Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

夏空白花

2018-09-14 08:43:34 | 読書
(内容)
1945年夏、敗戦翌日。誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。
全てが無くなった今こそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。ボールもない、球場もない。
それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。
己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。
「会社と自分の生き残りのため」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、「高校野球」に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった…。


須賀しのぶ作品もこの一冊で7作品目。

一番最初に読んだ「また、桜の国で」以外は全て野球関係の小説。

今回も野球関係で、戦後「夏の高校野球」を復活させるために尽力した大阪朝日新聞記者が主人公である。

沢村栄治、景浦將、嶋清一など戦死した野球で名を馳せた人物が実名で登場したり、「高校野球の父」と言われた佐伯達夫も登場する。

どこまでが実話でどこからが小説なのかわからないが、全体的に読みやすくのめり込むことが出来た。

今年、100回大会を迎えた夏の高校野球。

先人達が作った歴史を守りつつ、新たな時代に向けて創造していかなければならない。

個人的に大好きな高校野球、今、観戦することが出来ることに感謝したいと思うことが出来た一冊。



★★★★☆

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