29 日米関係 -125-
ⅹ 大東亜(太平洋)戦争 1941-1945 -33-
■まとめと考察 ⑷ アジア諸国①:東南アジアとインド 5/n ~タイ王国(まとめ表再掲)~
1 「タイ(王国)」の描き方
※タイは、16世紀以後の「世界植民地化」のなかで、アジアにおいて、日本以外では唯一国家の独立を保った国。
■参考資料
<ウィキペディア:「タイ王国」より>
・「東南アジアに位置する君主制国家。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国、通貨はバーツ、人口6,718万人、首都はバンコク。国土は、インドシナ半島中央部とマレー半島北部を占める。南はマレーシア、東はカンボジア、北はラオス、西はミャンマーと国境を接する。マレー半島北部の西はアンダマン海、東はタイランド湾に面する。」
・「第二次世界大戦 1940年11月23日に南部仏印に侵攻し、タイ・フランス領インドシナ紛争を引き起こし、1941年5月8日に日本の仲介によって東京条約をヴィシー政権と締結して領土を拡大した。太平洋戦争が勃発すると、日本軍はタイへ進駐し(タイ王国進駐)、タイは表面上日本と日泰攻守同盟を結び枢軸国として戦った。タイは東南アジア戦線では日本に積極的に協力しており、現地軍の速やかな進軍を助け、兵站、補給など重要な役割を担当している。一方で駐米大使セーニー・プラーモート、摂政プリーディー・パノムヨンらが「自由タイ運動」などの連合国と協力する勢力も存在し、連合国と連絡を取っていた。こうした二重外交により、1945年、タイは1940年以降に獲得した領地を返還することでイギリスとアメリカとの間で講和することが出来、降伏や占領を免れた。こうした経緯もあって国際連合にも1946年12月16日という早い段階で加盟しており、いわゆる敵国条項の対象ともされていない。」
<ウィキペディア:「太平洋戦争」より>
・「関与した国家・勢力 ※は途中で陣営替えを行った国・勢力
枢軸国側
・戦闘参加国・政府 大日本帝国、タイ王国 (1942-45)、満州国、中華民国南京国民政府(汪兆銘政権)、蒙古自治邦政府、ビルマ国(ビルマ独立義勇軍)
・協力・支援国 ドイツ(遣日潜水艦作戦や柳船など)、ヴィシー政権、フランス領インドシナ政府、イタリア王国(1941-1943、遣日潜水艦作戦など※)
・日本による支援を受けた組織 自由インド仮政府(インド国民軍)、ビルマ防衛軍、郷土防衛義勇軍(インドネシア)、スマトラ義勇軍、ボルネオ義勇軍、ジャワ防衛義勇軍、マレー義勇軍、マレー義勇隊、越南青年先鋒隊(ベトナム)、フィリピン人義勇軍〈マカピリ〉、比島ラウエル大統領付親衛隊、石家荘白系ロシア人義勇軍(中国)、皇協維新軍(中国)、中華民国臨時政府軍、皇協新中華救国民軍、満洲イスラム教徒騎兵団
・連合国側に宣戦布告をしたが太平洋戦争には参加していない国 ビルマ国 (1943-1945)、フィリピン第二共和国 (1943-45)、ベトナム帝国 (1945-)、ラオス王国 (1945-)、カンボジア王国(1945-)、ギリシャ国、クロアチア独立国、ブルガリア (1941-1944※)、スロバキア (1941-1945)、ハンガリー王国 (1941-1944)、ルーマニア王国 (1941-1944)、セルビア救国政府 (1941-1944)、ピンドス公国・マケドニア公国 (1941-1944)、フィンランド共和国 (1941-1944)、ロシア諸民族解放委員会 (1944-1945)」
連合国側
・戦闘参加国 イギリス、アメリカ合衆国、オーストラリア・ニュージーランド連合軍、カナダ、オランダ、中華民国重慶政府、ソビエト連邦(ソ連)(1945)、蒙古人民共和国 (1945)、フランス共和国臨時政府 (1945)
・参戦兵力の多かった統治領 イギリス領インド帝国、イギリス領マラヤ、フィリピン・コモンウェルス
・非国家勢力 中国共産党(八路軍)、大韓民国臨時政府(韓国光復軍)、フクバラハップ(フィリピン共産党の抗日武装組織)、抗日マラヤ人民軍(マレーシア華僑の抗日武装組織)、フォース136(英軍によって訓練されたゲリラ部隊)、東南アジアボランティア軍(華僑武装組織)、ニューギニア族民兵(両陣営の原住民兵として参加)
・連合国であるが、太平洋戦争には参加していない国 南アフリカ連邦、レバノン (1943-45)、エルサルバドル、コスタリカ、ドミニカ(イギリス委任統治領)、ニカラグア、ハイチ、グアテマラ、ホンジュラス、パナマ、キューバ、ノルウェー、リベリア、エジプト王国、シリア(フランス委任統治領)、サウジアラビア、イラク王国、パフラヴィー朝(イラン)、メキシコ (1942-45)、ブラジル (1942-45)、コロンビア (1943-45)、ボリビア (1943-45)、ペルー (1945)、ベネズエラ (1945)、ウルグアイ(1945)、パラグアイ (1945)、エクアドル (1945)、トルコ(1945)、アルゼンチン (1945)、チリ (1945)、ベルギー (1945)
・日本に宣戦布告をしたが、連合国と見なされない国 イタリア王国 (1945)
・戦争の影響を強く受けた中立国 ポルトガル - アジアにおける植民地、マカオおよびポルトガル領ティモールが両軍によって占領された。」
■評価
●タイについて書いている。 → 〇 育鵬社。
●タイについて、まったく書いていない。 → △(✖?) 他7社。
※タイ王国は、大東亜戦争の初期・中期における、貴重な同盟国。かつ、現在も経済的絆がとても深い国。
~次回6/n ビルマ~
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《著者:松永正紀 教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》
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