三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 <城山 三郎>

2010-12-14 13:06:42 | 

 三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった人のお話です。

 昭和の企業戦士?

 いやいや、本人曰く 『ヤング・ソルジャー』 だからね。

 企業戦士なんてのより、もっと懐が深い感じです。

 

 こんな人が上司だったら、こんな人の下で働けたら、いや、こんな人に出会えるだけでも、人生に深みが増しそう。

 ステキな方です。

 私生活ではちょっと偏屈ぽいけど。(笑)

 

 ところで 『粗にして野』 というのはまぁ分かるんです。

 身も蓋もない言い方をすれば、田舎育ちで洗練されてないというか、家柄的な感じとか。

 自分の事を 『マンキー』(これって、モンキーの事だったのね)って呼ぶ感じですよ。

 肝心なのは 『卑ではない』 の部分だと思うんです、やっぱり。

 これが。。。。

 

 自分に当てはめて考えてみた時、日々の生活で、仕事で、様々な選択の場面に於いて。

 果たして 『卑ではない』 と胸を張って言えるのか、と。

 

 まぁこれは、自分自身の価値観によるところがあるので、己自信の精進というか、そういうのも必要になってくると思うんですが。

 

 今の自分の価値観に照らしてみても、いや~、卑であるなぁ~、と思う場面もままあるよな。

 

 

 そう考えると石田氏のこの発言、ますます重みを持って輝くのであります。(誰だよ)

 

 

粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 (文春文庫)
城山 三郎
文藝春秋

 

 



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