にゃんこ徒然草

にゃんこ周りの出来事を綴ります
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はじめてのお山で厳かに

2009年06月13日 | お出かけ
にゃんこは敬虔な仏教徒ではありません。
だけど、今日はすごく感動してしまいました。
にゃんこ家は弘法さんの宗派なので、一生縁がないと思っていたのですが、ひょんなきっかけで、行ってきました、比叡山・延暦寺。

初めて京阪電車の中之島線に乗って、まずは山側から比叡山に向かいました。出町柳から叡山電鉄→ケーブルカー→ロープウェイ→バスと乗り継いでようやく山頂へ到着。
ローカル線は高いですね・・・・財布の小銭が大河の如く流れていきます。でも、なくなると困るので、高くてもいいのです。

本当にお遊び感覚で訪れたので、中にあるお土産屋さんでブラブラしたり、仏像の写真撮ったり、としていました。
最大の目的は、根本中堂(こんぽんちゅうどう、と読みます)の中で1000年絶えることなく燃え続けている、という「火」(不滅の法灯だったかな、名前忘れちゃった・・・・)を見ることでした。

さすが山の中だけあって、お堂とお堂の間の行き来も坂と階段だらけ。根本中堂も長~い階段を降りた先にあります。
外観はなんのことはない、普通のお寺。靴を脱いであがるのですが、本堂までの廊下の壁は丁度学生さんの書道発表会みたいで、びっしりといろいろな言葉が貼られていました。仏書の言葉から「たかいそら」なんてものまで、様々。
小学生でもすごい達筆な人がいたりして、目にするたび我が身を振り返りヘコむにゃんこ。
長い廊下の果てにお堂がありました。いざ入ってみると・・・。
畳のお堂の中で、座っている、いや、へたりこんで(るようににゃんこには見えました)る人の多いこと! 一見、一種の休憩所みたいな感じだけど、雰囲気というか空気が違うんです。すごく静か。和尚さんが観光客に説明する静かな声ですら大きく感じるくらい、静か。
にゃんこもおそるおそる中に入っていきました。
不思議なことに、背中というか、体がゾクゾクします。今までふざけあっていたにゃんこママとも言葉が交わせない、っていうか、言葉が思い浮かばない。

呆然と立ちすくむにゃんこ達に和尚さんが気づいて、「不滅の法灯」はここからご覧になれますよ、どうぞ」と声を掛けてくださいました。
あわてて指し示されたところから、堂内を覗き込むと、ありました。
これが1000年以上燃えている火、単純にそう感じるかと思っていたのですが、さにあらず。
心ならずも涙がポロポロ出てきちゃいました。
なんでこんなに涙が出るのか、にゃんこ自身理解不能、制御不能。
となりのにゃんこママも涙を浮かべていました。なんなんだー!!!
こういう場所に来ても、ありがたみのない罰あたりなもので、5分もたないのに、今回ばかりは随分長い間灯火を見つめ続けてしまいました。

いいものを見てしまいました。
どんな高価なものより、どんな感動的な映画やドラマより、すごい気持ちになりました。
今の何十分の一しかいろんなものがない、便利なものもない時代の、昔の人の心のよりどころだった仏教、その気持ちが少しだけ理解できたような気もします。

ってか、にゃんこって日本人なんだーって改めて痛感し、厳かな気持ちになれた有意義な旅の初日でした。

比叡山延暦寺、心が疲れている人にぜひともお勧めしたい場所です。


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