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「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

80年代の韓国歩紀~簡単な記念品

2025-03-21 23:41:50 | 日記
 旅行中、毎日酒を飲みました。当時韓国での飲酒スタイルは透明なビンの「眞露(チルロ)」という焼酎を飲むのですが、今の日本で売られている緑色の「眞露(ジンロ)」とは違い甘味料としてサッカリンが使われているといわれ、水割りやロックではなく「ソジュジャン」という小さな盃でストレートで飲みました。ビールやウィスキーは一般的でなかったようですが庶民向けのビールとして「クラウンビール」がありました。韓国語でビールは日本同様「麦酒」と書いて「メックチュ」というのですが、「メックチュ チュセヨ(ビールちょうだい)」といえばクラウンビールが出てきました。もう一つ「OBビール」というのがありましたが、これは戦前のキリンビールだそうです。ちょっと高級で「ウォカーヒル」で出されていました。


 「チルロ」と「ジンロ」は韓国語と日本語の単なる漢字の発音方法の違いです。読み方は違うのですが韓国語にはたくさんの漢字が含まれています。日本語のようにいくつかの読み方(例:行=行(ぎょう)列、行(こう)進、行(あん)灯)があるのではなく、例外を除いて読み方は一つだけです。基本的には「呉音」と呼ばれる音読みです。「麦酒(メックチュ)」「焼酎(ソジュ)」、日本酒は「正宗」と書いてチョンジョン。ウィスキーは「ウィスキー」でも「洋酒(ヤンジュ)」でも通じると思います。ワインは「葡萄酒(ポドジュ)」です。酒の話ばかりですみません。毎週「宿酔(スクチュィ)=二日酔い)ですから。
 以前、職場で韓国からの来賓を迎え通訳をしたときのことです。こちら側の責任者が日本人形を「簡単な記念品ですが」と言いながら手渡そうとしたところ、相手側の韓国人は通訳をする前に韓国語で「簡単な記念品でしょ」と言いました。韓国語で「簡単な記念品」は「カンダナン キニョンプン」と発音するのです。