僕は長い昼と長い夜を過ごす (ハヤカワ文庫JA) | |
小路 幸也 | |
早川書房 |
久々にハマる本と出会えた。嬉
小路さんなので、文章の柔らかさと温かさは大丈夫だろうと思ってたら、外れませんでした。
なんか不穏だしミステリーなのに、みんな優しいの。
あんまりハラハラしなかったのは、ナタネ氏の安心感がデカすぎるんでしょうな、やはり。
以下、ネタバレあり!!!!!!!
50時間起き続けて、20時間眠り続けるっていうのは、どんな感覚なんだろう。
さすがに普通にサラリーマンはできないよな。
雇ってもらえなさそう。
それだけできっと孤独だろうなぁ。
生きていくの大変かも。
まぁでもずーっとそうやって生きてきたなら、メイジみたいに飄々となんてことないって感じで生きていけるのか。。。
ところで結局お父ちゃんを殺した犯人は分からず仕舞いって事なのね?
メイジが昔見た怖い夢が現実だったなら、もしかするとメイジが殺したのかもしれないし。
森田製作所の3人のうち、誰かが殺したのかもしれないし。
もしかすると本当に強盗なのかもしれないし。
それはメイジ達がそれぞれ抱えたまま、生きていくって事なのかしら。
それとも読み込めば、誰が殺したか分かるのかなぁ。。。。
でもそこの謎解きは、この物語において重要じゃないんだと思う。うん
ナタネ氏とメイジの繋がりがああだったとは。。。
たったアイスキャンデー一口だったけど、ナタネ氏にとってはそこから人生が変わったんだよねぇ。
命をかけて守ろうって思うくらいに。
刺されたナタネ氏の語りには、思わずホロリとしてしまいました。
イイなー、ナタネ氏みたいな人どっかにいないかなー。
リローとして関係が続いてるのもイイ。むふふ
バンさんはメイジを裏切ってなくて、良かった。
なんか出番少ないけど、イイヒトであってほしかったのよねー。
安藤君も、イイ奴だったし。
きっと彼らは大ヒットゲームを作って、森田製作所も立ち直って、未来は明るいよね。
そう思います。
あー楽しい話だった。