若生のり子=誰でもポエットでアーティスト

文字さえ書ければ、ポエット
感覚次第で、何でもアート
日日を豊かに遊び心

静嘉堂文庫の梅 生き物語ー自然は尋常ではない74話

2021-02-17 | PhotosーNoriko Wako
ご近所の静嘉堂文庫の裏庭の梅
6月頃の雨のシーズンをツユ<梅雨>と書くが、それは、ウメの実が熟すのは6月頃だからに由来する。
花は短い枝に咲くため、剪定を強く切り詰めて短い枝が多く出るようにする。「サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカ」という植木職人筋のフレーズがある。
三菱財閥の第2代総帥岩崎弥之助・第4代総帥岩崎小弥太父子の所有した庭園です。大金持ちですから、庭師さんが絶えず管理をしっかりなさっています。故にお手入れは行き届いていますので白、ピンク、赤と見事に蜜で(笑)満開に咲き誇っています。
国分寺崖線に沿った広大な傾斜地の一角を占め、四季折々の木々の景観を楽しんでいます。昔の武蔵野の風情がそのままに残されていて、大都会の住宅地に住んでいることを忘れさせてくれます。お陰様で我が家から徒歩5分くらいの散歩コース内ですから、その恩恵を十二分に満喫しています。
天然の香水何とも言えないかぐわしい香りが漂っています。お日様の当たり具合とか風の通りによって、既に散り始めたのや、やっと蕾が膨らみ始めたのやらで、時間差があって、もう暫くは目も香りも楽しめそうです。

一番目の写真ついては、クローズアップされた手前の木姿に魅せられて撮りました。この不思議な力強さ、1本の木が3本に分かれ、その1本が、また奇妙に分かれているのです。これは庭師の仕業ではなく自然の所業だと思うのです。何故ならバランスが悪いのです。そのことが危なっかしい魅力を感じさせていて、花よりも木姿を黒々とクローズアップしたことが効いています。ありふれた凡庸な梅の写真にならずに済んだと思います。