サックスと美味しいものとネコと

Saxophoniste 大川平のり子の日記。

どうしてあげれるのか

2008年06月26日 | 日常の中で
鬱病でずっと休職してる友達が、久々にメールしてきて
病院に行かないといけないけど、
外に出て人に会うのが恐いって。
自分は後ろ向きなのも分かってるし、
頑張ろうとして前向きになってる私の邪魔したくないのにごめんって。

色々事情があって深くは付き合えないので、
中途半端に話を聞いたり励ましたりして、
後で無理ってなると相当傷つけるだろうと思って、

私も色々苦しい事ばっかりやけど、
止めてしまうんじゃなくて、まずやってみてから後で止めようと思う、
後悔する事だけはしたくないって思って、
苦しい時期を我慢しようと思ってる、
そうするとちょこちょこ手応えとかいい事あったりして、

ってメール返したけど、
鬱病の人に、励ましたり頑張れって言っちゃいけないってのも頭にあって、
なんか私はどうしたらいいんやろうと思ってます。

とことんまで話聞いてあげれるならいいけど、
多分毎日になるし、自分の時間無くなるし、
それに対応できないのなら、始めからできないってはっきり言うべきなのか。
力になれないって言ったけど、拒絶できないし、
とにかく傷つけるのが恐いし、
でも何が傷つける事になるのかも良く分かってないし。

自分は病院にかかる程の鬱になった事が無いから分からないけど、
でも、やっぱり心のどこかで、
その人の行動を見てて、甘えがあるんじゃないかとか思うし、
もうちょっと頑張れよ、と思うし、
でも実際薬服用してる人に対して、甘えるなとか
頑張れとか絶対言えないし。

物凄く複雑です。
とりあえず中途半端な同情みたいな事は絶対したくない。
まぁ見守ることしかできないんだろうな。


大野俊三さん

2008年06月05日 | 音楽
先日、5月29日に、
ミスターケリーズでのジャズトランペッター大野俊三さんのライブに行ってきました。

New albumのSAKURAに収録された曲を演奏されてましたが、
大野さんの音楽、とにかく凄かった!

1小節の重みが違うというか・・・
音の重圧感、音と音の間の空間の密度、
ただ流れてるだけじゃなく、曲の最初から最後まで全て味わい尽くしてるかの様な、
あんなに重みのある1小節ずつを演奏するプレイヤーは
滅多にいないんじゃないでしょうか。


私はちょうど色々悩んでまして・・・
5月後半ずーっと落ち続けて、かなりどん底にいた頃で、
「赤とんぼ」の始めのフレーズを聞いただけで涙が出て・・・。

悩んでるのは、音楽の事、仕事の事ですが、
こんな演奏聞かせて頂くと、
「自分てちっこい!!!!」
と思いました。笑

小さい事(自分にとってはとてつもなくデカイですが・・・)でうじうじして、
おまけに自分でネガティブな方にどんどん落ちてく傾向があるので、

そんなんじゃなくて、
もうただ単純に、こんな重みのある演奏がしたい、

そして、泣いてても笑ってても今の状況は変わらないんだから
自分のやるべき事やって、笑って乗り越えよう!

そして周りの人達をもっと大切にしよう、と。


今更だけど、音楽の力って凄い。


終わってから一瞬だけお話できて、

「私、楽器で生き悩んでて・・・」と言ってしまったんですが、

「挑戦し続けて行く事が大事だからね」と・・・。


やっぱり凄いなー。
その言葉の重みが違う。
大野さん、癌で何度もトランペット吹けなくなって、
その度に「自分には、絶望よりも大きな希望がある」
って、復活されてるんですよね。

とても私にはわからない深さですが、
それでも、こんな演奏がしたい、こんなでかい人になりたい。

前向きに生きて行きます