグ」。長年に亘って務めを果たした最愛の祖母から歩美は使者としての役目を引き継いだ。7年経ち、会社員として働きながら依頼を受ける彼の元に、亡き人との面会を望む人々が訪れる。依頼者たちは、誰にも言えぬ想いを胸に秘めていてー。
久しぶりの辻村深月作品は新刊。
前作の「ツナグ」は小説は読んでいなくて映画で見たので大体のストーリーは頭の中に入っていた。
ストーリーとしてはありがちでわかりやすいが、心理描写や美しい情景が様々散りばめられていてかなり引き込まれて面白い。
自分だったら誰に会いたいかを知らない間に考えてしまう。
使者としてではなく歩美が男として成長する姿が描かれている表題作の「想い人の心得」がお気に入り。
本作品も映像化されるのかな?
映画化されたらまた観てみたい。
また、前作「ツナグ」も一度読んでみようと思う。
★★★★☆
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