「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

雪の高代寺山

2014-02-08 15:02:04 | 日記
訪問日:平成26年2月8日(土)
出 発:自宅
到 着:自宅


 今日は強い寒気と発達した低気圧が日本列島に接近するため全国的に大雪の予報。そして朝起きると豊能町の自宅前は予報通り「銀世界」だった。これでは車も出せないので、今日は一日中、家に監禁状態だ。そこで特に予定していなかったのだが高代寺山に登ることにした。高代寺山まで自宅から3時間ほどで往復できる。これまで何回か登っているので雪道でも大丈夫だ。

 午前10時30分、自宅前を出発。自宅周辺は10cmほどの積雪だろうか。
 

 5分ほどで林間道に入る。おそらくこの道は大坂から能勢の妙見山まで続く「妙見街道(もしくは支道)」だろう。
 

 雪の林間道を下って行く。
 

 景色が開ける。いつもなら素晴らしい里山風景なのだが今日は真っ白だ。正面右の「こぶ」が、この後、訪れる「吉川城址」。左に見える「高代寺山」は雲がかかっている。
 

 町営プール跡の横にある愛宕社の石灯籠と地蔵尊も雪の中。
 

 25分ほどで能勢電車「妙見口駅」。右端の待合室で装備を整え給水・トイレを済ませ、午前11時駅前を出発。トイレは改札口の外にあるので誰でも利用できる。
 

 駅前を出てすぐに「高代寺参道」と「八幡神社」方面への分岐点に出るが八幡神社方面に進む。今までなかった案内板や石の道標が立っている。最近、観光に力を入れているようだ。
 

 すぐ右手に「吉川自治会館」。門の前に常夜灯。以前、「妙見街道」と「花折街道」の交差する三差路にあったものを整備・移築中らしい。
 

 自治会館の奥にある旧参道脇にあった「吉川の常夜灯」も雪の中だ。
 

 この道は能勢妙見に続く妙見街道だが特にこの部分は「花折街道」と呼ばれている。
 

 妙見口駅から10分ほどで「吉川八幡神社」との分岐点に出る。真っ直ぐ進めば「妙見ケーブル」を経て妙見山に続くが左に曲がる。春はレンゲ、夏は小型のサンショウウオが泳ぎ、秋には彼岸花が美しい田んぼも雪の中。
 

 分岐点から3~4分で「吉川八幡神社」の鳥居前に出る。
 

 拝殿で今日の安全祈願を。
 

 神社の境内を拝殿に向かって右に進む。すぐに「吉川城址」への分岐点に出るので左へ。案内板が整備されている。ここからは「山道」だ。
 

 雪が深いが道筋は判別できるので迷うことはないだろう。
 

 途中、案内板もある。
 

 かなり急な坂道が続くが吉川八幡神社を出て20分ほどで山頂に。そこに「吉川城址(長棚城)」の案内板が立つ。ここは吉川長仲という武将の出城で標高は366.8mのようだ。
 

 城跡を通り抜け急な坂を下りる。地面が露出していると滑りそうな急坂だが、雪があるとかえって足を固定できるので下りやすい。坂を下りたところは「西ノ曲輪跡」。
 

 ここからは稜線に沿って歩く。緩やかな登り坂だ。たまたまこの部分は道がはっきりしているが、途中、軽いブッシュに入ると道が分かり難くなる。もし、目の前に1本でも木があれば「道に迷った。」と感じるだろう。私はこれまで4回ほど歩いているので迷わなかったが、初めての人やガスが出ると不安になるかもしれない。ただ稜線に沿って歩くので、高度を落とさないよう「高いところ、高いところ」を選んで歩けば大丈夫だろう。
 

 吉川城址を出て10分ほどで「吉川小学校」との分岐点に出るので「高代寺」方面(右)へ曲がる。
 

 すぐに「黒川」方面との分岐点に出るので表示に従って左(高代寺)へ。
 

 ここからは雪の中でもしっかりした道筋だ。誰も踏んでいない「処女雪」を歩くのは気持ちが良い。
 

 5分ほどで「高代寺五輪塔」。この辺りは積雪20cmくらいだろうか。
 

 さらに5分ほどで「高代寺本堂」。高代寺は真言宗御室派の寺院で1000年以上の歴史がある古刹だ。
 

 山頂(488.9m)はさらに進み「霊園」を過ぎたところにあるが、アンテナがあるだけで展望も効かない。高代寺本堂を山頂と思って下山することにする。空海が発見したという「閼伽井御神泉」。湧き水はパイプですぐ下のタンクに引かれている。
 

 ここから「高代寺参道」を下る。案内標識はあるが下山口が雪で埋もれて見えない。私は以前に来ているので容易く雪に埋もれた石段を発見したが、初めての人であればわからないかも知れない。しかし石段を下りると何と崩落していてブルーシートがかけられ道が途絶えている。雪がなければ下りれたかも知れないが、雪の下の地形がわからないので安全のため引き返すことに。「残念!」
 

 高代寺は霊園があるので車で上れるようになっている。この道は、本来、車道なので広々としている。ここも処女雪で気持ちが良い。
 

 ところが十数m進むと左に何やら道筋が。下を見ると見慣れた風景が見える。雪の道を下って行く。
 

 雪に埋まっているがやはり「高代寺参道」だ。
 

 ここは参道らしく石畳が続くのだが、雪が深く、踝くらいまで雪に沈んでも敷石まで靴底は届かない。ただ、所々、石が浮いているところもあるので足元に注意して下る。
 

 町石も雪の中。
 

 妙見里山倶楽部という団体が運営する棚田も雪の中。遠くに見えるわが町「東ときわ台」も雪の中。
 

 「高代寺六地蔵」も雪の中。
 

 「閼伽井御神泉」を出て25分ほどで「旧山下道」との分岐点に出る。その角には江戸時代の古い道標があるのだが、これも雪の中。
 

 旧山下道に入ると「光風台」「ときわ台」方面に出るので、曲がらず坂を真っ直ぐ下る。この辺りまで来ると妙見口駅の発車ベルの音が聞こえてくる。
 

 吉川の集落を抜ける。
 

 

 午後12時30分、妙見口駅前に到着。先ほど駅を出てから1時間30分で到着。右の赤いテントは「かめたに」というお店。
 

 お昼時だ。名物「猪鍋味噌煮込みうどん(1500円)」を注文。お昼だが寒いので地酒「秋鹿千秋(400円)」も付けた。暖まろう。この後、食事を終え、午後1時20分に自宅到着。食事時間を含めてトータル2時間50分。本日の歩紀「11970歩」(10.29km)。
 

 なお、このコースは以前にも歩いたコース。(野里町歩紀~摂河泉をゆく~ 古城と古刹、そして猪鍋うどん「高代寺」)参照。 

 
 
 
 

 


コメント
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