三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

東京奇譚集 <村上 春樹>

2007-12-07 09:49:32 | 
 やっと文庫化されましたな。
 っていうんで、購入。

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)
村上 春樹
新潮社

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 なんというか、とてもバランスの良い小説ですな。
 優しさ、哀しさ、クール、奇妙、現実性、春樹色。
 それら全てが過不足なく、絶妙に丁度良いバランスで散りばめられている感じ。
 今の私には、とても心地よい1冊でした。

 それにしても、冒頭わざわざ作者が登場して、ああいう前口上(?)を述べているにもかかわらず、のあの奇妙な話達。
 品川猿なんて、やっぱ絶対ありえないと思うけどー。
 それとも何かを便宜的に具現化したのが、『猿』であり『名前』なのかしらん?

 まさに『奇譚』集、なのでしょう。


 でもそれを言うなら、春樹さんの話っていつでも『奇譚』な気がするけどなー。