毎月25日は、雑草倶楽部の活動日です。
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今回は、身の回りで午前中によく咲いているツユクサです。
いたるところで咲いていますが、よく見るとこんな花があります。
2段で咲いているんですね。
ツユクサは、帽子の様な苞の中に、花の咲く花軸が2本あります。
主軸の花は退化していることが多く、普通は側枝につく3つのつぼみが、1日ごとに順番で咲いていきます。
ところが、時々主軸にも花をつける場合があるんですね。
なので、主軸と側枝の花が同時に咲くと2段になるわけです。
午前中だけ咲くので、朝露のようだということで「露草」になったという説があります。
花の色がすぐ着くから「着き草」、または古来から「月草」と呼ばれていたのが転じて「ツユクサ」になったという説も。着きやすい花の青色ですが、すぐに退色するのでそれを利用して友禅などの下絵に使う染料にもなったそうです。
苞の形から「帽子花」という名前もあります。
「蛍草」なんて呼ぶ地方もあるようですね。古来から日本人が親しんできた花というのがよく分かります。
ツユクサと言えば、大学の時に実習で腊葉標本を作りました。
しっかりと押し葉にしたんですが、先生に提出したら「まだ生きていますね」というコメントがついたのをよく覚えています。
生命力も強い、まさに「雑草」だなぁと強く感じました。