ホメオパシー記事連想

　昨日の新聞で「ホメオパシーは効かないと決定」ニュースが出ていました。
　効くと思えば効きます！とプラセボ効果で踏ん張っていた感じの治療法だったけど、ほんとにダメ印を押されたんだねえ。

　ホメオパシーじゃないけれど、色々な不思議モノをアツく信じる人、というと昔の友人を思い出します。
　おしゃべりがすんごく楽しい人だったけど、この不思議トークばかりは耳に栓をしてしまっていたな。

　　昔々、まだ実家にいた頃の事。
　その友達がお泊りに来たとき、彼女は丁度「ルルドの泉」にハマっていたらしく、いかにルルドがすばらしいか、この泉の水を飲んだり患部にかけただけで完全治癒するかを3時間近く語り続けました。
　その間ハイハイホースゲーと生返事をしていた私に業を煮やしたのか、段々語り方が攻撃的になってきて、ついには世の病人怪我人攻撃まで始めてしまいました。
　当時私の身内で、もともと体の弱い、でも体調と折り合いつけてがんばって仕事をしている人もいたので、ついかちんときて
「ルルドにどんな効能があったって、そんな遠いところまで具合の悪い人みんなが行けるとは限らんでしょうに」
と言うと
「ルルドを信じないような人が病気や怪我で苦しんでいても、それはその人が好きでなっているだけなんだから私は同情しないね」
と言い出しました。

うわーだめだこの人。実はむっちゃ苦手なタイプだ。

　さらにトサカにきたのは、そのふた月後、イベントで会ったときには、掌を返したようにルルド攻撃をしていたことです。
　曰く、「あんなもの信じてただの水ありがたがってかけてるバカが沢山いるんだよ～これだからラテンな奴らは！」

　…多分、頑張って布教した割りにあんまりなびく人がいなかったから、本人もあやしくなってルルドの泉を調べなおしたんだろうな。
　そして、くだんの泉が別にスーパーナチュラルな神秘の場所なんかじゃなくて、ただのキリスト教の名所旧跡の一つだった事を知ったんだろうな。

　というか、最初の「奇跡の治療効果ルルド様」ってのこそ、どっから拾ってきた情報なんだよコラ。
　持ち上げるのもこき下ろすのも、好き好きだからいいよ！
　でも持ち上げたあげくに人を不愉快にして、こき下ろして笑いもののネタにするって、ちょっとサイテ～じゃないか！

　ああホメオパシー程度でこんなどうでもいい事をつらつら思い出してしまうとは。
　腹減っているのかな私。