三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった人のお話です。
昭和の企業戦士?
いやいや、本人曰く 『ヤング・ソルジャー』 だからね。
企業戦士なんてのより、もっと懐が深い感じです。
こんな人が上司だったら、こんな人の下で働けたら、いや、こんな人に出会えるだけでも、人生に深みが増しそう。
ステキな方です。
私生活ではちょっと偏屈ぽいけど。(笑)
ところで 『粗にして野』 というのはまぁ分かるんです。
身も蓋もない言い方をすれば、田舎育ちで洗練されてないというか、家柄的な感じとか。
自分の事を 『マンキー』(これって、モンキーの事だったのね)って呼ぶ感じですよ。
肝心なのは 『卑ではない』 の部分だと思うんです、やっぱり。
これが。。。。
自分に当てはめて考えてみた時、日々の生活で、仕事で、様々な選択の場面に於いて。
果たして 『卑ではない』 と胸を張って言えるのか、と。
まぁこれは、自分自身の価値観によるところがあるので、己自信の精進というか、そういうのも必要になってくると思うんですが。
今の自分の価値観に照らしてみても、いや~、卑であるなぁ~、と思う場面もままあるよな。
そう考えると石田氏のこの発言、ますます重みを持って輝くのであります。(誰だよ)
粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 (文春文庫) | |
城山 三郎 | |
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