★進め!!野外探検隊★

身近な自然を見つけるために、カメラを片手に走り回ってます。『むし倶楽部』の参加者募集中。

ししどて学級の自然観察

2009-06-28 | 自然観察会
ししどて学級の自然観察で、講師をしてきました。
…まぁ、知っていることしか教えられないんですけどね。ともかく歩きながら自分の知っていることを教えていくことにしました。

まず見つけたのは八重咲きのドクダミ。
前にも書きましたが、白いものは花弁(花びら)ではなく、花を包む総苞。つまり、花を包んでいた葉です。
その証拠に、緑が少し残った総苞がありました。これを見てみんなで葉であることに納得しました。


次の見つけものは、キカマキリモドキ。
カマキリにそっくりな鎌を持ちますが、まったく違うウスバカゲロウの仲間です。
でも、本家カマキリと同じく他の昆虫をつかまえて食べます。(これは収斂(しゅうれん)進化という現象と考えられているようです)
この鎌で掴まれた子がいて、「痛っ!!」と言っていました。やっぱり強力なんですね。


苔むしたヒノキの木には、ヤケヤスデの一種がいました。このヤスデ、富士山の五合目近辺でも見かけました。
広くこの辺りに分布しているようですね。
(http://blog.goo.ne.jp/nozo_2/e/44e7f4b97bfdfd36154f4500cd4342f6)


ぬかるんだ森の中には、ヒキガエルの子どもが。
かなりちっちゃいですね。
たくさんいました。


富士見が池のモリアオガエルの卵塊は、ふ化が進んでいます。
ちょうどオタマジャクシが落ちている卵塊がありました。

2時間、森の中を歩きながら、いろいろな植物の匂いをかいでみたり、草笛を吹いてみたりしながら丸火の自然を体験してもらいました。
これから1年間、あと4回ほど丸火で集団生活を送る子どもたちが、いろいろなことを見つけて感じてくれることを願っています。

赤渕川の上流部でハコネサンショウウオの調査をしました

2009-06-28 | 自然観察(両生類)
エコクラブの子どもたちと一緒に、石をひっくりかえしながらハコネサンショウウオの幼生を探しました。

ハコネサンショウウオは肺を持たないサンショウウオで、森の土中で産卵をし、大きくなってきた幼生は流れに出てきて水中生活を送るという育ち方をします。
そこで石の下に潜んでいるハコネサンショウウオの幼生を探そうというわけです。

去年を思い出しながら、流れがゆるやかなところの石をひっくりかえして、ようやく見つけました。

これはちょっと大きめの幼生。
背中に黄色っぽい模様が出てきています。もうすぐ成体になる幼生です。
岩の上にある水たまりに、ちょっと入っていてもらい、急いで写真を撮りましたが、暗くてシャッタースピードは遅くなるうえに、ちょこまかよく動くんですね。
やーっと何枚か、まともに写りました。

頭の部分を拡大してみると、えらがまだあることがわかります。
このえらが無くなったら、もう大人ということです。


みんなで採集したハコネサンショウウオを集めてみました。
全部で32匹。若干少なめでした。
それでも、自分は5匹見つけられたのでまあまあの結果でした。
この32匹は、この後川に戻してあげました。無事大きくなってくれるといいんですが。

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川から鳴き声がさかんに聞こえるので

2009-06-26 | 自然観察(鳥)
何の鳥が鳴いているのやらとのぞくと、中州にある岩の上でさかんに鳴く幼鳥が。
これは、えーとなんだったっけ?と考え込んでいると、親鳥らしき影が。


毎度おなじみのハクセキレイでした。
幼鳥はこんな体色なんですね。

親鳥は、さかんに幼鳥の周りを飛んだり飛び跳ねたりしています。
幼鳥の大きさはもう巣立ったであろう大きさ。何をしているのかなと見ていたら


やっぱりエサを与えに来ていたようです。
大きくなっても、まだ親鳥に甘えてエサをもらっているんですね。
この後も、親鳥は何度も運んできていました。

ちょっと心配だったのは、川の中州なので流されやしないかということでした。
まぁ、この大きさまで育っていれば、それなりに飛べるとは思うんですが。

今の時期は巣立ちの時期ですね。
毎年、どこからか巣立ちヒナが拾われてきてしまうことがあります。
どうにかしなきゃ!!と思って子どもたちが拾ってきてしまうので、対応に困っちゃいます。次は放っておいてね、親鳥が近くにいるからね、と話はしますが、目の前のヒナを戻せとも言えず、しぶしぶ育てたこともあります。
生き物好き、生き物をよく知っていると思われていると、こんなことが多くなってきちゃいますね。

田んぼのあぜ道を歩くと

2009-06-24 | 自然観察(昆虫)
トノサマバッタが飛び立ちます。
じっくり狙って撮りたいんだけど、気が付くと黄色の羽を広げて飛び去ってしまうんですよね。

ということで、そーっと近づいて、ズーム目一杯で撮りました。
盛んにこちらをうかがっているので、こちらも身動きをせずにじーっと観察。


後ろ足が1本無いバッタでした。
何かの原因で取れちゃったんでしょうね。
さかんに体の向きを変えて警戒していました。

田んぼで飛び回っていたヒメアカタテハ

2009-06-21 | 自然観察(昆虫)
新緑の田んぼを歩いていると、ヒメアカタテハが舞っていました。
花の蜜を吸いに来たようです。せわしなく飛び回っていました。

よくいるチョウですが、ズームで撮ってみるとこんなに頭が尖っているんですね。
翅の裏はちょっと地味です。前翅にはオレンジ色が入っていますが。


翅の表側は、オレンジ主体の鮮やかな色をしています。
新緑の稲がそよぐ田んぼではよく目立ちます。

このチョウ、幼虫はヨモギなどのキク科の植物が幼虫の食草です。
ヨモギに巣を作って住む幼虫をよく見かけます。
草餅が好きな自分にとっては、ちょっと親近感がわくチョウだったりします。

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山で見つけたシュレーゲルアオガエル

2009-06-21 | 自然観察(両生類)
母方の実家へ行ってきました。
御前崎市(旧浜岡町)です。小学生の頃、よく遊んだ山へ行ってみました。

そこで見つけたシュレーゲルアオガエル。
アマガエルによく似ていますが、目の横に黒線がありません。
富士はアマガエルだらけなので、シュレーゲルアオガエルは、久しぶりに見ました。

名前の「シュレーゲル」は、日本の脊椎動物の多くに学名を付けたドイツ人生物学者「ヘルマン・シュレーゲル」への献名(功績をたたえて名前をつけること)です。日本の淡水魚などの学名を調べると、命名者としてよく出てくる名前です。
そんな名前をもらったカエルなんですね。

黄緑色だけのシンプルな体色ですが、それがきれいだなと思いました。
金色の光彩もきれいな感じ。


木の上には、メスらしき個体がいました。
世の中を達観したかのような、そんな顔をしていますねwww

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ベニシジミが

2009-06-10 | 自然観察(昆虫)
ここでもたくさん飛んでいました。
いつ見てもきれいなチョウだなと思います。鮮やかですよね。
小さいので、意識して見ていないと気づきにくいんですが。

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この池では

2009-06-10 | 自然観察(昆虫)
子どもの頃、よくザリガニ釣りをしました。
当時はフナやモツゴなんかも釣れたと記憶しています。

水路でつながった北側の池は、タナゴ(タイリクバラタナゴですが…)もいるので、釣り公園として賑わっていますが、南側のこの池は、オオカナダモが繁茂して最近はほとんど釣り客もいません。
おかげでコイが増え、主のようなライギョ(カムルチー)もいました。(まだ…いるかな?時々池の真ん中で浮いているのを目撃したんですが)今は、ヌマガエルなどのオタマジャクシがたくさん泳ぎ、ヌマムツも悠々と泳ぐ池です。

近年(昨年から?)チョウトンボが飛ぶようになったので、市のほうでもトンボの池として保全していくことにしたようです。
桶ヶ谷沼のようにトンボの楽園になってくれるといいんですが。