三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

青年のための読書クラブ <桜庭 一樹>

2011-08-28 23:07:18 | 日記

 うひょひょひょ~、これイイ!

 ノーブル、優雅、倒錯的。

 乙女小説ではないですか!

 名門女学校で、登場するのは浮世離れした乙女ばかり、しかもほぼ全員の一人称が 『ぼく』 ときたもんだ。

 萌え対象として一部で人気の、いわゆる 『ボクっ娘』 とは一線を画した 『ぼく』 ですよ。

 あんな軽薄なものではなく。(偏見)

 オンナでもオトコでもない、あるほんの一時期の少女が自分を表す呼称としての 『ぼく』 。

 ぐはー、エエのぉ。

 

 5章からなっているのですが、読み進めるほどにヨイですよ。

 各章とも、『読書クラブ誌』 に綴られた裏の学園史、という体裁を取られているのもイイし。

 文責として、それぞれの珍事(?)を近くで見ていたものが、ペンネームで書いてるんですが。

 そのペンネームも洒落ております。

 

 ずーーーっと、女学園の乙女たちの物語だったのが、5章でOB達のその後が描かれております。

 やはり読書は時間を超えて、人を繋ぐものなのでしょうか。むふふ

 

 

 

 

青年のための読書クラブ (新潮文庫)
桜庭 一樹
新潮社

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