のそのそ日記

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お腐れ感想文

2014-11-09 00:35:00 | ノンジャンル
 新聞と出版社が提携して、漱石の「こころ」のキャッチコピーコンテストをしたので結果発表!という記事があったのだ。
 そしたら、入選者全員が、こころって話を先生と自殺した親友と奥さんの三角関係の話として紹介していて納得いかーんhi

 思うに先生は高等遊民つーか金も知識もあるくせに、何もしないでヒッキー生活送っていたから精神的に病んだんだと思うYO!
 たとえ実入りが悪くても、なんか仕事して体動かしてこいや!run
 そして親友は空気を読むのが超へたくそなのが、唯一の弱点だったのがまたいかんかったと思う!自分のこと好きすぎだろ、相手の顔ちゃんと見とけや!
 そしてこういう行動も決断もせんで自分の気持ち良さのために悩むだけの人たちの、悩みスパイラルに巻き込まれたお嬢さんとそのお母さんは本当に運が悪かった!
 ずばりお嬢さん母娘がナニワのおばちゃんだったら、何一つ悲劇は起こらなかったね!!
 
 「御託並べるのは仕事から帰ってからにせいやこのごくつぶしが!!」exclamationって部屋からたたき出してくれるの。

 しかし先生の行動のもっとも善かったことは、「私」にそのどろどろスパイラルのしょうもないっぷりをちゃんと提示した事だよなあ。
 あきらかに「私」、仕事もしないで世間を見下し己の悩みに陶酔する大人(先生)に憧れてたもんね。実家での会話のちぐはぐっぷりが切ないくらい青いんだぜ。
 やめとけって。
とちゃんと伝えた事が、もしかして唯一先生が能動的に行った善ジャマイカ。

 だからこれは先生と「私」の話だと思うよ、ほぼBLギリなくらいの。
 たまたま恵まれた環境にあったせいで、子どもの理屈と正義を大人になっても持ち込んでしまった、そのせいで(子どもの正義のなかでは)罪に手を染めてしまった先生が、その状況を清らかで高潔と勘違いしかけた大人になりかけの子どもの「私」を戒める。

 これはこれで美しい話だと思う。

 思うけど奥さん超迷惑だよね。

 真にわたしのせいしゅんを返せ!!!!yuと憤っていいのは奥さんだと思うんだけど、なんか扱いがぞんざいに見える。それは私がもうおばちゃんだからなのかしら~。

 そして話はかわるけど、新聞連載で今度は「三四郎」の再録が始まっております。その電子版のイラストが、どう見てもキャラが幼児幼女でとってもしょっぱい。
 私、かわいい系のイラストは大好きだけど、漱石キャラをようじょにされると煮えくり返ります。
 マジもんのおたくは住み分けに気を使うのに、ほんと畑違いの出版屋は流行りモノに見境ないな!

コメント
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