三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

海辺のカフカ 上・下 <村上 春樹>

2010-03-01 11:50:49 | 
 再読。
 ナカタさんが誰かの腰骨を治すとこしか覚えてなかったもんで。

 それにしても、相変わらず暗いしキモチワルイなぁ(笑)
 ジョニー・ウォーカーとナカタさんのくだりなんて、サイアクだよ。
 まさか春樹さんが猫の魂を集めていたわけではあるまいが、よくもまぁあんなに生々しく描けるもんだ。

 ホシノちゃんが良かったね。
 明るくて、優しくて。
 田村カフカ君だけでは、暗くていけない。
 ホシノちゃんとナカタさんの絡みは、すごく微笑ましくてホッとしました。

 結局、ずっと変な春樹ワールドで、「で、何が言いたかったの?」とか言われると困るんですが。
 ワタシの周りで、春樹好きと受け付けない人とに別れるのは、この辺りの感じのせいなんだろうな。
 その点私は、結論やメッセージが明確であろうとなかろうと、その世界に浸れるか否かが、その本が好きかどうかの分かれ目なんだな。
 と改めて思いました。
 そしてそういう意味においては、春樹さんはやはり秀逸なのです。むふふ



海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社

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