のそのそ日記

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経験と観察

2018-06-03 16:07:00 | ノンジャンル
 ちょっと前に「フィクションはリアルに負ける、漫画かくならまずは経験して」ってTVドラマ発の話題についてのあれこれをTwitterで見かけてました。
 賛否はさておき、これって主観を自分に寄せて組み立てる「自分だったらどうするか」系の話の作り方だなあと思ったんだ。

 私は漫画かくのをわりかし長いこと憚ってきたので、自分の経験を投影する話を書くのがとても苦手でしてん。
 十代から10年くらいはSFとかFTとかほもい話ばっか描いてたし(別に女子が出てこないわけじゃないが)今は恋愛モノも書くの楽しいけど、これもあきらかに
「わしもばっちゃになったから、ういういなかわいこちゃんたちの恋を応援したいのじゃ」
的なフィールド外からの萌えだよなって思う。

 だからフィクションを考える作法って一つじゃなくて「自分だったらどうするか」と「自分じゃない人はどんなふうにするか」で、思考を埋めていくタイプの分かれ道があるんじゃないかな。
 私はたとえば兄弟でも長子と末子で絶対違うであろう反応を描くのが好きだし、女子がこだわるところを男子がすっとばして首かしげるところも好き、やっちゃいけない事を知識として知っている人と、身に沁みて心から嫌がっている人とのレスポンスの違いも好き。
 ネタによっては「自分の主観に近いキャラ」が出てこないで終る話も多かったかし。

 お前に何が判るって問いに対して、何もわからないぞばかやろうって答えが正しいと思ってるクチで、わからないから関わるんじゃないか(関わらなければ話が始まらないで終了)が、私の話を組み立てる基本スタンスなんだなー…と感じました。

 まあ経験してこいって言われても、宇宙船とか触手とかこのへんにいないからな…
コメント
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