WWFの活動から、ジュゴンに関することをまとめてみました。
ジュゴンは、海牛類の仲間です。クジラ類に似た胴体と小さな頭を持つ大型草食獣で、「人魚」のモデルになったといわれる哺乳類です。太平洋とインド洋の、アマモ類などの海草が育つ熱帯から亜熱帯の浅い海域に生息しています。ジュゴンは、つがいで行動することはなく、授乳中の母子のみ、群で行動します。単独行動も多く見かけられます。
正確な個体数は分かっていませんが、世界全体で、およそ10万頭が生息していると言われています。最も多いのはオーストラリアで8万頭、他の30を超える国々の沿海に2万頭が生き残っていると推定されています。
沖縄の海は、実は世界中でジュゴン見られる最も北限の場所です。しかし、現在生き残っている個体数は50頭以下といわれ（日本哺乳類学会のレッドデータブックによる）、絶滅寸前となっています。かつて、沖縄の近海にジュゴンは広く分布していましたが、1960年代以降の確認は稀になり、確かな生息は確認されていません。その主要な生息域である名護市辺野古の海では、米軍基地の移設計画が進められており、絶滅が懸念されています。
最も絶滅の危険性が高いとされる絶滅危惧IA類に選定されています。
キュート、かわいいですね。思わず笑みがこぼれます。
動物図鑑より
