三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

訪問者 <恩田 陸>

2009-11-16 13:29:14 | 
 恩田さんらしい、ステキなミステリでした。



 ネタバレあり!!












 限られた空間、限られた登場人物、ある区切られた時間での出来事。
 昔語り、次々に展開される推理、合間に挟まれる食事。
 登場人物たちは、よく語り、よく食べる。
 そして本当のところはどうだったのか、疑いの余地の残るラスト。

 ちょっと今回は、ラスト唐突な気がしないでもなかったですがね。
 なにせ死体が1個、増えたわけですから。
 
 それに、サチさんの死因も、本当に有毒ガスなのかい?
 おぉ、それに昌彦の実父も、本当にカレなのかしら?
 
 まぁこの消化不良感も、恩田作品ならでは・・・なのかしらん。

 舞台を意識してるんでしょうな。
 各章も確か「第×幕」ってなってたような。。。

 空気感があるお話で、ミステリではなくそこを楽しむなら、極上の一冊でございます。



訪問者
恩田 陸
祥伝社

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夕子ちゃんの近道 <長嶋 有>

2009-11-16 12:41:48 | 
 長嶋さんらしい、ゆったりしたお話でした。
 
 なんかこの人の話、落ち着くんですよねぇ。
 焦ったりガツガツしなくても、「ま、いっか」と思えるっていうか。

 ああいう人たちや、ああいう人生があっても、ちっとも悪くないじゃないか。

 フラココ屋、ホントにあればいいのにな。。。。
 


夕子ちゃんの近道 (講談社文庫)
長嶋 有
講談社

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